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雪降る神橋 [風景]

ここ数年、雪が降る神橋を撮る機会がなかった。
ライトアップを背景にした神橋の雪景色は、
心に灯をともしてくれる癒しの情景である。

これを撮れないのは長く続く心の痛みでもあった。

今年は幸運にもこれを撮る絶好の機会に恵まれた。
読者諸氏のお気に入りに加えていただけると幸甚の思いである。

31,2,9 吹雪の神橋1-1b.jpg
1. 午後4時半、ライトアップが始まる前の神橋には、それほどの面白味は無い。

31,2,9 吹雪の神橋1-3b.jpg
2. 午後6時過ぎ、ライトアップ開始後に再訪した。
雪は降っているのに、カメラでは捉えられない。
奥の手を出そう。フラッシュをたけば…。

31,2,9 吹雪の神橋1-5b.jpg
3. こんな風に撮れる。目に見える雪は少なくとも、画像に映る雪粒は、こんなに多い。粒の大小は、もちろん遠近の差である。

31,2,9 吹雪の神橋1-7b.jpg
4. アラビアンナイトに迷い込んだ雰囲気である。

31,2,9 吹雪の神橋1-8b.jpg
5. おーい、アラディン。ちょっと顔を見せてくれ。

31,2,9 吹雪の神橋2-2b.jpg
6. こするランプがなければだめか? 
おっと、それはアラディンではなく、ランプの召使か…。
どちらでもいい、顔を見せて頂けないだろうか…。
やっぱり無理だよなあ。

31,2,9 吹雪の神橋1-9b.jpg
7. 大谷川の川面に映る光源は、やけに元気がいい。
お前じゃなくて、小さなランプがほしいんだが…。

31,2,9 吹雪のJR日光駅1-2b.jpg
8. 今人気が急上昇の、JR日光駅のライトアップ?
雰囲気が出ているなあ。

31,2,9 吹雪のJR日光駅1-b.jpg
9. 駅舎は魅力的だが、JR線の利用客数は頭打ちである。

31,2,9 吹雪のJR日光駅1-4b.jpg
10. 全容をお目にかけて、「今宵はこのあたりでよかろうかい?」 
おっと、また間違えた。
昨年の大河ドラマ「西郷どん」と間違えてしまった。

今の大河ドラマが情けない状態なので…。









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雪の日光大谷川公園 [風景]

日本中が大雪だった2月1日、日光市街地は1~2cmの積雪。無念なり。
日光連山が勝手に忖度して、雪雲をブロックしてしまうのである。
栃木県は太平洋側気候となり、雪が少ない、すごしやすい環境を維持できた。

喜んでいる人たちも多いのだと思うが、カメラマンとしては、
めったにない雪の深い日光市を撮りたかった。
年々雪が少なくなってきている。イライラが募る。

31,1,26雪の大谷川公園1-1b.jpg
1. 朝の田んぼである。白いカーペットが敷かれている。
日光連山は西に位置しているのに空が赤みがかってきた。
夕焼けみたいになってきた。
東の空が赤くなったため、東の雲が光を反射して西空に届けたのである。

31,1,26雪の大谷川公園1-3b.jpg
2. 西の空が赤い。東の空に朝日が上りかけているからである。

31,1,26雪の大谷川公園1-6b.jpg
3. 間もなく日光連山が朝日に照らされて、朝焼けを始める。
nikkinは、日光大谷川公園を目指している。徒歩30分近くかかる。
大谷川公園は右奥の雑木林の向こう側である。

31,1,26雪の大谷川公園1-8b.jpg
4. 男体山頂に朝日が届いた。まだ大谷川公園は遠い。

31,1,26雪の大谷川公園1-9b.jpg
5. 男体山の朝焼けが広がりつつあるが、nikkinが到着する前に朝焼けは終わっているだろう。nikkinの寝坊が原因である。

31,1,26雪の大谷川公園2-1b.jpg
6. 公園にたどり着いた。朝焼けの色がかなり褪せている。
池の水面はさざ波で、鏡像がぼやけている。公園の芝生の雪は、田んぼの雪よりもやや厚めに積もっている。

31,1,26雪の大谷川公園2-2b.jpg
7. 手前に朝日が当たらないために、連山だけが華やいでいる。
連山に神が宿って光り、これから庶民に光を分け届けてくれるのである。

31,1,26雪の大谷川公園2-3b.jpg
8. 男体山をカメラに収めるためには、カメラマンが右に移動せねばならない。

31,1,26雪の大谷川公園2-6b.jpg
9. 白と黒の世界から、赤く輝く連山を仰ぎ見る。山岳信仰の基本理念である。

31,1,26雪の大谷川公園2-7b.jpg
10. この人工の池は、日光連山の鏡像を目的に作られたはずであるが、左側の雑木林が男体山だけを隠すことが多い。だからといって雑木林を切り倒すことはしない。

31,1,26雪の大谷川公園2-9b.jpg
11. 人工の池に住み着いた野生のカモたち。人間慣れはしているのだが、本能的にカメラから一定の距離を保っている。

31,1,26雪の大谷川公園3-3b.jpg
12. 波にも陽が当たり始めた。今日も一日楽しく遊びなさい。

31,1,26雪の大谷川公園3-4b.jpg
13. 女峯山と赤薙山の双子山である。

31,1,26雪の大谷川公園3-5b.jpg
14. カメラが近づくとカモたちは、遠い方へと移動する。こんなか細いススキでも、物陰として利用する。

31,1,26雪の大谷川公園3-6b.jpg
15. 大谷川公園内を歩き回った。
ここは桜満開の時に、冠雪の男体山が撮れる場所である。中央の小高い所に昨年から菜の花が栽培されている。今年は範囲が広がるそうな。
読者諸氏にいい画像をお届けできるよう、最大限努力するつもりである。

31,1,26雪華@大谷川公園1-2b.jpg
16. 雪が絡みつきやすい木と、そうではない木とがある。
陽が昇ってかなり時間が経ったのだが、
このような画像を撮らせてくれる木もある。

この日の万歩計は、1万5000歩ほどを記録した。
このところ散歩が不足気味だったので、いろんな意味で、有意義な朝だった。



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人工氷河ジャングル

埼玉県秩父市に近い山間部「芦ヶ久保」 
海の無い県で、長野県との県境も近い。
いわゆる大陸性気候。夏は暑く冬は寒い。冬の夜は雪女が出てきそうな山里である。

ここで、雑木林に水をかけるだけの人工氷河が毎年人気を博している。
主催者側の命名は「芦ヶ久保の氷柱」であり、英語表記では"icicle"が使われている。icicleはいわゆる「つらら」である。冗談ではない。

このスケール、この幻想峡、そしてこの存在感。
つららでは名前負けだ。nikkinの印象では氷河ジャングルである。


31,1,19 芦が久保の氷柱1-2b.jpg
1. 門を入ったところの第一画像。手前の被りつきに、水を浴びせられなかった細い雑木が数本ある。細いから無視させられたのか、昼間の太陽に溶かされたのか。氷を被っていない雑木はこの画像のここだけだった。
三脚を立てる余地もないすし詰め状態だった。仕方なしに両の手首を固定したつもりで撮った。ピンボケの理由は寒さか、固定不足か、はたまたすし詰めのせいか…。

31,1,19 芦が久保の氷柱1-3b.jpg
2. すし詰め状態を証明するために撮った1枚ではない。
前の人の頭越しに撮ったつもりだったが、ひと様より背が低いnikkinには、無理な要求だった。

31,1,19 芦が久保の氷柱1-4'b.jpg
3. 会場のすぐ隣を列車が通る。いきなり現実に引き戻される、過酷な試練だ。
イルミネーションは赤、緑、青の光の三原色である。同じ光源が順繰りに違う色を発する。

31,1,19 芦が久保の氷柱1-5b.jpg
4. ここで緑色の氷モンスターが…、

31,1,19 芦が久保の氷柱1-6b.jpg
5. 次の瞬間にはピンク色になる。

31,1,19 芦が久保の氷柱1-8b.jpg
6. ここから次第にこのショーのスケールの大きさが見えてくる。
そして氷河ジャングルと表現したnikkinの心が見えてくる。

31,1,19 芦が久保の氷柱2-b.jpg
7. 一体ぜんたい、何が核になってこんな形になったのだろう。
光の3原色は、茶色を作りだすのもお手の物だ。

31,1,19 芦が久保の氷柱2-1b.jpg
8. かなり遠くまで氷河ジャングルが広がっている。どれほどの量のエネルギーが消費されているかを考えると、鳥肌が立つ思いだ。

31,1,19 芦が久保の氷柱2-4b.jpg
9. 中央奥にも氷河ジャングルは広がっているのだが、バカチョンカメラでは光が届かない。人の列に押されるように進むから、満足できる構図で撮れることは少ない。
とにかく人、人、人。駅から15分ほどの道路に人の列が絶える瞬間がない。

31,1,19 芦が久保の氷柱2-6b.jpg
10. 人が触れるのも自由。うるさいマナーを押しつけることもない。
楽しい時間帯に不快なことを持ち込まない。
関係者たちは、見物客に「ありがとうございます」の言葉をかけ続けていた。

31,1,19 芦が久保の氷柱2-7b.jpg
11. 一見山火事。高い木々にもまんべんなく氷がかぶさっている。消防車のホースで掛けたのかもしれない。それにしては、横方向に流れた氷の形跡がない。
入場料(協力金)は1人3百円。それでもこの夜の見学者数を考えると、町の財政はかなり潤ったのではないだろうか。車道の混雑ぶりもすごかった。

31,1,19 芦が久保の氷柱3-1b.jpg
12. 見学順路の最後辺り。ようやく空き始めた見学者たちのシルエットも楽しい。 
土曜日の夜だったが、この山間の小さな駅に、臨時特急列車が登場したのだから、その人気の高さが容易に想像できる。池袋まで特急で約1時間。ごく近い距離のパラダイスだった。







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中禅寺湖の氷と男体山 [風景]

沼や湖の結氷には2つのタイプがある。
ドカッと降った雪が、解けるでなく凍るでなく、漂う状態の姿を雪泥(せつでい)と呼ぶ。この雪泥が結氷の核になって周辺湖面上に広
がってゆくタイプと、水温が下がりやすい岸との接点から凍り始めるタイプとである。
今年のように雪があまり降らない時は、もっぱら後者のタイプで結氷が進むが、今の時期は昼間に気温が上がって、せっかく結氷へ向かって進んだ氷が融けてしまう。
陽が昇って間もなくの中禅寺湖では、それなりの氷と男体山とのコラボが撮れる。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山1-1b.jpg
1. この時は11時近かったが、幸いにもまだ氷が画像をにぎわしてくれていた。
手前は腹乾し中の貸しボートの列である。
正面は白根山系。湖面が静かで、鏡像がきれいである。
画像右に見える山裾が男体山である。温泉街が日陰で、その鏡像と合わせたデクレッセント像が、画像に趣を加えてくれている。
ボートの列と白根山系の鏡像との間に、岸辺から張り出した氷が見える。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山1-3b.jpg
2. 岸辺に立って氷を前面に大きく捉えると、鏡像が損なわれてしまう。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山1-4b.jpg
3. 男体山には雲の影絵がかかり、男体山が囚人服をまとったようにも見える。
氷の一部にひび割れが見えるが、湖面が穏やかなのでそれ以上は無い。
湖面が強い風で荒らされた朝には、氷が粉砕されて、断面に反射されるキラキラが美しい。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山1-5b.jpg
4. 釣り船や貸しボートの桟橋が仲間に入れてほしいと言う。
桟橋の右と左とでは氷の融け具合が違う。スワンボートが好奇心あふれる目でnikkinを見ている。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山1-7b.jpg
5. 白根山系で右端の、真っ白い山が日光白根山。標高約2600m。
関東以北の最高峰である。
男体山は、白根山よリも約100m低い2486mである。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山2-2b.jpg
6. 写真を撮っている間にも氷が融けて、ひび割れが広がっている。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山2-3'b.jpg
7. 正面左に、大きな洞窟が口をあけているように見えるが、鏡像の悪戯である。
陽が昇るにつれ、温泉街の日陰が大きくなっているのにお気づきだろうか。
まるで夕日の影のような変化であるが、まちがいなく午前中の日の影である。
その回答は、お日様がななめ南上に動くときに、遮る山々がより高い山なのだ。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山2-5b.jpg
8. 中禅寺湖の南岸、形のよい社山を撮る。幾何学的な鏡像が美しい。
ここにも岸から伸びる氷が張っている。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山2-6b.jpg
9. 画像1、と比べると、かなり氷が融けている。
せいぜい10分ほどしか経過していない。
左右のデクレッセントが特上のウオーターパラダイスを囲っているように見える。
そう、ここはこの日nikkinが借り切ったパラダイスなのだ。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山3-1b.jpg
10. 氷が融けたおかげで、男体山とその鏡像とがきれいな菱形を作ってくれた。
菱形の中央部に内蔵された秘密基地が、この時間帯だけデモンストレーションとして光り輝くのである。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山3-5b.jpg
11. 岸の流木には、ぎっしりとしぶき氷がとりつき、夜の寒さを思い起こさせる。

31,1,14中禅寺湖の氷と男体山、白根山3-8b.jpg
12. 同じ流木である。
この平和を守る秘密基地パラダイスも、まもなく隣国からの強風襲撃を受けて、無残に破壊されてしまった。



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吹雪の向こう側に太陽 [風景]

吹雪の向こう側に輝く太陽。こんな光景を見たらどう感じるだろう。
見たことがある人は少ないだろう。nikkinにとっても初体験だった。
24歳まで北海道に生まれ育って、吹雪の体験は5万とあるが、吹雪の向こう側に太陽とは記憶がない。
晴れの日に雪がちらほら舞うことは珍しくない。遠くから風に乗って飛んできて、風花(かざはな)と呼ばれるこの現象は、通常広い青空を伴う。
空一面が灰色にくすんでいるのに、激しい吹雪が吹き荒れているのに、お日様が照っている。これはある意味では異常である。

30,12,29 吹雪の中禅寺湖1-2b.jpg
1.12月29日の奥日光はすごい吹雪だった。
吹雪を画像に収めるのは難しい。
横殴りの雪の軌跡が見えてはいるが余り説得力はない。
撮影技術の問題もありそうだ。
赤い実はナナカマド。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽1-1b.jpg
2.午後早い時間帯だったが、見渡すかぎり、吹雪で灰色一色だった。
中禅寺湖の東岸を望んでいる。通常このアングルでは、画面右半分に社山の美しい形状がはっきり見えるのだが、今は吹雪が激しくて見えない。
ふと気付くと、灰色の空の彼方に、美しい太陽の輝きが見えた。違和感があった。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽1-3b.jpg
3.この太陽は金色に輝いていた。すなわち、雲が太陽を遮ってはいない。
しいて言えば、吹雪だけが太陽を遮っていた。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽1-4b.jpg
4.金色の輝きは強くなったり弱くなったり。それでも消えることは無かった。

雪がこれだけ降り続いていたのだから、頭上は雪雲で覆われていた。
しかし、横斜め上には雲がなく、灰色は吹雪だけのせいなのである。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽1-6b.jpg
5.水面に光を落とすほどの強さがある。スワンボートも異常を感じていたのだろうか。思案にふける顔である。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽1-8b.jpg
6.吹雪で霞む山影のはずれに太陽が輝いている。金色もはっきりしている。
ここでも、肉眼では吹雪の軌跡が良く見えたのだが、画像上では不確かである。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽2-2b.jpg
7.この金色は強い。かすかに放射する光芒も見える。
遠くの山も朧な姿を現している。吹雪は一向に衰える気配がない。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽2-3b.jpg
8.画面を引き寄せてみた。見よこの金色の光芒を。
金色が強すぎて、周辺が暗く撮れている。
今はもう冬。誰もいない中禅寺湖々岸。
こんな不思議な太陽を、撮ろうとしている人影は、どこにも居ない。

30,12,29 吹雪の向こうの太陽2-4b.jpg
9.吹雪が強くなって、背景の山のシルエットが消えかかっている。
この後、太陽は急速に消えて行った。多分雪雲が広がったのだろう。

吹雪というスクリーンを透してみた金色の輝き。どのように観察されただろうか。

奥日光地域は、限局された台形形態である。
冬場は、この地域だけが雪雲におおわれ、他は青空が広がっていることも多い。
そんなときに、たまたま雪雲の真下に入り込んだ不思議の国のアリスを体験したのだと思われる。
北海道の石狩平野の真ん中で生まれ育ったnikkinには、限定された台地の上だけの猛吹雪を体験することはあり得なかった。そして末期高齢者の終わりに、冥土の土産に、こんな体験をさせてもらったのだろう。

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十六夜の残月と連山 [風景]

満月と連山朝焼けのコラボを撮りたい時、十六夜(いざよい)の残月だけが、朝焼け連山に近い位置で、満月に近い画像を撮らせてくれる。
もちろん満月は黄色で、朝焼けはしっかりと赤くなければいけない。

こんな画像を撮りたいと狙い続けてきたが、条件がうまく合うことは多くない。
2018年の11月と12月はほぼ理想的な位置関係で撮ることができた。
ただ、11月の十六夜の月は、連山朝焼けを待たずに連山の陰に落ちて行ったので、使える画像は1枚だけである。

30,11,24 十六夜の残月と連山2-2'b.jpg
1. 11月24日朝6時半ころである。小さな池に映った鏡像の一部である。
満月はかなり早い速度で、黄色を保ちながら逃げて行った。
後を追うように朝焼けがやってきたが、満月は色褪せることなく逃げ切った。

30,12,25十六夜残月と連山2-4'b.jpg
2. 12月25日、早朝の連山はすっぽりと雪雲におおわれていたが、日の出が近づくにつれて雲が忖度?して後退した。今は男体山だけがほぼ全体をカメラの前に晒している。

30,12,25十六夜残月と連山2-6b.jpg
3. 東の空に陽が昇る前に、西の空が赤らむ。これは日の出前の東の空の赤さが、西の空に反映したものである。
おかげで西の空に浮かぶ男体山は神秘的な雰囲気を纏うことになる。

30,12,25十六夜残月と連山2-9b.jpg
4. 東の空に日の出が来ると、連山の朝焼けが始まり、雲も赤くなる。
この朝は遠い、たなびく雲だけに陽が当たり、近くの雲は日陰になっている。
何? たなびく赤い雲のほうが低くて、黒い雲が高い位置にあるのに、なぜ低い方の雲だけに陽が当たるのか? 私も最初のころはだまされて、悩まされた。
実は、黒い雲は近い位置にあるから、カメラからの角度のせいで高く見えるだけで、実際には遠い、赤い雲の方が高いのである。

30,12,25十六夜残月と連山3-2'''b.jpg
5. 引き寄せてみると満月も黄色さを増した。
男体山の朝焼けが頂上の下から始まっている。東の空の筋雲のせいである。

30,12,25十六夜残月と連山3-4b.jpg
6. 時間とともに近くの黒い雲がばらけて、遠くのたなびく赤い雲がしっかりと見えて来た。手前に見える、中州が目立つ川は、大谷川(だいやがわ)。華厳の滝から始まって、日光市内で鬼怒川に合流する、約30キロメートルの川である。


30,12,25十六夜残月と連山3-4'''b.jpg
7. 満月の黄色は、明るい画面の時には消え、暗っぽい画面の時に戻ってくる。
この高さで黄色さを保てるのは、理論的にはおかしいが、カメラマンは喜ぶ。
どこか東の空にいる雲が忖度してくれているのかもしれない。

30,12,25十六夜残月と連山3-6'''b.jpg
8. 遠くの赤い雲がますます勢力を増している。おかげで、雲のツートンカラーが画像をにぎわしてはいる。

30,12,25十六夜残月と連山4-1b.jpg
9. ここまで来ても満月の黄色が続いている。やはりある雲の忖度が貢献していると考えるべきではないだろうか。さて、黒い雲は…。

30,12,25十六夜残月と連山4-2b.jpg
10. 黒い雲はほとんど消えたが、男体山の上半身だけが雲の陰になっている。
これは一体何のための忖度だ。

30,12,25十六夜残月と連山4-3''b.jpg
11. 満月の黄色はずいぶん弱くなった。雲の忖度の限界かもしれない。
それでも、「月の海」と呼ばれる黒い模様がみえて、画像としての価値は維持されている…?

30,12,25十六夜残月と連山4-4'b.jpg
12.  ここにきて、ようやく男体山全体が日陰から脱出出来た。
物語はこのような終わり方が一番歓迎される。めでたし、めでたし。


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初日の出と回文年賀状 [日の出]

例年、初日の出を東京で拝んでいたが、今年は趣を変えて日光で。
拝む場所は大谷(だいや)川の上に架かる大谷大橋。
ここは日光連山を撮る絶好の場所でもある。東向きに撮ると日の出、西向きに撮ると日光連山である。

30,12,18 連山朝焼け2-9b.jpg
1. 遮るもののない?大谷川のかなた。わずかな雲海が存在することが多い。
その雲海の右方が赤く染まり、中央寄りの一部が白熱状に色づいて来た。6時58分 初日の出準備、98%完了。

30,12,18 連山朝焼け3-1b.jpg
2. 数秒後、出るぞ、出るぞ…。雲海の上に初日の出が顔を出すぞ。

30,12,18 連山朝焼け3-2b.jpg
3. 出た! この車軸状の光線を、カメラマンたちは光芒と呼ぶ。
朝日の一部が隠れたまま光を放つ時、光芒が撮れる。
水面にも赤い反射が見えて来た。

30,12,18 連山朝焼け3-4b.jpg
4. 約10秒後、まだ太陽の全貌は見えていない。

30,12,18 連山朝焼け3-6b.jpg
5. さらに10秒後、光芒が太く長くなる。水面上の反射が大きくなる。
太陽に向かってシャッターを切る時、いわゆるハレーション、すなわち光のいたずらによる意味不明の紋様が現れる。これは防ぎようがない。

30,12,18 連山朝焼け3-7b.jpg
6. 右方の黒い景色の中に、斜め上方向に走る短い白い物は、二宮尊徳が築いた人工水路の一部である。
ハイ、こんなんが出て、これでおしまいですね。サイナラ、サイナラ…。

30,12,18 連山朝焼け3-9b.jpg
7. 西を望むと日光連山。朝日の赤さによる影響が2~30分間続く。

今年こそ、天災の少ない、世界中の国民が平和を謳歌する、誰もが笑顔の絶えない、良い年でありますように。

ここまでで記して、読者諸氏にお詫びをしなければならない。
実はこの初日の出は、今はやりのフェイクニューズである。
総理大臣も、大統領も、嘘をつきっぱなしの世情を鑑み、ちょっと悪ふざけをしてみた。この日の出の画像は、12月18日に撮ったものである。
しかし、晴天の朝の日の出は、元旦であろうと12月18日であろうと、違いを指摘出来るところはまったくない。この通りの初日の出になったはずである。
とはいえ、フェイクはフェイク。襟を正して皆様に、東京の地からお詫び申し上げます。
良いお年をお迎えください。


恒例の「干支回文狂歌年賀状」をお楽しみください。

「止すらしの、身がはかないか亥年武士。 徒為か否かは神の白洲よ」
(ヨスラシノミカハカナイカイトシフシトイカイナカハカミノシラスヨ)(逆から読んでください)
(徒為;むだなこと、 白洲;江戸期の裁判所)

決行回避だって? よかった…。猪突猛進だけのサムライ魂では、命の危険が大きいさ。これまで大量に流した血と汗とが無駄に終わるか否かは、神様のお裁き次第だ。

干支回文狂歌は、ヒツジ年に始めて、ふたまわり目。
あと7年かけて、ふたまわり目が終了するまで続けたい。
三回り目はあり得ない。それ以上に作れる力は無い。
生きているかいないかもはっきりしない。
あと7回、全身全霊を込めてがんばるつもりである。

      2019年元旦 nikkin記す




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連山朝焼けの季節 [風景]

12月初めから2月の終わりまで、日光連山が美しい朝焼けを見せてくれる。

なぜ期間限定なのか、nikkinには今ひとつよくわからない。
今一つという表現はイマイチとも言い換えられる。

この連山朝焼けを一番良く観察・撮影できるのが旧今市市だから、というのはおやじギャグの最たるもので、科学の入り口にさえ達していない。

厳寒期には、何らかの理由で、太陽光線中の赤外線が強くなるらしい。
理由はともかく、この連山の朝焼けは、極地のオーロラに匹敵するくらいに美しい。
これからの季節には、このブログにもちょくちょく顔を出すと思われるが、今回はまず、2朝の朝焼けをご紹介しよう。

30,12,14ピンクの御簾と連山1-1b.jpg
1. この朝焼けを撮る最良のシャッターポイントは、大谷川(だいやがわ)にかかる大谷大橋の上である。私の家から徒歩約7分。
家を出るときから朝焼けが始まっていた。息を切らせて走ったが、到着したときの画像がこれ。連山はこの厚いピンクの御簾の向こう側である。
男体山一家は、男性二人女性4人の6人家族。そろって御簾の向こう側に隠れておられるときは、野暮な声かけは控えなければならない。
ちなみに、男性は男体山と長男の太郎山。太郎山はシャイな山で、前列には並ばずに、後方に控えておられる。前列は左から男体山。大真名子山、小真名子山の娘二人。その右側に母親の女峯山と、その双子の妹の赤薙山。
一家総出で日光市民を慈しんでくださっている。

30,12,14ピンクの御簾と連山1-3b.jpg
2. 風のない朝で、少々時間が経過しても、雲の御簾には何の変化も起こらない。大谷川の水面に赤色が反映している。

30,12,14ピンクの御簾と連山1-9b.jpg
3. 変化が零ではないがゼロに近い。
nikkin自身、15年間ここで撮影してきたが、こんなきれいな御簾は初めて見た。

30,12,14ピンクの御簾と連山2-1b.jpg
4. 何か家族内に揉め事が起きたのだろうか。それとも昨夜の夜ふかしで、お寝坊か。

30,12,14ピンクの御簾と連山2-4b.jpg
5. 少し形が変わってきたが、家族みんなが上手に隠れていて、見えそうで見えない。

30,12,14ピンクの御簾と連山2-6b.jpg
6. 30分ほど経過しているが、最後まで御簾は開かなかった。
この朝は御簾の美しさ観賞会で終わった。

30,12,18 連山朝焼け1-1b.jpg
7. 4日後、再び朝焼け撮りに出かけた。
この朝はしっかりと早起きして、朝焼け前の白い布団を被ったご一家を、まず撮らせていただいた。
このご一家は白い布団や帽子を被っていることが多い。いわゆる笠雲である。
笠雲は、どこかから流れて来た雲がここで引っかかるのではなく、ご一家の各メンバーが、ご自身の山肌から立ち上らせた水蒸気が雲になり、独り立ちできずに頂上付近でうろうろしている状況である。

30,12,18 連山朝焼け1-5b.jpg
8. 朝焼けの前に、東の空が明るくなる。その反映による赤色が西の空にも達して、
西ぞらが赤みを帯びる。この赤い色が背後から笠雲を照らすので、笠雲は黒っぽく見える。

30,12,18 連山朝焼け1-6b.jpg
9. 笠雲は、連山朝焼けの直前に最も黒くなる。
人生の金言にも使われている。

30,12,18 連山朝焼け2-2b.jpg
10. 笠雲に直接朝日が当たり始めた。喜びに沸く笠雲たち。

30,12,18 連山朝焼け2-4b.jpg
11. 男体山と女峯山の頂にも朝日が届いた。

30,12,18 連山朝焼け2-5b.jpg
12. カメラには陽が当らず連山にだけ陽が当たって、連山の美しさがこの世のものとも思われない神秘性を帯びる。人々は、自分たちの暗い世界から、神様の明るい世界を覗き見たような気分になる。これが多分山岳信仰の始まりだろう。

30,12,18 連山朝焼け2-8b.jpg
13. 笠雲があるとないとでは、連山の美しさに大きな違いが生ずる。
遠い空の青色にも援助されて、ピンクの笠雲の内部は桃源郷になっている。

30,12,18 連山朝焼け3-8b.jpg
14. この朝焼けは始まってからこの状態になるまでに2~3分。夢中でシャッターを切っている間に終わってしまう。それでも、朝がこの美の世界で始まるか、灰色の冷たい色で始まるかで、1日の気分がまるで異なる。

30,12,18 連山朝焼け4-1b.jpg
15. 山の朝焼けが終わると、赤い光線は大谷川の川岸を照らし出す。緑を脱ぎ捨てた木々は、赤い衣装を争って身につける。時にはまるで火が付いたかのような、山火事のような光景になる。
このような景観で目覚めることのできるnikkinは、果報者である。その果報を少しでもお裾分け出来れば、とこのブログを続けている。


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吹雪く湯の湖 [風景]

年の瀬が迫っても、湯の湖凍結の気配がない。
ほんに今年の暖冬は「半端ない」。
それでもときどき雪が降るが、すぐに融ける。
ときどき吹雪くが、それはそれで美しい。
吹雪く湯の湖の景色を堪能されたい。

30,12,9 雪のススキ野1-1b.jpg
1. 湯の湖の、湯元温泉側の岸辺にススキの群生がある。
  湖としては奥まった一角なのだが、吹雪くことが多い。
  風の方向は刻一刻と変わる。
  この画像でも、左1/4では風がないように見え、

  右3/4では左から右への、真横に向いている。

30,12,9 雪のススキ野1-3b.jpg
2. この画像では右上から左下に向かう弱い風だ。
   積もった雪の量は、まだまだ少量だ。

30,12,9 雪のススキ野1-6b.jpg
3. 真上に朧な太陽が顔を出していたが、画像ではこんな映り方になる。
   風はほぼゼロである。


30,12,9 雪のススキ野2-2b.jpg
4. この画像では、雪が不特定な方向に飛ばされている。
   雪粒たちは不平も言わず、飛ばされるに任せている。

30,12,9 雪のススキ野2-4b.jpg
5. ススキが原の木道と、遠くの低い山である。
   雪は降り止んでいる。右奥が湯元温泉。左遠方に湯滝がある。

30,12,9 雪のススキ野2-8b.jpg
6. 直後に一転、左から強い風である。
湖水面には、雲間から漏れた明るい光が反射している。

30,12,9 吹雪く湯の湖1-1b.jpg
7. ここは湯の湖の湖尻。湯滝の滝上である。
ここは風の通り道で、冬場はいつもすさまじい風が吹いている。
撮影時も猛烈に吹雪いていたが、風が速すぎて画像上は何も見えない。
画像が少し白っぽく霞んでいるところが、吹雪の層が厚いところである。

30,12,9 吹雪く湯の湖1-2b.jpg
8. 中央奥が白っぽく霞んでいる。
   板敷の歩道上は、雪が吹き飛ばされて消えてしまった。

30,12,9 吹雪く湯の湖1-3b.jpg
9. 橋を二つ渡って、奥まった湾状地である。
倒木のオブジェが、10数年間変わらない姿を見せている。

30,12,9 吹雪く湯の湖1-4b.jpg
10. 遠くの白い霞はやはり吹雪である。
    右奥の向こう岸が湯元温泉である。

30,12,9 吹雪く湯の湖1-5b.jpg
11. 画像の奥はうさぎ島。地面には、邪魔にならない程度の積雪がある。
    倒木オブジェは、nikkinの記憶上では、寸分も変わらない。

30,12,9 吹雪く湯の湖1-7b.jpg
12. 橋の上から撮った、湯滝に向かう流れである。
    この流れが湯滝を経て湯川となり、さらに竜頭の滝を経て、
    中禅寺湖に流れ込む。

30,12,9 吹雪く湯の湖1-8b.jpg
13. この季節の貴重な赤色系植物。ズミの実と思われる。
    左奥が湯滝に通じる。

30,12,9 吹雪く湯の湖2-2b.jpg
14. これは橋のすぐ横に実ったズミの実。ズミの別名は「エゾノコリンゴ」。
    この時期には甘みが勝ったさわやかな味であるが、

    ご覧のように食べる人も居ない。目を楽しませるだけの存在ではないのに。

    霜が降りない時期と降りてからの時期とでは味が180度変わる。
    次回はぜひご賞味のほど、お願い申しあげます。
    


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嵐を呼ぶ男○○ [風景]

男体山は群馬県と栃木県の県境に近い位置に立つ。
気圧配置が西高東低の冬場には、まるで栃木県全体を保護するがごとく、
雄々しく強風に向かって立ちはだかる。
その姿をカメラに収めようとすると、カメラマンも必死の覚悟を迫られる。
三脚ごと吹き飛ばされそうになるのである。

建物や大木の陰に身を寄せて、風の弱まったチャンスを狙うしかない。
nikkinが必死の覚悟でものにした画像をご覧あれ。

30,12,1 男体山 嵐の朝1-3b.jpg
1. 画像では風の強さはわからないが、文字通り「半端ない」風が吹いていた。
頂上の白い模様は雪ではなく、霧氷(樹氷)である。

30,12,1 男体山 嵐の朝1-4b.jpg
2. 引き寄せてみると、葉を落としてしまった広葉樹のみならず、常緑樹も白く輝いている。マツ、ウラジロモミなどである。
そしてカラマツの裸木も白い衣をまとっている。

30,12,1 男体山 嵐の朝1-5b.jpg
3. 男体山の頂上(
2486m)は樹木限界線よりわずかに上であるが、
頂上のすぐそばまで樹木が育っている。

30,12,1 男体山 嵐の朝2-4b.jpg
4. 歌が浜は中禅寺湖の東南のコーナーであり、漂流物や波濤の集中する地点である。流木やゴミなどが集まり、さらに波が起因の倒木もある。
いわば、世紀末的な魑魅魍魎がが主役を争っている趣がある。

30,12,1 男体山 嵐の朝2-6b.jpg
5. 嵐のせいで、大きな波が真正面から岸壁を襲う。
岸壁の木々は、冬の間しぶき氷の重さにあえぐことになる。
もう10本以上の木が倒れ、新しい若木と交代している。

30,12,1 男体山 嵐の朝2-7'.'b.jpg
6. 北斎の浮世絵のような波が打ち寄せる。
手前の湖水の暗さは地獄の入口を思わせる。
何か赤い血のようなものが波に翻弄されている。

30,12,1 男体山 嵐の朝2-8b.jpg
7. 漂着の大木も2本波に遊ばれている。

30,12,1 男体山 嵐の朝3-1b.jpg
8. 男体山が呼び寄せた嵐ではないが、男体山は眉毛1本動かさないでじっと見つめている。

30,12,1 男体山 嵐の朝3-4b.jpg
9. 空と地面から不思議な触手が伸びている。カメラマンも恐怖と闘いながらこのドラマを記録せんと、全力を投じている。

30,12,1 男体山 嵐の朝3-7'b.jpg
10. いつまでたっても嵐も大波も、そしてもちろん男体山も変化しない。
そろそろお腹がすいてきた。

30,12,1 男体山 嵐の朝4-1b.jpg
11. 画像6で血かと思った赤色は、紅葉の落ち葉群だった。
赤と黒と白のせめぎ合いが飽くことなく続いていた。

30,12,1 男体山 嵐の朝4-2b.jpg
12. それにしてもなぜここだけ湖水が黒いのだろう。やはり魑魅魍魎のいたずらか。

30,12,13 初の晴れ姿1-7b.jpg
13. 12月13日、撮れたばかりの、今季一番美しい日光連山である。
紅葉と冠雪連山とのコラボには、今年も振られた。




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