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トンボの受難 [虫]

アキアカネに代表されるトンボは暑さが苦手である。
この夏のような酷暑の年には、日光近辺のトンボたちは大挙して奥日光に集まる。
人間様も大好きな避暑である。
涼しさを求めてくるのはいいが、奥日光に居ることで満足せず、さらに涼しい夜を求めるトンボたちには、厳しい落とし穴が待っている。

30,8,5 トンボ1-2b.jpg
1. 奥日光で涼を求めるトンボたちは、文字通り所狭しと、好きな場所で休憩している。このような橋の欄干ならまだいいが、木道の上や、遊歩道の土の上で休んでいることも多い。そしてまずいことに、彼らは人間の怖さを知らない。すべての人間がいちいち足元のトンボを避けて歩くとは限らないことを知らない。
木道の上には踏みつぶされたトンボが無数に散在している。あえて写真は撮りたくなかった。

30,8,5 朝露トンボ1-1b.jpg
2. 翅に朝露を満載したトンボである。仮にこれを朝露トンボと呼ぼう。
初めて日光に来た15年前、朝露トンボの画像をたまたま見た。興味をひかれて、シャッターチャンスを探し続けた。早朝の奥日光で、朝露トンボを探して歩き回ったが、まったくチャンスが無かった。
トンボが居なかったわけではない。陽が昇ると、避暑地に集まったトンボは、無数に飛び回っていたが、日の出前の奥日光では、彼らは完全に姿を消していた。

30,8,5 朝露トンボ1-2b.jpg
3. 初めて出会ったのは探し始めて1年以上たった小田代原の日の出前だった。
しかもその朝は、5~6匹の朝露トンボが居た。驚いた。1年以上探し求めてやっと出会えた朝露トンボが、一度に5~6匹とはどういうことなのだろう。

30,8,5 朝露トンボ1-3b.jpg
4. 
最初これを霜の付いたトンボだと思ったが、よく考えてみると霜の付いたトンボが生きていられるのか。それに、周辺の木々には霜がついていない。トンボにだけ霜がつくことはあり得ない。
朝露トンボの写真を30枚ほど仔細に見たが、朝露トンボと木の枝の霜とのコラボは一度も撮れて居なかった。

30,8,5 朝露トンボ1-4b.jpg
5. 8月5日の小田代原では、10匹以上の朝露トンボを撮った。飛び回っていたトンボの数は無数だったが、仮に1000匹くらいとすれば、1%のトンボが朝露トンボになると言えよう。他の99%のトンボは朝露トンボにならない隠れ家で夜を過ごすわけである。

30,8,5 朝露トンボ1-5b.jpg
6. 朝露トンボが全くいない朝がほとんどであるのに、居る朝は10匹以上も簡単に見つけられる。これをどう説明するか。
nikkinの仮説は、以下のとおりである。
トンボは涼しさを好むので、夕涼みや夜涼みを楽しむトンボが数%いる。他のトンボたちは夜涼みが危険であることを本能的に知っている。彼らは安全なねぐらを確保してそこで一夜を明かす。しかし数%のトンボは涼しさに負けて涼しい場所で寝てしまう。朝方、たまたま異常な冷え込みが来ると、朝露トンボになるわけである。

これが、居る時には多数居る朝露トンボが、居ない時には0になる説明である。

30,8,5 朝露トンボ1-6b.jpg
7. 朝露トンボは危険を冒していると前述したが、今の季節では、朝露トンボもお日様に暖められると元気に飛び立ってゆく。問題は9月以降の朝露トンボである。
日の出前の冷えが、霜をもたらすことも少なくない。そんな時の朝露トンボは、文字通り「霜トンボ」である。霜トンボは体温が下がり過ぎて、心臓が休止することが予想される。それは即「死」を意味する。「死もトンボ」になってしまう。
では、nikkinは木の枝で死んでいる霜トンボを見たことがあるのか? 否である。それは多分、以下の理由ではないだろうか。トンボは筋肉を収縮させて木に止まっている。多分、寝ていても筋肉の収縮は続いているのだろう。しかし、死んでしまったトンボの筋肉は弛緩するに違いない。そして、死んだ霜トンボは木の枝から落下する。木の下は雑草で埋められている。木道から離れた木の下を観察するのは容易なことではない。それゆえにこれまで、霜トンボの遺体を確認出来なかったのではないだろうか。

30,8,5 朝露トンボ1-9b.jpg
8. 仮説を述べるのは難しくない。それを証明するのはとても難しい。
この朝露トンボは指を触れても逃げなかった。まだ筋肉の温まり方が不十分で、飛べなかったのだろう。

30,8,5 朝露トンボ2-1b.jpg
9. この朝露トンボは、触れると飛んで逃げた。翅の朝露が少なくなっていたことから、ある程度の太陽光を浴びた後だったのだろう。

このように指を触れられるほど木道に近い位置で霜トンボになって居れば、枝から落ちた遺体を撮ることで、私の仮説を証明できるのだが…。

30,8,5 朝露トンボ2-2b.jpg
10. 一度、かなり陽が昇ってから、巨大なトンボの遺体を木道の脇で見つけたことがある。しかしその時は、翅に霜が残っているような時間帯ではなかった。

この画像では、中央の朝露トンボのほかに、左上に、通常トンボが止っているのが見える。通常トンボは安全なねぐらで夜を過ごしたので、翅に夜露が付かなかった。朝露トンボはこの場所で寝てしまったのである。

30,8,5 朝露トンボ2-4b.jpg
11. 気の葉の朝露に比べると、翅の朝露の粒の小さいことは、驚きに値する。なぜこの違いが出来るのか。これも解決されねばならない課題である。

30,8,5 朝露トンボ2-5b.jpg
12. というわけで、この朝露トンボたちは、危険な遊戯に明け暮れていると言える。賢いトンボたちは9月以降にはねぐらで眠るようになるのかもしれない。彼らの本能は脅威に値するほどに優れているのかもしれない。自然の不可思議さは、人間の想像をはるかに超えている。
それでもなお、11月頃に朝露トンボを見ることも稀ではない。1歩間違えたら霜トンボになっていたわけである。何しろ、トンボの母集団は膨大である。危険な遊戯から足を洗うことが出来ぬままに命を落とす個体が、必ずいると信じている。
いつか、霜の洗礼を受けた、快楽の中で死に到達した、幸せ者のトンボを見つけられると期待しながら、あと何年寒い小田代原に通い続けるのだろう。



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貴婦人と光る朝霧 [風景]

悪性の猛暑もあり、しばらくブログを休ませていただいた。
待ちわびておられた読者も、まったく関心がなかった読者も、この記事を読んでくださる限りは、最高の愛読者であり、私のエネルギーの源でもある。

8月5日、久しぶりに小田代原を訪れ、貴婦人に暑中見舞いと永の無沙汰のお詫びとを兼ねて、低調に、おっと間違えた、丁重にご挨拶をしてきた。

貴婦人はどこもお変わりなく、にこやかに礼を返してくださった。

30,8,5 小田代原の光る朝霧1-1b.jpg
1. 到着したのは日の出の直後、5時43分ころだ。画像の右側、男体山と大真名子山との間にお日様が居た。
霧はやや低い位置にあったが、多すぎるよりはこのほうがよい。
木々のシルエットが美しく、貴婦人もしっかりとお顔を見せてくださった。
ただしこの画像には、顔を見せておられない。

30,8,5 小田代原の光る朝霧1-3b.jpg
2. 太陽の低さを示す。右端の山裾が男体山である。
今日も暑い一日になりそうだ。ぎらぎらと輝く光線があっという間に湿原の朝露を消し去ってしまう。

30,8,5 小田代原の光る朝霧1-5b.jpg
3. 少し左へカメラを向けると、貴婦人が居られる。このブログのおなじみさん方には説明不要と思われるが、ご存じない方のために簡単に説明しよう。
一列横隊に並んだ木々のほとんどが針葉樹であるが、左から4~5本目、丸みを帯びた背の高いシルエット。貴婦人と呼ばれるシラカンバの木である。樹齢約95年。シラカンバの平均寿命は5~60年であるので、かなりのご高齢である。専門家によると、年齢的にはいつ倒れてもおかしくはないが、差し迫ったご臨終のご兆候は全くない、とのことである。

30,8,5 小田代原の光る朝霧1-6b.jpg
4. この画像では左1/3のあたり。際立って背の高い広葉樹である。
朝霧は貴婦人を抱き包んだり、離れたり、いとおしくてたまらない、といった風情である。

30,8,5 小田代原の光る朝霧1-7b.jpg
5. 太陽を背にした霧が輝いている。霧の濃さ、高さは刻々と変化する。しかし、お日様が上ってしまっては、間もなくお別れが迫っている。
手前の湿原には、霧の露らしい光がない。暑い光線に追い払われてしまったらしい。

30,8,5 小田代原の光る朝霧2-1b.jpg
6. 霧が貴婦人の後ろまで出張った時を狙って撮る。
周りの木々の成長が貴婦人に追いつかないのは、幼いからではない。湿原の植物はある程度以上には成長出来ないのである。ではなぜ貴婦人は背が高いのか?
これは謎である。貴婦人のおられる辺りは土がしっかりとしているらしい。誰かが忖度したのだろうか。詮索するのは野暮な話だろう。

30,8,5 小田代原の光る朝霧1-9b.jpg
7. 湿原の植物。ノアザミはつい先ごろ咲いて今は枯れている。ホザキシモツケの木(湿原の中で1mほど伸びる灌木である)もあるがこの画像では、はっきりとは分からない。カヤなどイネ科の植物が多いようだ。

30,8,5 小田代原の光る朝霧2-3b.jpg
8. 湿原を横切る黒っぽい帯を作っているのがホザキシモツケである。

30,8,5 小田代原の光る朝霧2-6b.jpg
9. カメラの近くのホザキシモツケを撮った。花が終わりかけているのが分かる。
うっそうと茂っているので、朝露が点在する。
30,8,5 小田代原の光る朝霧2-7b.jpg
10. そろそろ朝霧ともお別れとなりそうな気配。
正面に背の低い広葉樹が数本見える。ズミの木である。寒冷湿原に生育する。

30,8,5 小田代原の光る朝霧2-8b.jpg
11. 左の方で朝霧が盛り上がっている。最後のサービスをしているつもりだろうか。

30,8,5 小田代原の光る朝霧2-9b.jpg
12. 貴婦人にも名残惜しそうに絡みつきながら去ってゆく。

30,8,5 小田代原の光る朝霧3-1b.jpg
13. ノアザミとイネ科の植物が撮れている。ホザキシモツケも数本見える。

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14. ここでも朝霧のグランフィナーレが盛り上がっている。背景は男体山。中央が貴婦人。

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15. お日様の光も赤みを減じ、いよいよお別れである。貴婦人も、暑い1日をどう過ごそうかと思案中のご様子。
カラマツたちが、「私たちがお守りいたします」と叫んでいるが、なんとなく心もとない風情である。

この後nikkinはバスで赤沼まで戻った。貴婦人はまだまだお強い。案ずることはないだろう。



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フタスジチョウ軍団 [虫]

7月1日の 小田代原は、このチョウであふれていた。毎年お目にかかるし、珍しいチョウではないのだが、この日の数の多さには驚いた。木道上で、踏みつぶさないように気をつけねばならないのだ。特に、人を恐れず、逃げようとしないから、踏みつぶしてしまう危険度が高かった。

30,7,1 フタスジチョウ1-1b.jpg
1. 木道の手すりの上に集まっていた。揃って木材の表面に吸い口を伸ばしていたが、その場所が湿っていたわけではなかった。ざっと数えて30匹くらい。チョウの仲間がこんなに1か所に集まるのは珍しい。

30,7,1 フタスジチョウ1-3b.jpg
2. 同じ場所の木道歩行面上にも集まっていた。
ネットで検索すると、フタスジチョウは、獣糞や腐果を好むとあるので、動物の尿が掛けられたのだろうか。 小田代原はフェンスで隔離されているので、シカや熊は入ることができない。キツネかタヌキ、あるいはアナグマ、テンなどだろうか。
それにしても大きな範囲に振りまいたものだ。もしかして人間?

30,7,1 フタスジチョウ1-6b.jpg
3. 前翅には筋模様が2本、後翅には筋模様が1本。フタスジチョウの名前はどこから付けられたのだろう。

30,7,1 フタスジチョウ1-8.b.jpg
4. 黒いチョウたちの中に赤色系のチョウが混ざっている。これもフタスジチョウなのか他のチョウなのか、よくわからない。模様だけ見るとそっくりである。

30,7,1 フタスジチョウ1-9b.jpg
5. 黒色の中にも薄い黒、茶色に近い黒などが居る。
フタスジチョウは絶滅危惧の第2種にリストアップされているというが、この日の 小田代原では、そんな雰囲気は無かった。

30,7,1 フタスジチョウ2-2b.jpg
6. 彼らを踏みつぶさずに歩け、と言われると難しい。しかし、踏まれた死骸は1匹も見なかった。

30,7,1 フタスジチョウ2-3b.jpg
7. 時間が経過してもこの場所からチョウが減ってゆく傾向もなかった。

30,7,1 フタスジチョウ2-4b.jpg
8. 相変わらず赤系の模様のチョウが沢山いる。果たして彼らも同じチョウ?

ネットで見ると雌雄の色違いは無いという。また、赤色系のフタスジチョウもいないと解釈できる。

30,7,1 フタスジチョウ2-6b.jpg
9. いろんな場所に、三々五々、いや、三十々々五十々々集まっている。

30,7,1 フタスジチョウ2-8b.jpg
10. フタスジチョウの幼虫は、ホザキシモツケの葉を食べて成長するという。 小田代原も戦場ヶ原もホザキシモツケが多いので、親蝶たちが卵を産みつけるべく集まっているのだろう。

30,7,1 フタスジチョウ3-1b.jpg
11. フタスジチョウに交じってシジミチョウの仲間が沢山いいる。争っている雰囲気はまるでない。

30,7,1 フタスジチョウ3-3b.jpg
12. ここでは土の上に沢山集まっている。謎の多いチョウではあるが、なぜか親しみがわいてくるのである。


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天空のニッコウキスゲ [花風景]

またまた「天空の…」などと名付けたのは、前記事の影響ではない。
ここのニッコウキスゲは100%人工の花園であり、廃業したスキー場跡に日光市が植え付けたものである。当初は入場料を取って営業していたが、何しろお役人商法。利益が出るはず…
との皮算用が裏目に出て、数年前に無料のレジャー施設として開放された。その際に付けられた名が「天空の回廊」。したがって、ここのニッコウキスゲは天空に咲く花なのである。


30,7,1 ニッコウキスゲ1-1b.jpg
1. 時刻は16:30ころ。遠くに夕霞みが降り始めていた。
早くキスゲ園に到達してくれないかと祈り続けたが、普段の心がけの良くない私としては、叶わなかったのが当然の報い。1時間半ほども、無駄に近い時間を費やした。

30,7,1 ニッコウキスゲ1-3b.jpg
2. キスゲの開花ぶりは申し分なかった。花の密度にはやや不満が残ったが、贅沢を言うものではない。私の生まれ育った時期は、「ほしがりません勝つまでは」の時代だった。

30,7,1 ニッコウキスゲ1-6b.jpg
3. 広いキスゲ園は、花の密度の濃い地域、薄い地域など入り混じっている。
ゲレンデ跡を強く意識させるこのようなところには、灌木はもとより、地面のうねりさえない。

30,7,1 ニッコウキスゲ1-8b.jpg
4. 黄色い花だけではすぐに飽きられるかもしれないと、真っ白い花も幾種類か用意してくれたが、名前の分からないのが多く、自己嫌悪気味になってしまった。

30,7,1 ニッコウキスゲ2-1b.jpg
5. ここもゲレンデの名残が強い。高地の斜面は風が強いので、植樹により防風に努めたらしいが、それでも営業を続けられなかったのは、やはり寒すぎだったのではないだろうか。

30,7,1 ニッコウキスゲ2-3b.jpg
6. 山の頂が夕霞みに隠れたが、キスゲ園に到達するまでにはまだ相当かかりそうである。雷も聞こえ始めて、とても待ちきれない雰囲気である。

30,7,1 ニッコウキスゲ2-6b.jpg
7. 見下ろすと駐車場と牧場と、その向こうには日光市街が見えたのだが、この画像ではカットされている。キスゲの花がすべてカメラに背を向けているのが印象的である。キスゲもユリ科なので、ヒメサユリと同じく、崖下に向かって開くのだろうか。

30,7,1 ニッコウキスゲ2-8b.jpg
8. これは上り階段に沿ったキスゲを撮っている。面白いのは階段の傾斜である。無駄に上り下りが作られているように見えるが、平地でさえ辛い登山道に、無駄な上り下りが作られるはずもない。すべて目の錯覚で、下り斜面に見える部分は、水平なのである。

30,7,1 ニッコウキスゲ3-1b.jpg
9. キスゲたちも、防風林に近いところで密度が増しているように見える。画像3や5のように、防風林に挟まれた地域では全体に密度が濃い。風の威力恐るべし!

30,7,1 ニッコウキスゲ3-2b.jpg
10. ここは、下り階段を撮っている。やはり上り下りの激しい階段に見えるが、段の無い面はすべて水平なのである。

30,7,1 ニッコウキスゲ3-6b.jpg
11. 遠くの上り斜面を撮っている。やはり名前のわからない白い花が一角で目立っている。

30,7,1 ニッコウキスゲ3-7b.jpg
12. 右上は頂上の展望台である。あそこまで登れば景色が変わることは想像できたが、時刻的にも体力的にも、あきらめるしかなかった。

30,7,1 ニッコウキスゲ4-1b.jpg
13. キスゲの花は6弁である。この花に限って言えば、内側の3弁が花弁で、外側の3弁は萼のように見える。しかし、キスゲはユリ科の花で、6弁に決まっている。

30,7,1 ニッコウキスゲ4-2b.jpg
14. キスゲの花は内側3弁と外側3弁から成り立ち、外側の3弁は、発育不全気味なのだろう。

30,7,1 ニッコウキスゲ4-8b.jpg
15. コオニユリが1本混在していた。天然の花である。これが子孫を増やしてくれると楽しくなるのだが…。

30,7,1 ニッコウキスゲ5-1b.jpg
16. 5葉ツツジが紅葉し始めていた。5葉ツツジは、ヤシオツツジの特徴で、葉っぱが5枚きれいに並んでいる。通常、シロヤシオの別名がゴヨウツツジであるが、アカヤシオもムラサキヤシオもこのような5葉であり、このツツジの花が何色なのかを当てるのは難しい。


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天空のひめさゆり [花風景]

「小さな山全体がヒメサユリで覆われた場所がある」
こんな風評を小耳にはさんだのは、かれこれ10年近く前だった。
まるで夢の国じゃないかと感じながら、なぜか自分とは遠い世界の話だと思っていた。
最近になって、その場所が遠くないどころか、むしろ近いことを知った。パンフレットも手に入った。ナビにまかせれば3時間少々で到着できることを知った。

6月23日(土) 06:30レンタカーで出発した。到着予想時間は3時間30分後と表示された。しかし、早朝の道は車が少なくスピードが出て、最終的には1時間半近く縮められた。

福島県南会津町高清水自然公園内「天空のヒメサユリ園」  We've got it.

30.6.23 ヒメサユリ8-6b.jpg
1. このパンフレットでは、広大なスケールがイマイチ出ていない。

とにかく、nikkinは入口で呆然と立ちすくんでしまったのだ。

30.6.23 ヒメサユリ1-2b.jpg
2. 手前の手すり内がヒメサユリ園である。ずっと向こうまでヒメサユリが咲き誇っている。左上の丘の上から日が上ると、逆光のヒメサユリが透けて輝くという。なるほど「天空の…」の意味がわかった。ここへ来るまでにも、かなりの山道を上って来た。
写真では分かりにくいが、この写真で気づくことは、見渡す限りの花々が、カメラに背を向けていることである。前記のように、左上から日が昇るので、この時刻には日さまの方を向いているのかと思ったが…。

30.6.23 ヒメサユリ1-3b.jpg
3. 右から2人目の男性が説明員である。昔はこの近辺のいたるところに咲いていたという。今は鹿害から守るために、ここだけ電気柵を設けて保護しているが、それ以外は一切手を加えていないという。

30.6.23 ヒメサユリ1-4b.jpg
4. 少し進んで振り返ると、花々が一斉にカメラを向いている。説明員に質問すると、ここはすり鉢の底に立っているような位置関係で、ヒメサユリは崖下を向いて咲くのだという。入口から緩い下り坂で、周辺360度が高い位置になる。

30.6.23 ヒメサユリ1-5b.jpg
5. 腰をかがめて同じ高さで撮る。1m強の高さに咲いている。
この1色だけなのが少々寂しいが、贅沢は言えない。園芸品種では白っぽいピンクもあるらしいが、ここのはすべて天然の色である。

30.6.23 ヒメサユリ1-7b.jpg
6. すべての花々がカメラを見て微笑んでいる。傾斜の上から見下ろしながら、nikkinに微笑みかけている。

30.6.23 ヒメサユリ1-8b.jpg
7. 噂では「一つの山全体が」 ということだったが、「四方を山で囲まれた盆地全体が」というのが正しいようだ。

30.6.23 ヒメサユリ2-7b.jpg
8. この2本のシラカンバがすり鉢の底に位置する感じである。
ただし、ここでは花々がすべてカメラを向いているから、カメラの立つ位置が一番低いのかもしれない。

30.6.23 ヒメサユリ2-9b.jpg
9. 青色の電線が、鹿害よけの電気柵である。この柵の向こう側まで鹿がやってくる。向こう側の花々は、食べられて少なくなっている。

30.6.23 ヒメサユリ3-1b.jpg
10. 再生可能発電装置である。小さな太陽発電ではある。

30.6.23 ヒメサユリ3-2b.jpg
11. 前記のシラカンバ2本である。確かにこちら側が低くなっている。

30.6.23 ヒメサユリ3-6b.jpg
12. 小高い位置から撮っているが、手持ちのカメラでは水準測定ができないので、どこが一番低いのかは判定に難渋する。

30.6.23 ヒメサユリ3-7b.jpg
13. 崖の傾斜を見ると、花々は明らかに右手を向いている。
花が密に咲いているところと、疎に咲いているところ。天然の配剤なので説明は無理である。ユリ科の花なので球根で増えるが、花のめしべが結実した種子でも増える。

30.6.23 ヒメサユリ4-2b.jpg
14.また出てきたシラカンバ2本。カメラにとっては格好の標的となる。

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15. すり鉢の縁の部分。この部では密に咲いているが、方角的には北向きの斜面である。

30.6.23 ヒメサユリ7-7b.jpg
16. 前画像の下方。上の方が密で、下が疎となっている。それで「天空の…」と呼ばれるわけでもなさそうだ。

30.6.23 ヒメサユリ8-3 b.jpg
17. この日は曇天だったが、それでも木の影が恋しい気分ではあった。このような大木が何本くらい切り倒されたのか、それを質問する勇気は無かった。

30.6.23 ヒメサユリ8-5b.jpg
18. のんびりとした土曜日の午前中。5分間隔の画像であるが、同じ人物が数名撮られている。
園内をひとめぐりして、出入口に戻ったところである。1時間半ほど費やした。
長年の目標をクリアした心境はグー。この週末に得た収穫は予期以上に大きかった。



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わが青春の街札幌 [風景]

入院した姉の見舞いで札幌に行った。札幌はnikkinが大学に通った街。

青春の甘さ、酸っぱさ、そして苦さを味わった街だ。
思い出をたどりながら、変化を感じながら、若いエネルギーを浴びながら歩いた。

30,6,9 わが青春の街札幌1-1b.jpg
1. 到着の夕刻、いきなり出会ったのがこの人たち。なんだ!おまえたちは…。
なんとも理解に苦しむ光景だった。

30,6,9 わが青春の街札幌1-2b.jpg
2. 大通り公園内にもそれぞれの芝居衣装?を着こんだ人たちが、居るわ居るわ。後でわかったのだが、この人たちは「YOSAKOIソーラン祭」の出演者たちで、その日が前夜祭だった。翌日はこの人たちのすさまじいエネルギーの発散を、いやというほどに見せられた。

30,6,9 わが青春の街札幌1-6b.jpg
3. これはまた幼子たち。揃いの芝居衣装だが、あの激しい踊りに参加できるとは思われない。親たちが踊り子さんで、同伴してきただけなのだろう。

30,6,10わが青春の街札幌1-3b.jpg
4. これは翌朝。7:25の掲示が見える。大通り公園は静かである。大きな立木の並ぶ公園が、街の中央をぶち抜いている。

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5. 喫煙場である。屋外の公園が禁煙なのである。わが青春の街がやってくれた! 愛煙家を小さな場所に隔離してくれたのだ。クーッ…。あんたたちは偉いッ。

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6. こんなことまでやられてしまった。3年ほど前、この公園でヤキトウモロコシを食べていたら、ハトたちが寄って来た。トウモロコシを撒いてあげると喜んで食べるだけではなく、腕や肩に飛び乗って来たのである。可愛いかった! 実は、今回も同じ楽しみを期待してきたのである。ところがこの掲示。
若い警官を捕まえて愚痴ったら、公園の東西のはずれ近くならば取り締まっていませんから、と言ってくれた。さすが、それでこそわが愛する青春の街の警官! しかし、それを実行に移すことはあきらめた。

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7. 見ている人もいない時間帯に、噴水ショーが始まった。わが青春の街がやることは、すべてかっこいい…。

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8. 大がかりなお祭りである。実はもうひとつ、北海道庁会場もあることを知った。驚かされることばかりである。

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9. 近くの通りにこんな街路樹があった。ハクウンボクである。東京なら植物園に行かなければ見られない樹木である。さすが札幌、わが青春の街!

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10. プラタナスの街路樹も多い。すべてきれいに剪定されている。


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11. プレスト1・7という名前のビルである。変わった名前だ。

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12. 同じビルの入居企業一覧である。とりとめもないグループで、入れ替えもある。
なぜプレスト1・7なのだろう。

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13.  すぐ近くのビルは、かでる2.7という名前だ。なぜこんな名前が?

「かでる」は「加でる」。北海道弁で「仲間に入れる」という意味である。子供たちが遊びの中に入りたいときは、「かでて、かでて」という。しかし今はあまり聞かれない。
前画像の1・7もこの画像の2・7も、住所の一部なのである。プレストは北1条西7丁目、かでるは北2条西7丁目。ビルの名前から探し当てやすいのである。街が碁盤目の構造になっているからこそできる隠し技なのだ。さすがわが青春の…。


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14. 焼鳥屋の看板である。さすが札幌。センスがある。帰る日の午前に見つけたので立ち寄ることは出来なかったが、次回はぜひ…。

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15. ニセアカシアの街路樹も多い。街中が甘い香りに包まれている。


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16. 祭りの大舞台。ピーひゃら、テンツク、ピーひゃら、テンツク…。笛の音が透き通っていて、心に残った。

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17. 道庁会場のプログラム。ここだけでこんなにたくさん参加している!全体で何チームなのか、想像もつかない。
 

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18. ここの舞台は地面の上である。ブルーシートに座って眺めることになる。ちょっと寂しい…。

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19. ニセアカシアの花の綿が飛び交っている。懐かしい光景だ。

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20. 池のほとりに立つイチョウの木。イチョウは雌雄異株。雌株は枝を横に広げ、雄株は枝を上に向けるという。この木は雌株らしい。座る女性は、残念ながらnikkinの同伴者ではない。

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21. このイチョウは枝が上にむいているので、雄株だろう。
樹齢百年を超えるイチョウは、乳房のような気根を出すといわれる。この木ではかなり目立つ気根となっている。

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22. トラックに巨大なディスプレイを備えている。メイン会場が混んだ時はここでも踊りを楽しめる。

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23. 路上で練習公演を行っている。この場ではあまり拍手は湧かない。

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24. そのすぐ後ろには、路上練習公演の順番待ちのグループが居る。いやはや

出演者たちも大変だ。

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25. 真っ黒い焼きトウモロコシを売っていた。おいしそうに見えた。

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26. 内側は白い。もちもち感の強いもちきびだった。
そしてお味は? 
買わなければよかった…。

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27.北大植物園。学生時代にはよく来た場所である。新緑から深緑に移る時期である。何年たってもあまり変わらない場所であるが、ここに来るとほっとする。学生時代に戻ることができる。ここで啄木の歌集を読んだっけ。

 
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28.オオデマリ。北海道のオオデマリはやけに大きい。

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29. ハルニレ林。
この木は樹齢3~40年と思われるが、北大構内には、樹齢数百年?の樹々がこれでもか、これでもかと言わんばかり立ち並ぶ。北大は、別名エルム(楡科の木の英語名)の学園と呼ばれる。

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30. ムラサキセイヨウブナ。異様な色合いである。日本には自生していない。

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31. ムラサキセイヨウブナの葉っぱの中の色素をお日様に透かして見た。葉脈にも脈間部にも色素が分布している。

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32. ブナ。 日本のブナである。樹皮のなめらかさ、美しさでは並ぶものがない。

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33. 新緑と深緑の混在。深緑の木が常緑樹とは限らない。
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34. 園芸品種の野村楓。この植物園は園芸品種を差別しない。さすが米国流の伝統を引く植物園だ。

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35. 針葉樹と思われるが、枝の繋がり方がおかしな様子だった。ナンデダロウ…。

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36. ライラックの花は終わりかけていたが、この花は今が盛り。ライラックは日本名がムラサキハシドイで、他に10種くらいのハシドイの株が並んでいた。奥はエルムの木々。

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37. アキタブキ。こうもり傘よりも大きいくらいである。

この後千歳飛行場へと急ぐ必要があり、このへんでお別れとした方がよさそうです。







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竜頭の滝とツツジ補遺 [花風景]

竜頭の滝のミツバツツジを1度ご披露したが、今回はヤマツツジとそしてミツバツツジの遅咲きの中から拾ってお見せしたい。

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1. 6月1日 ヤマツツジである。茶屋のすぐ裏手、右滝から分かれた小さな滝とのコラボ。背景が暗いので滝もツツジも引き立つ。

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2. 同じ構図であるが、横長にしてみた。

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3. 少し滝を上ってゆき、本流を背にしたヤマツツジ。木々が立て込んでいて、少々邪魔な雰囲気になっている。

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4. シロヤシオとヤマツツジのコラボは珍しい。背景の滝は急流という方が正しいのかもしれないが、滝と呼んでも間違いではないという。

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5. 少しだけ画像を引き寄せてみた。この滝一帯には、アカヤシオはまったく咲かないのだが、シロヤヤシオがところどころに咲いている。

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6. ヤマツツジの時期は、新緑の時期でもあり、画面が混雑する。

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7. 夕日が少しだけ花に残っている。キツネかタヌキが出てきそうな雰囲気ではある。

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8. 花3個は同じ花であるが、アングルを変えている。

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9. 上方にミツバツツジが咲いており、散った花が風情を感じさせている。
湿った岩壁に花弁が張り付いている。

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10. 少し上にアングルをずらしてみた。色とひっかかり方が心に残る。もう少し早い時期だったらもっと良かったのかもしれない。

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11. ミツバツツジはほとんど終わっていた。


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12. これもミツバツツジ。遅咲きの枝がnikkinを楽しませてくれた。


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戦場ヶ原のズミ [花風景]

戦場ヶ原花番付の東の横綱ズミが満開になった。
とはいえ、満開の写真を撮ったわけではない。
この告白には読者諸氏もがっくり来ることだろう。nikkinも同じである。

内容を説明しよう。5月26日に撮った時は7分咲きであり、
6月1日に撮った時は散り始めていたのである。
週末カメラマンのnikkinには、どうしようもない大自然の摂理である。
しかもズミは、満開の時しか純白の美を纏わないのだ。
それでも個体差で、満開の木も沢山見られた。
これらを選り撮りしてお見せしようとの魂胆である。

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1. 5月26日、蕾が開ききらないズミは赤い色を帯びている。近くで見いるときれいな色なのだが、離れてみると、この赤が茶色に見えるのである。困ったことである。

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2. これも5月26日。背景はもちろん男体山である。

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3. 5月26日。中央は白いが、右に位置する小柄の木の花は、茶色っぽい。まだ蕾が混ざっているのだ。

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4. 5月26日。真っ白い花は満開を意味する。
湯川には倒木が沢山放置されている。誰もよけようとはしない。当局が、天然の姿にこだわっているのである。

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5. 6月1日。花は白いが、緑色の葉っぱが目立ち始めている。

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6. これもしかり。遠景左方には茶色っぽい木もある。

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8. 男体山とズミのコラボであるが、山頂に居座った白い雲が明るすぎて、花の色が暗くなってしまう。ゆゆしき状態である。

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9. 戦場ヶ原の遠景を撮ると、いたるところにこのようなズミの群生が見える。寒冷湿地を好む木である。北海道にも多い。

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10. 男体山頂に居座った白い雲は、カメラマンの気持ちを忖度してくれない。そのせいで、写真は満足できるものにはなっていない。

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11. この辺りも、茶色系、緑系、白などが入り混じっている。


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12. 木道脇の大きな木である。人物と比べていただきたい。木道上はトンネルになっている。

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13. 倒木とズミとが向かい合って会話をしているように見える。
「おまえ、今日は美人だなあ」 「あんたも今日はハンサムよ」なーんて…。

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14. アングルを変えるとこの倒木は大蛇のように見える。もしかして、あの神話の大蛇? 男体山の守り神の大蛇? だとすれば、この語らいは重要な意味合いを持っているのかもしれない。

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15. こんなにきれいな青空が撮れる時もある。アングルがちょうど合ったときだけらしい。この1枚だけしかこの色が出なかった。

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16. この数本のズミは全部満開である。美しい眺めだ。


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竜頭の滝のミツバツツジ [花風景]

今年の花はすべて例年より約10日早い。
ミツバツツジも例外ではない。
そして、例年通り美しい。

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1. 奥日光でミツバツツジといえば竜頭の滝である。
なぜかここにはヤシオツツジがまったくない。そのかわり、といえるのかどうかは分からないが、ミツバツツジがとても美しい。白い滝と赤いツツジの対比が絵になるのである。
この画像では、花に陽が当たっているが、当たった方がきれいなのか、当たらない方がきれいなのかは、微妙な問題である。

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2. 滝のすぐ下手の橋の欄干の下から撮る。
画面右半分は日陰で、暗さがちょっとオーバーであるが、自然には逆らえない。

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3. 同じ構図であるが、縦長に切り取った方が、情緒がある。
影絵のように見えるカエデの枝が、とてもよい助演者となっている。

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4. 時間の経過とともに、右半分の枝にも陽が当たり始め、そしてその枝は風の当たりやすい場所にある。

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5. 下方の枝にも陽が当たり始めた。滝はあまり目立ちたくないらしい。

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6. 風が吹くと面白い画像となる。滝はますます木陰に隠れてゆく。

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7. 上下左右で葉っぱが躍り出す。右下の岩の上では、光の反射が宝石のように輝いている。

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8. 葉っぱのダンスがますます盛り上がり、時間が止まる。

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9. ここでも手前の一枝だけが、激しいダンスを続けている。

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10.  茶屋の展望台から撮る。右下から1本の枝が伸び出しているが、11月には、この枝が真っ赤に紅葉する。最高のシャッターチャンスである。

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11. カメラアングルが変わったので、枝は花の向こう側に隠れている。
ツツジたちは短い命を精いっぱい輝かせながら、カメラマンたちに頬笑みかける。
この笑顔に出会うと、カメラマンたちも疲れがすっ飛び、明日への活力が満ちてくるのである、



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霧と華厳とミツバツツジ…ワオッ [花風景]

華厳の滝の滝壺は、無料観瀑台はもちろん、有料観瀑台からもイマイチよく見られない。ところが、滝壺のよこの通路から、しっかりと見下ろすことができる。
しかも、ここ数年、滝壺わきの斜面に生えたトウゴクミツバツツジの木が育ち、最高の景観を与えてくれるようになった。ツツジの景観はわずかに1週間という短期間である。滝壺とツツジのコラボを逃がすまじとばかり、情報網を駆使して待機していた。
今年はうまいことに、5月12,13日の週末に一致してくれた。

12日土曜日、快晴。私のため?にこんな好天を用意していただき、すこぶるありがたかった。お腹一杯写真を撮りまくって、夕方パソコン上で整理してみると、滝の水流が大量、しかも好天だっため、滝が明るすぎて逆光のツツジが暗く撮れていた。
最高のチャンスをわがものにできたと喜んでいた心が急にしぼんでしまった。

翌13日の日曜日、朝から曇天だった。しまった、今日にすべきだったと悔やんだが、今更レンタカーをもう一度、というわけにもゆかない。悶々として過ごし午後になった。妻がアイディアを出してくれた。「電車とバスで行ってきたら?」
ナヌッ、その手があったか! 電車とバスで行くのは、何か所かで撮りたいときにはとても不便だが、1か所だけで撮りたいたいときは、最高に気軽に行けるのである。

大成功だった。しかも、途中から霧が出てきて、滝壺を覆ったり引いたり。このサービス精神の旺盛さには、感謝感激雨あられ。幻想的な光景をいやというほどに撮りつくした。

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1. 土曜日、新緑の中の白い滝、赤紫のツツジ。これは最高!と思ったのだが…。

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2. 巨大水流の滝が明るすぎる。ツツジの紫が黒ずんでいた。

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3. 構図を変えても、明るすぎは明るすぎ。かなりの減点なのである。

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4. シロヤシオツツジも咲いていたが、背景の明るさで、花が消されていた。

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5. こんな構図も、暗さが画像を台無しにしていた。

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6. 決定打がこれ。滝の独りよがりである。ミツバツツジも、「華厳の滝様、少しは私たちにも華を持たせてくださいな」と情けない声で呟いていた。

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6. 日曜日の第1写。滝もツツジもしっとりとした落ち着きを見せている。やっぱりこうでなくっちゃね、と誰かが呟いていた。

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8. 滝を背景にしたシロヤシオが、それなりに輝いていた。白い花も滝もともに喜んでいた。

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9. 滝を背景にしたミツバツツジ。図5.と比べても紫色が鮮やかである。
しかも、ん…。霧が駆けつけてくれた?

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10. 急いで最初のシャッターポイントに戻る。霧が少しずつ濃くなっていた。
nikkinさん、見ていてくださいね。素晴らしいシャッターチャンスを演出しますからね。アリガトー、ありがとう、霧君。感謝感激雨あられだよーッ。

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11. 霧が色彩美を引き立ててくれる。霧が幻想を届けてくれる。霧が赤紫にロマンチックな味を加えてくれる。

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12. こんなに霧が濃くなっても、ツツジの花は黒ずまない。
ああ、ぼかあ幸せだなあ。このままここに居続けたいなあ。

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13. 下方に枯れ木が突き出している。1週間ほど前、ある外人観光旅行者が、大きなトランクをここから落として、あの枯れ木でようやく停止したという。現金もパスポートも、航空券もすべてトランクの中だった。最後は消防署のレスキュー隊が出動して解決したという。このツツジがすべてを目撃していた。
日本人は親切だなあ…、とつぶやいたのを聞いた人がいたとか居なかったとか…。

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14. 霧は濃くなったり、薄くなったり。完全に消えてまた戻ってきたり…。
私も最高のドラマを見せていただいた。

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15. こんな舞台を撮影する幸運はもう決して来ないだろう。冥土の土産に、いいものを用意出来て幸せである。
日ごろの心掛けが余りよくない私には、こんな幸運をどう受け止めればよいのか、戸惑うばかりである。




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