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アサギマダラ [虫]

最近奥日光で見つかった1匹のアサギマダラが、沖縄で翅に書き込みをされた蝶だと分かり新聞にも載った。東南アジアまで移動するとも言われるアサギマダラであるが、沖縄でも話題になるのである。
奥日光には、アサギマダラが好む花ヒヨドリバナが沢山咲いている。一見フジバカマにも似ているので、最初に見た時は不覚にも、興奮してしまった。

30,8,5 アサギマダラ1-2b.jpg
2. アサギマダラ(浅葱斑)のアサギというのは青緑色の旧称だとか。なるほど、翅の色が青緑である。この花がヒヨドリバナであり、ヒヨドリバナにはヨツバヒヨドリとミツバヒヨドリの2種があるが、奥日光では両者が混在しており、花は私には区別がつかない。

30,8,5 アサギマダラ1-6b.jpg
3. 青緑色も美しいが、翅の外側を彩る赤系の色も美しい。
ヒヨドリバナはもうすぐ萎れそうな時期でもある。アサギマダラは秋に南へ向けて2.000キロもの旅に出なければならない定めを負う。栄養を蓄えたいと、必死である。


30,8,5 アサギマダラ1-7b.jpg
4. 海の国境を渡る蝶は世界でこの1種類しか居ないという。しかもこの美形。
さらには、人間を怖がらないので、捉えやすく、捉えて採取地の名前と月日を書いて放すことができる。だから海を渡ることが確認されるのである。


30,8,5 アサギマダラ2-8b.jpg
5. 虹色の背景で撮ってあげると、蝶も喜ぶ。カメラマンも喜ぶ。
この蝶を撮るたびに、翅に文字が書いてないか注意して、期待を込めて探すのだが、まだ出会っていない。


30,8,19アサギマダラ1-4b.jpg
6. アサギマダラの見られる花畑は、旧日光プリンスホテルスキー場跡地である。ヒヨドリバナとオオハンゴンソウが混在している。他のチョウたちも集まるが、ヒヨドリバナよりもオオハンゴンソウを目当てにやってくる。

30,8,19アサギマダラ1-6b.jpg
7. この翅の模様の、青緑色の透き通った生地に文字を書くらしい。どんなペンを使うのか、私には知識がない。

30,8,19アサギマダラ1-7b.jpg
8. 春から夏にかけて、東南アジアの島々から旅立ち、日本列島を目指す。花の蜜を吸いながら、その栄養を消費しながら旅を続けるらしいが、何を目的に旅をするのかはわかっていない。


30,8,19アサギマダラ1-9'b.jpg
9. 秋になるとまた南へ帰って、越冬する。
台風に打ちのめされたり、押し戻されたりもするだろう。
鳥に食べられたり…、これは無いらしい。捕食者をしびれさせる毒を持っているらしい。


30,8,19アサギマダラ2-1b.jpg
10. このかよわい蝶が、世界でも他に例を見ない、命をかけた長旅をする宿命を背負っている。神様は、どんな理由でこの蝶にこんな過酷な宿命を授けたのだろう。

30,8,19アサギマダラ2-2b.jpg
11. 体にある多数の白い斑点。これもなかなか珍しい模様である。
アサギマダラちゃん。君たちが訪れてくれるから、われわれカメラ愛好家は楽しい時間を共有できる。でも君たちの生態についてもっと多くを知ることができたら、その喜びは十倍にも二十倍にもおおきくなるのに。
謎多き美形に、これからも長く癒されたい。よろしくお願いいたします。




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見つけたり「死もトンボ」 [虫]

なんという幸運!
まさか、前回記事の4日後に、わが「死もトンボ理論」のキ―根拠たる、霜による死亡のトンボを見つけられたとは。
わが熱意が天に届いた、としか思われない。


前記事をアップしたのが8月15日だった。
4日後の8月19日、貴婦人のおられる小田代原行きのバスをスル―して、光徳沼に向かった。ここは沼地でトンボが多く、手を差し出せば届く距離で朝露トンボを観察できる場所である。ただし沼地であるから、足がずぶずぶと沈んで、底なし沼の恐怖を感じる場所がないではない。



30,8,19 朝露トンボ1-1b.jpg
1. 到着早々目に入った朝露トンボは、遠近合わせて数十匹。思わずニンマリしてしまった。日の出の時刻は過ぎていたが、男体山の陰に入っていて、朝露トンボたちには、今しばらく体温を暖める方法がない。

30,8,19 朝露トンボ1-2b.jpg
2. 目の玉部分にまで朝露を頂いたトンボに、こんなに接近できる。
トンボは、動ける間は
無意識に目の玉をなでる習性があり、朝露が目の玉を覆っている様子を画像にゲットできることは珍しい。画像1.のトンボを横から撮っている。
浅瀬に入って、一番近い中州の岸の枯れ草に止まる朝露トンボである。


30,8,19 朝露トンボ1-3b.jpg
3. 水に立ったまま撮っていたが、ふと、足元の水を見やると、居たっ!!
トンボの死骸である。体幹部が崩れかけていて、新しい死骸ではないようだ。
沼地ではあるが、ゆるい水流があり、そんなに古い死骸ではないと思われる。

30,8,19 光徳沼の朝1-3b.jpg
4. すぐ近くにもう1匹。翅が霜で覆われている。これは新しい死骸だ。沼地の水は湧水なので15℃くらいであるが、この場所は水面上なので、凍る寸前の2~3℃になっていたのではないだろうか。右の翅の先端は水につかって、霜が融けている。
ここへ来る途次、車の示す温度が2℃を示した瞬間があった。この沼地が氷点下の気温になった時間帯があったことは、可能性として十二分にある。

30,8,19霜トンボ1-1b.jpg
5. 拡大してみた。ピントがイマイチなのは、nikkinの末代までの恥辱であるが、露滴が、画像6.と比べて形態が崩れているように見える。液体としての表面張力がないせいではないだろうか。すなわちこの個体は、朝露トンボというよりも、霜トンボに近いと思われる。
もう1匹、これとよく似た死骸があったのだが、これはピントが甘くてとてもお見せできない。大事な大事な「死もトンボ理論」の証拠写真を、こんなことで汚してしまったことは、誠に悔やんでも悔やんでも悔やみきれない。あまりの幸運に見舞われて、心が動転していたのかもしれない。


30,8,19 朝露トンボ1-6b.jpg
5. これは朝露トンボ。4枚の翅の1枚だけがやや定位置よりも浮きあがっている。翅をコントロールする筋肉が、あまりの寒さで緩んでしまったのかもしれない。

30,8,19 朝露トンボ1-7b.jpg

6. 朝露トンボのマクロ画像である。精巧な真珠細工のような、実にきれいな露滴に飾られている。このトンボも4枚の翅のうち1枚だけが位置異常を示している。
もしかしたら、このトンボは生きていないのかもしれない。足をコントロールする筋肉が弛緩して、あと1~2時間の間に落ちて水に浮かぶのかもしれない。


30,8,19 朝露トンボ1-9b.jpg
7. 背景に陽が当たり始めた。やがて陽はトンボにも到達し、トンボを生き返らせるのだろう。

30,8,19 朝露トンボ2-1b.jpg
8. アブラガヤに止まった3匹の朝露トンボ。背景に陽のあたる水滴が輝いている。平和な、美しい光景である。しかしこのトンボたちも、もしもこの朝の冷え込みが、あと3℃ほど下がっていたら、今頃は水に浮いていたはずである。夜涼みの誘惑を拒絶して、暖かいねぐらで過ごすことが正解だったことには疑う余地がない。

30,8,19 朝露トンボ2-2b.jpg
9. ここには4匹の朝露トンボが見える。これらのトンボの止まっているアブラガヤの根元を、丹念に探してみたが、死んだトンボは見つけられなかった。雑草の中を探すには、雑草をかき分けなければならないのだろうが、かき分けることはしなかった。これがnikkinの敗因かもしれない。



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トンボの受難 [虫]

アキアカネに代表されるトンボは暑さが苦手である。
この夏のような酷暑の年には、日光近辺のトンボたちは大挙して奥日光に集まる。
人間様も大好きな避暑である。
涼しさを求めてくるのはいいが、奥日光に居ることで満足せず、さらに涼しい夜を求めるトンボたちには、厳しい落とし穴が待っている。

30,8,5 トンボ1-2b.jpg
1. 奥日光で涼を求めるトンボたちは、文字通り所狭しと、好きな場所で休憩している。このような橋の欄干ならまだいいが、木道の上や、遊歩道の土の上で休んでいることも多い。そしてまずいことに、彼らは人間の怖さを知らない。すべての人間がいちいち足元のトンボを避けて歩くとは限らないことを知らない。
木道の上には踏みつぶされたトンボが無数に散在している。あえて写真は撮りたくなかった。

30,8,5 朝露トンボ1-1b.jpg
2. 翅に朝露を満載したトンボである。仮にこれを朝露トンボと呼ぼう。
初めて日光に来た15年前、朝露トンボの画像をたまたま見た。興味をひかれて、シャッターチャンスを探し続けた。早朝の奥日光で、朝露トンボを探して歩き回ったが、まったくチャンスが無かった。
トンボが居なかったわけではない。陽が昇ると、避暑地に集まったトンボは、無数に飛び回っていたが、日の出前の奥日光では、彼らは完全に姿を消していた。

30,8,5 朝露トンボ1-2b.jpg
3. 初めて出会ったのは探し始めて1年以上たった小田代原の日の出前だった。
しかもその朝は、5~6匹の朝露トンボが居た。驚いた。1年以上探し求めてやっと出会えた朝露トンボが、一度に5~6匹とはどういうことなのだろう。

30,8,5 朝露トンボ1-3b.jpg
4. 
最初これを霜の付いたトンボだと思ったが、よく考えてみると霜の付いたトンボが生きていられるのか。それに、周辺の木々には霜がついていない。トンボにだけ霜がつくことはあり得ない。
朝露トンボの写真を30枚ほど仔細に見たが、朝露トンボと木の枝の霜とのコラボは一度も撮れて居なかった。

30,8,5 朝露トンボ1-4b.jpg
5. 8月5日の小田代原では、10匹以上の朝露トンボを撮った。飛び回っていたトンボの数は無数だったが、仮に1000匹くらいとすれば、1%のトンボが朝露トンボになると言えよう。他の99%のトンボは朝露トンボにならない隠れ家で夜を過ごすわけである。

30,8,5 朝露トンボ1-5b.jpg
6. 朝露トンボが全くいない朝がほとんどであるのに、居る朝は10匹以上も簡単に見つけられる。これをどう説明するか。
nikkinの仮説は、以下のとおりである。
トンボは涼しさを好むので、夕涼みや夜涼みを楽しむトンボが数%いる。他のトンボたちは夜涼みが危険であることを本能的に知っている。彼らは安全なねぐらを確保してそこで一夜を明かす。しかし数%のトンボは涼しさに負けて涼しい場所で寝てしまう。朝方、たまたま異常な冷え込みが来ると、朝露トンボになるわけである。

これが、居る時には多数居る朝露トンボが、居ない時には0になる説明である。

30,8,5 朝露トンボ1-6b.jpg
7. 朝露トンボは危険を冒していると前述したが、今の季節では、朝露トンボもお日様に暖められると元気に飛び立ってゆく。問題は9月以降の朝露トンボである。
日の出前の冷えが、霜をもたらすことも少なくない。そんな時の朝露トンボは、文字通り「霜トンボ」である。霜トンボは体温が下がり過ぎて、心臓が休止することが予想される。それは即「死」を意味する。「死もトンボ」になってしまう。
では、nikkinは木の枝で死んでいる霜トンボを見たことがあるのか? 否である。それは多分、以下の理由ではないだろうか。トンボは筋肉を収縮させて木に止まっている。多分、寝ていても筋肉の収縮は続いているのだろう。しかし、死んでしまったトンボの筋肉は弛緩するに違いない。そして、死んだ霜トンボは木の枝から落下する。木の下は雑草で埋められている。木道から離れた木の下を観察するのは容易なことではない。それゆえにこれまで、霜トンボの遺体を確認出来なかったのではないだろうか。

30,8,5 朝露トンボ1-9b.jpg
8. 仮説を述べるのは難しくない。それを証明するのはとても難しい。
この朝露トンボは指を触れても逃げなかった。まだ筋肉の温まり方が不十分で、飛べなかったのだろう。

30,8,5 朝露トンボ2-1b.jpg
9. この朝露トンボは、触れると飛んで逃げた。翅の朝露が少なくなっていたことから、ある程度の太陽光を浴びた後だったのだろう。

このように指を触れられるほど木道に近い位置で霜トンボになって居れば、枝から落ちた遺体を撮ることで、私の仮説を証明できるのだが…。

30,8,5 朝露トンボ2-2b.jpg
10. 一度、かなり陽が昇ってから、巨大なトンボの遺体を木道の脇で見つけたことがある。しかしその時は、翅に霜が残っているような時間帯ではなかった。

この画像では、中央の朝露トンボのほかに、左上に、通常トンボが止っているのが見える。通常トンボは安全なねぐらで夜を過ごしたので、翅に夜露が付かなかった。朝露トンボはこの場所で寝てしまったのである。

30,8,5 朝露トンボ2-4b.jpg
11. 気の葉の朝露に比べると、翅の朝露の粒の小さいことは、驚きに値する。なぜこの違いが出来るのか。これも解決されねばならない課題である。

30,8,5 朝露トンボ2-5b.jpg
12. というわけで、この朝露トンボたちは、危険な遊戯に明け暮れていると言える。賢いトンボたちは9月以降にはねぐらで眠るようになるのかもしれない。彼らの本能は脅威に値するほどに優れているのかもしれない。自然の不可思議さは、人間の想像をはるかに超えている。
それでもなお、11月頃に朝露トンボを見ることも稀ではない。1歩間違えたら霜トンボになっていたわけである。何しろ、トンボの母集団は膨大である。危険な遊戯から足を洗うことが出来ぬままに命を落とす個体が、必ずいると信じている。
いつか、霜の洗礼を受けた、快楽の中で死に到達した、幸せ者のトンボを見つけられると期待しながら、あと何年寒い小田代原に通い続けるのだろう。



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フタスジチョウ軍団 [虫]

7月1日の 小田代原は、このチョウであふれていた。毎年お目にかかるし、珍しいチョウではないのだが、この日の数の多さには驚いた。木道上で、踏みつぶさないように気をつけねばならないのだ。特に、人を恐れず、逃げようとしないから、踏みつぶしてしまう危険度が高かった。

30,7,1 フタスジチョウ1-1b.jpg
1. 木道の手すりの上に集まっていた。揃って木材の表面に吸い口を伸ばしていたが、その場所が湿っていたわけではなかった。ざっと数えて30匹くらい。チョウの仲間がこんなに1か所に集まるのは珍しい。

30,7,1 フタスジチョウ1-3b.jpg
2. 同じ場所の木道歩行面上にも集まっていた。
ネットで検索すると、フタスジチョウは、獣糞や腐果を好むとあるので、動物の尿が掛けられたのだろうか。 小田代原はフェンスで隔離されているので、シカや熊は入ることができない。キツネかタヌキ、あるいはアナグマ、テンなどだろうか。
それにしても大きな範囲に振りまいたものだ。もしかして人間?

30,7,1 フタスジチョウ1-6b.jpg
3. 前翅には筋模様が2本、後翅には筋模様が1本。フタスジチョウの名前はどこから付けられたのだろう。

30,7,1 フタスジチョウ1-8.b.jpg
4. 黒いチョウたちの中に赤色系のチョウが混ざっている。これもフタスジチョウなのか他のチョウなのか、よくわからない。模様だけ見るとそっくりである。

30,7,1 フタスジチョウ1-9b.jpg
5. 黒色の中にも薄い黒、茶色に近い黒などが居る。
フタスジチョウは絶滅危惧の第2種にリストアップされているというが、この日の 小田代原では、そんな雰囲気は無かった。

30,7,1 フタスジチョウ2-2b.jpg
6. 彼らを踏みつぶさずに歩け、と言われると難しい。しかし、踏まれた死骸は1匹も見なかった。

30,7,1 フタスジチョウ2-3b.jpg
7. 時間が経過してもこの場所からチョウが減ってゆく傾向もなかった。

30,7,1 フタスジチョウ2-4b.jpg
8. 相変わらず赤系の模様のチョウが沢山いる。果たして彼らも同じチョウ?

ネットで見ると雌雄の色違いは無いという。また、赤色系のフタスジチョウもいないと解釈できる。

30,7,1 フタスジチョウ2-6b.jpg
9. いろんな場所に、三々五々、いや、三十々々五十々々集まっている。

30,7,1 フタスジチョウ2-8b.jpg
10. フタスジチョウの幼虫は、ホザキシモツケの葉を食べて成長するという。 小田代原も戦場ヶ原もホザキシモツケが多いので、親蝶たちが卵を産みつけるべく集まっているのだろう。

30,7,1 フタスジチョウ3-1b.jpg
11. フタスジチョウに交じってシジミチョウの仲間が沢山いいる。争っている雰囲気はまるでない。

30,7,1 フタスジチョウ3-3b.jpg
12. ここでは土の上に沢山集まっている。謎の多いチョウではあるが、なぜか親しみがわいてくるのである。


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トンボの赤い羽根、白い羽根 [虫]

奥日光はトンボの避暑地である。
トンボは生理的に暑さに弱いため、暑い夏の間はそれぞれ涼しい場所を見つけて移動する(ここの記述の誤りをコメント欄で訂正してあります;nikkin)。奥日光は日光地区のトンボの避暑地として理想的な場所である。

移動は団体行動で行われるらしく、田園地区では大勢見られたトンボがある朝急にいなくなり、とても寂しい思いをする。逆に秋が深まるとある朝急にトンボが増えて、何が起こったのだろう、と思ってしまう。

23,7,10 トンボの赤い羽根1-9.jpg
1. 7月10日 このころはアキアカネはいない。ナツアカネの色はちょっとさびしいが、日差しによっては赤く輝く。

23,7,10 トンボの赤い羽根2-4.jpg
2. バックの青色にも助けられて赤が美しい。

23,7,18 トンボ1-5.jpg
3. 4枚の羽根が複雑に光っている。

23,7,18 トンボ2-3.jpg
4. 止まった直後は羽をひらひらさせている。

23,7,18 トンボ2-5.jpg
5. 落ち着くと羽根を下げ気味にするので反射が変わって光らなくなる。その前にあわててシャッターを押す。

23,8,7 朝霧トンボ1-2.jpg
6. 8月7日 今度は朝露に濡れた白い羽根である。ホザキシモツケの中に止まっている。

23,8,7 朝霧トンボ1-5.jpg
7. これは一度飛んでまた止まったか。朝露が大半落ちてしまった。

23,8,7 朝霧トンボ1-6.jpg
8. 逆光の中で白が目立つ。

23,8,7 朝霧トンボ1-8.jpg
9. 同じトンボをアングルを変えて撮った。

昼間飛んでいるトンボの数の2~3%くらいしかこのような姿で現れない。他の大多数はどこかに隠れて夜を過ごしたことになる。
このようなトンボが全く見えない朝もある。全員が隠れ家で朝を迎えたことになる。

見つけられる朝は何匹も見つけられる。この差は何なのだろう。
何らかの条件が満たされた時、このような姿のトンボが増えるのである。その条件が分からない。

23,8,15 光徳沼のトンボ1-1.jpg
10. これは8月15日。 前回のクモの巣の最後の画像と同じである。左上に白いトンボが居る。

23,8,15 光徳沼のトンボ1-2.jpg
11. トンボはかなり寒さに強いらしく、霜が降りても残っているトンボをときどき見かける。今は霜が無いので朝露の中で光っているが、霜の朝はまるで死んだように動かない。朝日を浴びてしばらく温まった後に、どこかへ飛んでゆく。まるで忍者みたいなトンボだ。


戦場ヶ原のクモの巣 [虫]

以前から気になっていたのだが、戦場ヶ原には不思議なクモの巣を作るクモがいる。

23,7,23 クモノス1-4.jpg
1. 右方に通常のクモの巣が見られるが、中央から左方のクモの巣は何だ! 何かごちゃごちゃと無秩序に糸が絡んでいる。

23,7,23 クモノス2-9.jpg
2. ここではよりはっきりと見えるが、下に凸の中華鍋型のクモの巣が上からつりさげられている。

23,7,23 クモノス3-1.jpg
3. 早朝の戦場ヶ原で朝霧の細粒を宿して白く輝いている。

23,7,23 クモノス3-2.jpg
4. たくさん並んだ様は壮観で、観光客たちは一様に「何なんだ、これは?」と呟きながら通る。

23,7,23 クモノス1-6.jpg
5. 引き寄せてみるとまるで樹上ハウスのようだ。四方八方に糸で固定されている。横から見たのでは分かりにくいが、中心部は中華鍋型の部屋になっている。

23,7,23 クモノス1-8.jpg
6. これは2階建て、ではなくて2個が並んでいるだけだ。細部に違いがあるが、全体的にはよく似た構造である。

23,7,23 クモノス1-9.jpg
7. 木漏れ日に少し輝いている。帆船のようにも見えるが、舟形ではなくお椀型である。

23,7,23 クモノス2-2.jpg
8. 今までの撮影と違って、順光で撮った。プリズムのように7色に光っている。

23,7,23 クモノス2-3.jpg
9. 再び逆光。これはやや簡素な構造である。

23,7,23 クモノス2-6.jpg
10. 複雑に張り巡らされた糸。餌がかかった巣を見たことが無い。夜の間に修理しておくのだろうか。

23,7,23 クモノス2-8.jpg
11. 家主の姿を見かけたことも全くない。どこに隠れているのだろう。
これらの巣は明らかに上から下へ向かう虫たちを絡め獲ろうという意図だろう。

23,7,23 クモノス2-7.jpg
12. ところがこれは上に凸である。数は少ないがこれもあちこちで見かける。下から上に向かう虫を獲ろうというのだろうか。

23,8,9 クモノス1-1.jpg
13. 別の朝、鍋型のクモの巣。朝露がきれいである。

23,8,9 クモノス1-4.jpg
14. ちょっといたずらしてシャボン玉を吹きつけてみた。迷惑だったかもしれない。巣自体はシャボン玉を宿すのが嫌いなように見えた。

23,8,15 光徳沼のクモノス1-2.jpg
15. これは光徳沼で見つけた通常のクモの巣。これらは横に飛ぶ虫をとらえようという企図で架けられている。この中に鍋型は1個もなかった。ここは横に飛ぶ虫が多く、戦場ヶ原では上下移動タイプの虫が多いのだろうか。上下移動タイプの虫を狙うにしても、なぜ単純な一重の巣を作らずに、あのような複雑極まりない巣を作るのだろう。まだまだ謎ばかりのクモの巣であるが、皆様のご意見をお聞きしたい。


ガの目に涙 [虫]

2週間前朝露に濡れそぼったトンボの画像を披露させていただいた。http://blog.so-net.ne.jp/nikkodayori/2010-08-22  
その後似たトンボに何度か出会って画像に収めたたが、新事実には気づかずにいた。

たまたま珍しい「朝露に洗礼された蛾」に遭遇して画像に収めた際、トンボでは気づかなかった「涙」に気づかされ、それを追求してトンボの「涙」にたどり着いたいきさつをお伝えしたい。

22,8,31 朝露蛾1-2.jpg
8月31日早朝、ススキの穂に止まったガを発見した。
朝露トンボは10匹を超えるほどに出会って撮ったが、チョウやガには初対面だった。体温調節機能が異なるらしく、チョウやガは夜露にさらされることを好まないようである。せっかくの機会なのでしっかりと撮らせていただいた。

22,8,31 朝露蛾1-3.jpg
まずは頭頂部から。子犬の頭を上から見ているような感覚にとらわれる。
左右に張り出した鳥の羽根のようなものが触角である。
頭頂部の毛には撥水機能があるらしく、霧滴が目立たない。

22,8,31 朝露蛾1-9.jpg
触角には微小水滴がいっぱい付着している雰囲気だ。

22,8,31 朝露蛾2-1.jpg
焦点の深度差から、ここでは目玉に焦点が当たっているが、なんと両の眼にあふれんばかりの涙、いや霧滴が付いていた。
ちょっと感動したが、こんなしつこい撮影に怒りの涙かと、一瞬動揺した。

22,8,31 朝露蛾2-3.jpg
ここでは触角に焦点を合わせて、その霧滴を撮った。

22,8,31 朝露蛾2-6.jpg
右斜め上から。触角の霧滴がよく見える。

22,8,31 朝露蛾2-7.jpg
引きよせてみると角膜の上にはびっしりと霧滴が…。

触角や手足に付く霧滴が目の角膜に付いていても何の不思議もない。
しかし、トンボの大きな目玉に霧滴が付いていた印象が全然ない。

戻って
http://blog.so-net.ne.jp/nikkodayori/2010-08-22で確かめたが、やはりあの大きな目は鏡のように平坦で、霧滴が1個もなかった。
なぜだ? トンボの角膜には霧滴が付かず、ガの角膜には付くのか? 
また他のトンボでじっくりと観察しなければならない


22,9,3 朝露トンボ1-3.jpg
と思っていた矢先、今朝9月3日、こんなトンボに出会った。
これはどうだ。あの大きなトンボの角膜には無数の霧滴が付いているではないか。


22,9,3 朝露トンボ1-6.jpg
これも同じ。羽の霧滴もこれのほうが密度高く付いている。
ならば前回のトンボの涙はどこへ行ったのだろう。

思うに、あのトンボは朝起きたばかりではなかったのだろう。
トンボが前足で顔を(目玉を)ぬぐう動作は周知の動作である。「顔を洗う」と表現されている。したがってあのトンボは、霧の朝、早起きして顔を洗った後だったに違いない。

22,9,3 朝露トンボ1-9.jpg
ストロボを焚かずに撮ると目玉の霧滴は見えにくい。

22,9,3 朝露トンボ2-9.jpg
アングルによって羽が1枚ずつしかないようにも見える。それはアングルのトリック。このびっしりと霧滴の付いたトンボが本物の朝露トンボである。

さて、このようなトンボが霜トンボになった時、角膜は白い粒粒で覆われるのだろうか。ぜひ本物を検証したい。今から楽しみである。



朝露トンボ [虫]

朝露トンボについては先日ちょっとだけ紹介した。http://blog.so-net.ne.jp/nikkodayori/2010-08-08 

この時ははるか20mほども木道から戦場ヶ原に入ったところで、望遠レンズで撮るのがやっとだった。
今回は、マクロレンズで撮れる位置で見つけたので、約40分間撮り放題の状態だった。

22,8,21 朝露トンボ5-9.jpg
朝露トンボとは私の造語であるが、夜の冷気に一晩中冷やされ、朝露をタップリと羽に宿したため、飛ぶに飛ばれず、お日様が体温を上げてくれるのを待っている状態のトンボである。
これが霜の朝だったら霜トンボ(これも私の造語)となる。
霜トンボはまだ2回しかお目にかかっていない。朝露トンボもまだ3回目である。

22,8,21 朝露トンボ1-4.jpg
トンボはススキに止まっていた。
5:52、下界の日の出は終わっていたが、男体山の日陰となる場所だったので、直接日が当るまでにはあと1時間近くかかる地点だった。
この画像はストロボなし、前画像はストロボ撮影である。

22,8,21 朝露トンボ1-6.jpg
ストロボのほうがきれいに撮れるので、ストロボ撮影が多い。
羽にびっしりとついた朝露が光を反射して赤紫に輝いていた。

22,8,21 朝露トンボ1-9.jpg
一見霜が降りたかとも思われる外観だったが、よく観察すると明らかに霜ではなかった。

22,8,21 朝露トンボ2-4 - コピー.jpg
尾っぽには真珠のような露玉がついていた。

22,8,21 朝露トンボ2-7 - コピー.jpg
最初はトンボを驚かさないように、慎重に慎重を重ねて撮っていたが、全く動かないトンボについ油断して、三脚の足をトンボが止まるススキにひっかけてしまった。

22,8,21 朝露トンボ2-9.jpg
さすがにトンボは羽をばたばたさせて落下したが、幸い10cmほど下の枝にしがみついた。それっきりまた動かなくなった。緊急事態がない限り動かないのだ。

5年前初めて出会ったとき、私は簡単に羽を捕まえた。トンボがもがいたので放したらすぐ先の草に止まった。以後は捕まえてはいけないと決めた。

22,8,21 朝露トンボ3-9.jpg
羽についていた露玉がかなり散ったように思われる。

22,8,21 朝露トンボ4-3.jpg

尾っぽの露玉も散ってしまった。
私のミスが状況を変えてしまったのである。

22,8,21 朝露トンボ4-5.jpg
それでもまだまだきれいだったので、私は前から、後ろから、横からストロボで撮り続けた。
こんな大きな目玉を持つトンボにとっては、直近からのストロボの光はわれわれが稲妻に驚かされるよりも大変な出来事だったことだろう。彼に謝らなければならない。


22,8,21 朝露トンボ4-8.jpg
外気温が少しずつあがって、トンボも私から逃げるようにもそもそと動き始めた。

22,8,21 朝露トンボ5-1.jpg
それでも私は容赦せずに撮り続けた。全く可哀そうなことをしたものだ。
一つには、もうすぐ飛び立つことが予想されたので、なるべくたくさん撮りたかったこともあるけれど…。


22,8,21 朝露トンボ5-7.jpg
尾っぽの露玉はほとんど消えてなくなった。
羽の構えが今にも飛び立ちそうに見える。


22,8,21 朝露トンボ6-2.jpg
こんな無遠慮なカメラに怒っているようにも見えた。
ふと、こんな歌が頭をよぎった。
 ”君は何を今見つめているの♪ 若い悲しみに濡れた瞳で逃げてゆく…♪”


22,8,21 朝露トンボ6-5.jpg
止まっているススキを引っ張ると、こんなポーズも簡単に撮れた。
さすがに彼も堪忍袋の緒が切れたようだった。この直後に飛び立って私の視界から消えた。

この後10分もしてから直射日光が届くようになると、この場所にはたくさんのトンボが飛び交い始めた。彼らはどこかに隠れて夜を過ごしたらしい。人の目につく場所で夜を過ごすトンボは例外的にしかいないようだ。
もしもう一度会えることがあったら、もっと優しくしてあげたい。
しかし、ストロボを焚かない撮り方は無理かも…。


そして1匹も居なくなった? [虫]

数回前、田んぼのイネに巣を作る、空を飛んで来たらしいクモについて記した(空を飛んで来たクモ)。

数日後その後の様子を見に行った私は、衝撃の場面に遭遇した。

20,8,4 農薬散布2b.jpg

クモの巣が一番密度高く見られたまさにその一帯に、ラジコンヘリコプターを使った農薬散布が行われて居たのだ。
農薬の人間生活への影響を考えてか、未だ薄暗い早朝に行われていた。周りには人々が近づかないよう、見張り員が数名立っていて、早く通り過ぎるよう促していた。
なるべく遠くに立って撮影させてもらった。
「強力な農薬ですから、気をつけてくださいね」
「分かりました。何を目的の農薬ですか」
「今回はカメムシですね」
カメムシと言えば大きな昆虫だ。クモも間違いなくやられて
しまうのだろう。

見知らぬ遠くの地から風に乗って飛んできた、この地をパラディーソと信じていた、開拓精神の旺盛なクモの子たちが、早くも出会った過酷な試練だった。

初めてこの勇気あるクモたちに出会って以来、Boys be ambitious の同志として、心と心のつながりを感じていた私にとって、この衝撃は大きすぎた。
現実の厳しさを見せつけられて、しばらくこの田んぼに近づけなかった。

20,8,13 クモの巣の無い田んぼb.jpg
8月13日、思い切って再訪してみた。畏れていたとおり、クモの巣は
1個も無かった。稲穂はそろって頭を垂れているのに、わが友たちは絶滅したのだろう。
あのときこの一帯を新天地として選んだクモたちは、自然の摂理?によって絶滅させられたのだ。

20,8,13 田んぼのクモの巣2b.jpg
待て待て、もう少し目線を下げてみよう。ん…、あれは何だ。クモの巣だ。
以前の巣だけが残っているのか、新しい巣か…。

20,8,13 田んぼのクモの巣3b.jpg
密度が減じたようには見えるが、生きているクモが居るのか、居ないのか。はなはだ気になるところだった。いくら眺めてもクモの存在は確認出来なかった。

20,8,13 田んぼのクモの巣5b.jpg
あれは何だ。明らかに巣の中心部に重さのある物体が存在するぞ
。少し遠くてクモの姿ははっきりしないが、生きて居るぞ!

20,8,13 田んぼのクモの巣6b.jpg
もっと近くを探して見た。あった! 居た! 元気なクモだ。
嬉しかった。感激だった。
「クモよ、クモ。お前さんは偉いなあ。よく頑張ったなあ。一体全体、どこに隠れていてあのピンチを切り抜けたのだ?」
「……」 相変わらず無口なクモだった。

当分次の農薬散布は無いだろう。早く成長して、早く子を産んで、米の収穫前には次の新天地に飛び立てよ。もう水田を選ぶのはやめた方がいいんじゃないか? 何、農薬なんかへっちゃらだい? そんなに自信過剰になってはいけないよ。人間どもはより強い農薬を作って来るのだから。
それにしても、イネの害虫たちを捕らえるお前さんたちクモがとばっちりを受けるんじゃかなわないなあ。それとも何かい、あの農薬はクモには害が少ないように作られているのかい?

帰り道私は気づかないうちに鼻歌を歌って居た。

「日の光雨のち晴れのクモの旅」  nikkin


広島平和祈念式典とクマゼミ [虫]

あれっ、今年は鳴いていない。初めて気づいたのは5~6年前だった。
毎年広島の平和祈念式典ではうるさいほどのクマゼミの合唱をテレビで聞いていた。
シェーシェーシェーシェー…。あのテンポの速い、気ぜわしいクマゼミの合唱が私にはなぜか心地よかった。それが急に聞こえなくなったのだ。なぜだろう。

北海道で生まれ育ち、その後東京に永く住み、クマゼミとは縁が無かった。
20年以上前、夏の伊豆に旅行に行ってクマゼミと初対面、いや初対耳した。聞こえる範囲のクマゼミの全個体が、声とテンポを合わせて合唱するサマが新鮮で、不思議で、感動的だった。私の知っていたセミで他の個体とテンポを合わせるセミが居なかったから。

クマゼミに対する興味が湧いて、いつも聞き耳を立てて居た。東京でも時々迷い込むクマゼミが居たが、他の個体が居ない中の独唱には興味が湧かなかった。

この時期に西日本方面へ旅行しなくなって久しい。クマゼミの大合唱と接することが出来るのは広島の平和祈念式典、しかもテレビからの合唱だけになり、結構楽しみにして毎年テレビを待っていた。
そのクマゼミの合唱が聞こえなくなって数年。短期的傾向かと翌年を待ち続けたが、ずっと合唱なしが続いて居る。今朝のテレビでもクマゼミは聞こえなかった。

クマゼミが居なくなったのか、習性が変わったのか、式場の周りにだけ居なくなったのか…。
周囲の人々に質問をぶつけたが誰も相手にしてくれない。「クマゼミ? そんなのもともと聞こえていなかったよ」とか、「気にしたことがないから知らないけど、nikkinさん、ひまなんだね」とか。

一つ考えられる理由として、AV機器が進歩して、選択的に声を拾うようになり、クマゼミの合唱が省かれたのかもしれない。
とはいうものの、気になることは気になって仕方がない。どなたか、今広島ではクマゼミの大合唱が存在するのかしないのか、もし存在しないのならば、その理由は何なのか、ぜひお教えいただきたい。

20,7,20ネムノ花1b.jpg
夏の旅行とネムノ花とは切っても切れない縁がある。暑苦しい車の旅の途中、この涼しげな花にどんなにか慰められたことだろう。

20,7,6 ナツツバキ2b.jpg
ナツツバキは東京では庭園樹としてしかお目にかからないが、こちらでは自然林も多い。これも涼しい花だ。

20,7,30 赤いひまわり3b.jpg
最近見かける赤いヒマワリ。英語でサンフラワーだから、赤い太陽が好きな私にはふさわしい?

20,8,3 マイヅルソウ1b.jpg
マイヅルソウ。奥日光に多い。葉の形態が鶴の羽根に似ているとか。

20,8,3 フランスギクと節子2b.jpg
フランスギクと古女房。ルノアールの名画に思いを馳せて…。

今市の美その他 835b.jpg
奥日光の蝶、ヒョウモンとフタスジチョウ。ホザキシモツケに良く似合う。

20,7,19 イブキトラノオとフタスジチョウ2b.jpg
フタスジチョウはイブキトラノオが好きらしい。模様が透けて見えている。
スジが1本のように見えるが、これでフタスジチョウ。

20,7,19 7匹のフタスジチョウ5b.jpg
小田代原の木道脇で7匹がかたまっていた。花も蜜もない笹の葉の上に…。
種明かしは、独りよがりの解釈だが、糖尿病の男性の放尿跡に違いない。なんとも花も実もない解釈だなあ。