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吹雪の向こう側に太陽 [風景]

吹雪の向こう側に輝く太陽。こんな光景を見たらどう感じるだろう。
見たことがある人は少ないだろう。nikkinにとっても初体験だった。
24歳まで北海道に生まれ育って、吹雪の体験は5万とあるが、吹雪の向こう側に太陽とは記憶がない。
晴れの日に雪がちらほら舞うことは珍しくない。遠くから風に乗って飛んできて、風花(かざはな)と呼ばれるこの現象は、通常広い青空を伴う。
空一面が灰色にくすんでいるのに、激しい吹雪が吹き荒れているのに、お日様が照っている。これはある意味では異常である。

30,12,29 吹雪の中禅寺湖1-2b.jpg
1.12月29日の奥日光はすごい吹雪だった。
吹雪を画像に収めるのは難しい。
横殴りの雪の軌跡が見えてはいるが余り説得力はない。
撮影技術の問題もありそうだ。
赤い実はナナカマド。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽1-1b.jpg
2.午後早い時間帯だったが、見渡すかぎり、吹雪で灰色一色だった。
中禅寺湖の東岸を望んでいる。通常このアングルでは、画面右半分に社山の美しい形状がはっきり見えるのだが、今は吹雪が激しくて見えない。
ふと気付くと、灰色の空の彼方に、美しい太陽の輝きが見えた。違和感があった。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽1-3b.jpg
3.この太陽は金色に輝いていた。すなわち、雲が太陽を遮ってはいない。
しいて言えば、吹雪だけが太陽を遮っていた。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽1-4b.jpg
4.金色の輝きは強くなったり弱くなったり。それでも消えることは無かった。

雪がこれだけ降り続いていたのだから、頭上は雪雲で覆われていた。
しかし、横斜め上には雲がなく、灰色は吹雪だけのせいなのである。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽1-6b.jpg
5.水面に光を落とすほどの強さがある。スワンボートも異常を感じていたのだろうか。思案にふける顔である。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽1-8b.jpg
6.吹雪で霞む山影のはずれに太陽が輝いている。金色もはっきりしている。
ここでも、肉眼では吹雪の軌跡が良く見えたのだが、画像上では不確かである。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽2-2b.jpg
7.この金色は強い。かすかに放射する光芒も見える。
遠くの山も朧な姿を現している。吹雪は一向に衰える気配がない。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽2-3b.jpg
8.画面を引き寄せてみた。見よこの金色の光芒を。
金色が強すぎて、周辺が暗く撮れている。
今はもう冬。誰もいない中禅寺湖々岸。
こんな不思議な太陽を、撮ろうとしている人影は、どこにも居ない。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽2-4b.jpg
9.吹雪が強くなって、背景の山のシルエットが消えかかっている。
この後、太陽は急速に消えて行った。多分雪雲が広がったのだろう。

吹雪というスクリーンを透してみた金色の輝き。どのように観察されただろうか。

奥日光地域は、限局された台形形態である。
冬場は、この地域だけが雪雲におおわれ、他は青空が広がっていることも多い。
そんなときに、たまたま雪雲の真下に入り込んだ不思議の国のアリスを体験したのだと思われる。
北海道の石狩平野の真ん中で生まれ育ったnikkinには、限定された台地の上だけの猛吹雪を体験することはあり得なかった。そして末期高齢者の終わりに、冥土の土産に、こんな体験をさせてもらったのだろう。

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