So-net無料ブログ作成

益子町のヒマワリまつり

陶器の益子焼で有名な益子町は、宇都宮市を挟んで日光市と反対側に位置する。
ここのひまわり祭りは、11ヘクタール(東京ドーム2個分)の休耕田を利用し、4種類200万本のヒマワリが植えられている。

これでもか、これでもかと言わんばかりの花、花、花…。
展望台に登っても、ヒマワリ畑の境界線が見えにくい。

8月11日から18日までが祭り期間で、カメラは17日(土)にお邪魔した。

1,8,17 ヒマワリ 1-1b.jpg
1. ヒマワリは太陽に向かって咲く。すなわち1日中首を廻しているのだ。
時刻は午後3時前。するとヒマワリの向いている方角は西と思われる。
即ち太陽とカメラはともに西からヒマワリを見ていることになる。
ところがどっこい、今太陽は奥の山並みの上。そう、あちらが西なのである。
ヒマワリたちは逆方向を向いているのだ。なぜ?
ある意味ではこれは常識。夏の猛暑日には、あまりに暑いので、ヒマワリさえもが太陽に背を向ける。
じっくりと花を観察すると、花弁を太陽光が透過しているのが分かる。

1,8,17 ヒマワリ 1-3b.jpg
2. これはすぐ隣の、異なった品種のヒマワリである。花の向きがさまざま?
この品種は「前へならえ」が嫌いなのだろうか。

1,8,17 ヒマワリ 1-4b.jpg
3. こうして並べてみると、明らかに左側の赤系の花たちが、好き勝手な方向を向いている。背中を見せている者も多い。

1,8,17 ヒマワリ 1-5b.jpg
4. これは赤系ではないが、画像1.と比べると、かなりばらばらである。
ヒマワリの世界もなかなか意思疎通に苦労しそうである。

1,8,17 ヒマワリ 1-9b.jpg
5. これは境界線を見極めようと努力した画像である。花の咲く地平線が、海の水平線のように、遠ざかるほどに位置が低くなってゆく。ヒマワリ畑の大きさが思いやられる。

1,8,17 ヒマワリ 2-5b.jpg
6. 黒色とも言えそうな、濃い赤色のヒマワリ。

これは外国産のヒマワリである。どうりで、日本式の右へならえ式の教育を受けていない。葉の色も黒っぽい。

1,8,17 ヒマワリ 2-6b.jpg
7. これは葉の色が明るい外来種。とてもついてゆけない品種の多さである。

1,8,17 ヒマワリ 3-2b.jpg
8. これは日本産で、「右向け、右ッ」と教育されたヒマワリと推察できる。

それでも1本だけ、反対向きに花をつけた個体が居る。

1,8,17 ヒマワリ 3-8b.jpg
9. こちらを見ると、休耕田を利用したヒマワリ畑であることが、一目瞭然。
全員行儀よく一律に東を見ている。

1,8,17 ヒマワリ 3-9b.jpg
10. 花の色が異なる一団は、葉っぱの色も異なる。
当たり前なことであるが、なぜか新しい発見をしたような気分になる。

1,8,17 ヒマワリ 4-2b.jpg
11. 奥の花たちが一律にこちらを見ているのに対し、手前の花たちは、こころなしばらばらである。しかし赤い花たちほどではない。それぞれが個性を主張している。

1,8,17 ヒマワリ 4-9b.jpg
12. 右上で人間が一人、花に取り巻かれている。誰も注意していない。

あのあたりのヒマワリが、人食いの習性を持っているとかいないとか…。

1,8,17 ヒマワリ 5-2b.jpg
13. 赤系のひまわりが2種。手前は花弁が光を透過させるタイプ。奥の花弁は光を透過させない。
このヒマワリ祭りの会場では、外来種の赤系の品種を、展望台の近くに限定して植えている。確かに画像5.や12.のどこかに赤い一団が混ざっていたら、かなり興ざめだろう。行き届いた配慮に気付くことは心地よい。


nice!(3)  コメント(4) 

奥日光のホザキシモツケ開花 [花風景]

この夏の前半は、日本中が、来る日も来る日も雨、雨、アメ…。
当然ながら、奥日光も例外ではなかった。
奥日光から足が遠のいたのも致しかたないことだった。

7月末、あまり期待もせずに訪れたnikkinを、戦場ヶ原の野生花の東の横綱が、満面の笑顔で迎えてくれた。
「おや、nikkinさん。このところご無沙汰でしたね」 
そんなイヤミを覚悟したが、さすがに横綱の風格。
文字通り、二度惚れしてしまった。

1,7,28ホザキシモツケ1-1b.jpg
1. 早朝5時半。思いがけない再会に、夢中でシャッターを切った。
花期の長い花だが、咲き始めたばかりのようだった。

1,7,28ホザキシモツケ1-5b.jpg
2. 粉糠雨が降る中、水滴の輝きもホザキシモツケを応援していた。

1,7,28ホザキシモツケ1-8b.jpg
3. 暗い背景にしっとりとしたピンク色。癒しの極みかもしれない。

1,7,28ホザキシモツケ2-1b.jpg
4. 今にして思えば、なぜこの美しい水滴の集団を、マクロレンズで撮らなかったのだろう。返す返す無念である。

1,7,28ホザキシモツケと戦場ヶ原1-3b.jpg
5. 戦場ヶ原の山々が朝霧に包まれてホザキシモツケと競演している。

ここではホザキシモツケが劣勢かもしれない。

1,7,28ホザキシモツケと戦場ヶ原1-5b.jpg
6. 男体山を背景にしている。もっとホザキシモツケが咲き誇っている場面を探したのだが…。

1,7,28ホザキシモツケと戦場ヶ原1-6b.jpg
7. 右端に少し見えているのが国道120号線。国道沿いにホザキシモツケの群生がある。少し時期的に早かった…。

1,7,28ホザキシモツケと戦場ヶ原1-9b.jpg
8. ここでも暗い背景と粉糠雨が助演してくれている。

1,7,28ホザキシモツケと戦場ヶ原2-1b.jpg
9. ここまで撮って、マクロレンズを思い出さなかったことが悔しい。

1,7,28ホザキシモツケと戦場ヶ原2-9b.jpg
10. もう黒ずんでしまった花穂もある。花期の長い花の弱点でもある。

1,7,28小田代原のホザキシモツケ1-3b.jpg
11. ここからの3枚は、小田代原のホザキシモツケ。
背丈が戦場ヶ原のものより幾分低い。時々水がたまるせいだろうか。

1,7,28小田代原のホザキシモツケ1-4b.jpg
12. 美しさは互角と言えよう。
後方の白い花はカラマツソウである。

1,7,28小田代原のホザキシモツケ1-6b.jpg
13. 手前の白い花はイブキトラノオ。
ここのホザキシモツケも、自分の縄張りから決して出てこない。
木道から群生地までの距離はわずか数mであるが、この距離は何年たっても縮まらない。
貴婦人で有名な小田代原である。配下の花々も礼儀正しく、一人だけぬきんでたり、徒党を組んで出しゃばる事もしないようだ。





nice!(2)  コメント(3) 

小田代原のノアザミ [花風景]

今年は奥日光の花の開花時期が、例年との微妙なずれを示しているので、どうなることかと不安の中で待ったが、ほぼ例年通りの時期に、例年通りの開花を見せてくれた。自然に裏切られないのは心地よい。

1,7,28小田代原のノアザミ1-1b.jpg
1. 紫色の上品な花が、茎1本に1個ずつ咲く。
1日中曇り時々雨だったが、晴れの日よりも明るさが落ち着いていて、花に陰が出来ないのも良かった。

1,7,28小田代原のノアザミ1-5b.jpg
2. このような広い場所で咲くノアザミを他に知らないが、なぜかここでは縞状に広がっている。遠くから見るから縞状に見えるだけか?それに対する明確なお答えは出来ない。
近景の、ぼやけた白い花は、今の時期ではイブキトラノオしかない。イブキトラノオの花は、細長い穂状の花であるが、ぼやけると球状を呈する。

1,7,28小田代原のノアザミ1-6b.jpg
3. ノアザミは1m以上にも成長し、湿原の多くの草花よりも少し高いので、観察も撮影も楽である。

1,7,28小田代原のノアザミ1-9b.jpg
4. 紫色が主であるが時に白花ノアザミを見かける。白花が多い年と、今年のように全く見えない年とがある。これが不思議である。
キク科・アザミ属の花は多年草であり、越冬する根から芽が出る。
通常、白花が咲くのは突然変異であるが、突然変異は花のレベルだけに起こり、根のレベルには変化がない、ということだろうか。
白花ノアザミの根は、次の年も、その次の年も、永久に白花を咲かせるはずである。同じ根から出る花が、白かったりムラサキだったりしていいのだろうか。それとも白花ノアザミの根は、生命力が弱く、とびとびの季節にしか咲かないのだろうか。何とも気がもめる。

1,7,28小田代原のノアザミ2-1b.jpg
5. ノアザミは慎み深いのか、毎年同じ範囲の中に限定して咲く。疎に咲く場所では毎年疎であり、密に咲く場所では毎年密である。周辺の草花と協約が出来ているかのように、毎年同じ場所に、一歩もはみ出ることなく咲く。野生の花としては異常な慎み深さではないだろうか。

1,7,28小田代原のノアザミ2-2b.jpg
6. 1本の茎に1個の花。この原則をかたくなに守っている。1本の茎に2個以上の花をつけた個体を見たことが全くない。
クガイソウの場合は、やはり1本の茎に1個の花が原則だが、花が2個付いたり3個付いたりすることもそれほど珍しくない。
ノアザミの生命力の弱さを示す事実であれば、かわいそうな運命にもてあそばれる花である。

1,7,28小田代原のノアザミ2-3b.jpg
7. 弱そうに見える茎ではあるが、時々野鳥のノビタキが止まっていたりする。重たそうな顔もせず、知らんぷりをして、鳥と一緒に風に揺れている。
ノアザミとノビタキ。名前も似ている。特別な絆があるのだろうか。

1,7,28小田代原のノアザミ2-4b.jpg
8. 紫色は日本では上品な色として、貴族階級に好まれた色である。
色といい、姿といい、性格といい、何とも魅力的な花である。

今回はチャンスを逸したが、小田代原の日の出の頃、立ちこめる朝霧の中でこの花を観察できると、気持ちが引き締まる。幻想的な光景の中の気高い上品な姿。AKB48かももいろクローバーZか。nikkinは美少女には弱いのだ。

1,7,28小田代原のノアザミ2-7b.jpg
9. ここには3本の縞状のノアザミ群生を見る。しかし、これが縞状ではなく島状なのかもしれない。
美しさと弱さが同居する花。華やかさと気高さとしとやかさが同居する花。

礼儀正しさと自由奔放さが同居する花。時には、幻想と落胆さえもが

同居する花。毎年撮り続けたい花である。

1,7,28小田代原のノアザミ3-7b.jpg
10. ここは湿原であり、時には臨時の湖の底になる。
その翌年は花を咲かせないか、あるいは数的に1~2割の花しか咲かない。
それゆえにいとしさが増すのである。

1,7,28小田代原のノアザミ4-1b.jpg
11. ここ20年ほど、小田代原は厳重な金網で囲われている。野生の動物、特に鹿に、貴重な草花を食い荒らされないための対策である。ここのノアザミの美しさを堪能できるのは、金網封鎖のおかげである。
時には熊が金網を壊して迷い込むことがある。その穴から鹿も入ってくる。
彼らを待つ運命は、厳粛な殺処分である。

シラカンバ越しに臨む平和な楽園。ここに至る道は平担ではなかった。








nice!(2)  コメント(0)