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枯れ木にピンク色の花を! [風景]

大雪が枯れ木に花を咲かせるのは珍しくない。
それは木の枝や幹に張り付いた雪を花と解釈すればよい。
しかし、それではすべて白い花になってしまう。
ピンク色の花を、ピンク色の雪原に咲かせて見せましょう。
ピンクの花を咲かせるにはタイミングが肝要となる。

私はこのピンク色の花に、日光へ来た最初の冬に出会った。
以来毎冬、柳の下のドジョウを狙って努力したが、今回まで撮影には至らなかった。
いろいろな条件が重ならないとうまく撮れないのである。
雪がサラサラ過ぎると枝に絡みつかない。雪が深夜過ぎまで降っていないと、風が雪を払ってしまう。翌朝が好天でしかも日の出が美しくなければならない。
東の空に少しでも雲海が先住していると、朝日の一番赤い時間帯の光を享受できない。風のない朝でなければ枝の上の雪の量が減る。
そんな好条件が揃うのを、15年間待って、ようやく撮影できたのである。

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1. 06:51 まだ辺りは薄暗い。しかし東の地平線上には朝日が顔を出した。
河川敷公園の一隅にケヤキの木がたっている。雪は十分量絡みついている。
向かって左側の下半分の枝枝には、わずかに赤みが差している。

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2. 06:52 1分後である。左側の枝枝にははっきりとピンク色の雪が絡みついている。後方の、高さ2mほどの土手に、わずかにピンク色の日の光が届いている。

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3. 06:52 同じ52分であるが、数10秒の差がある。
このピンク色を見落とす読者はもういない。土手のピンク色も強くなっている。

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4. 06:56 4分後。遠く西の空の雲は、この朝一番の赤みを呈している。
デジカメの特徴で、陽の当らない雪面は青色を呈する。
木の右側と左側では、届く光の量に差があるのである。

30,1,23大雪の朝雪華の朝焼け1-9b.jpg
5. 06:58 右側の枝枝が青色からピンク色へと変わろうとしている。
雪原にもわずかに陽が届き始めた。

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6. 06:59 明るい光が雪原に満ちて来た。手前の黒い線は、サツキの
植え込みである。カメラマンの影も見えているが、見ないふりをしてほしい。

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7. 07:00 1分後、早くも朝日の赤色が褪せ始めている。
ピンク色と空色に色分けされた雪原が美しい。

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8. 07:05 手前は新しい撮影対象のケヤキであり、先ほどまでのケヤキは奥の、土手の手前に立って居る。樹形の違いが分かるはずである。手前の木もやはり左側と右側でピンク色に差がでている。

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9. 07:05 ケヤキが3本立っている。右手前が新しいシャッター対象。中央奥が最初のシャッター対象。その左の土手の向こう側に立っているのが第3のケヤキである。3本とも似た色彩変化を見せ、似た美しさを演出しているのであるが、この距離を飛んで歩くわけにはゆかないので、今回は真ん中のケヤキにのみ集中した。


30,1,23大雪の朝雪華の朝焼け2-8b.jpg
10. 07:07 おなじみの小さな池である。もはや赤色は極少量にすぎない。池面はわずかに波立っており、鏡像はやや霞んで見える。日光連山は、遠い、黒い雲の陰である。右手のケヤキは、初めからシャッター対象の栄誉を与えられた木である。

30,1,23大雪の朝雪華の朝焼け3-1b.jpg
11. 07:08 池面にはわずかにけあらしが立っているが、ほとんど認識できない。
左奥、土手の向こうに桜並木があり、ピンク色を呈している。傍まで行って撮れば、樹形も桜なので、雪景色の中の桜満開の風情を出せたのだが、何せ末期高齢者の仲間入りが近いカメラマンには走るだけのエネルギーが無かった。

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12. 07:18 10分後、ケヤキの花が白色に変わっていた。3本のケヤキが見える。小さな池は、中央左側、植え込みの中央がやや窪んでいるところにある。

この美しいピンク色の冬の花を2度も撮ることができ、感無量である。
もう一度のチャンスは多分来ないし、来なくとも十分満足である。
読者諸氏に日光の魅力を広めるために貢献できたならば、望外の喜びである。




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金精峠の霧氷 [風景]

金精道路は12月25日からゴールデンウイークまで閉鎖になる。
毎年、半年近く眠っている有料道路としてスタートしたが、今は無料の国道である。
栃木県と群馬県をつなぐ主要交通路であるが、こんな住民無視の有料道路が、今も存続できるとは、ある意味では驚きである。

峠の国道(トンネル)の高さが1843m、峠の高さが2024m。
この200m足らずの差を縮めるには、自分の脚で登るしかない。
間もなく末期高齢者の仲間入りを控えているnikkinには、この雪道登山は中々怖いものがある。
というわけでこのブログでは、1843mから300mmレンズで2024mを撮った画像をお見せするしかなかった。

ちょっと古いが昨年12月2日の撮影であることをお許し願いたい。

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1. 2000mを越える峠に、限局的に霧氷が見られる。
この霧氷のある場所に雲がかかっていて、雲の湿度が霧氷形成となった結果であろう。霧氷のある場所とない場所との境界の鮮明さに驚きを覚える。

29,12,2 金精峠の霧氷1-4b.jpg
2. 
精いっぱい引き寄せた画像である。常緑針葉樹と思われる氷漬けの立木が印象的である。

29,12,2 金精峠の霧氷1-5b.jpg
3. 少し離れた似た地形の場所である。

29,12,2 金精峠の霧氷1-8b.jpg
4. ここでも境界線が余りにも鮮明である。

29,12,2 金精峠の霧氷2-5b.jpg
5. シャッターポイントと時間帯が少しずれている。山影が大きく近づいている。

29,12,2 金精峠の霧氷2-7b.jpg
6. 明るい場所と暗い場所が近接しているのはカメラマンにとっては頭痛の種ではある。

29,12,2 金精峠の霧氷2-8b.jpg
7. 思いっきり引き寄せると少し見やすくなる。

29,12,2 金精峠の霧氷2-9b.jpg
8. 落葉広葉樹も、霧氷のボリュームが大きいので、落葉前のようにも見えている。

29,12,2 金精峠の霧氷3-1b.jpg
9. 日没の赤い日差しには少し早く、無念である。

29,12,2 金精峠の霧氷3-2b.jpg
10. この場所でこんな霧氷が撮れたのが初体験なので、贅沢は言えない。
一面の銀世界もよいが、このような限局的な銀世界も、色彩美を堪能できるよいチャンスであった。


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光徳沼の霧氷'18 [風景]

厳冬期の奥日光のシャッターチャンスといえば、第1が霧氷、第2が日の出のけあらし、第3が男体山の朝焼け、雪泥など…。

このところ栃木県全域が異常な乾燥期を続けている。なのに、霧氷が出来る条件として、90%以上の湿度が挙げられている。これは絶望的である。
7日の午後奥日光を訪れ、1泊して8日の朝の霧氷を、という皮算用だったが、前日の夕刻に地元の方々と情報を交わし、翌朝の霧氷は無いと告知されてしまった。

翌朝、日の出前に宿を発ったが、朝日が出ない! 東の空は深い雲の衝立に遮られていた。もちろんけあらしも出ない。nikkinの日ごろの心掛けから見て、奇跡の到来などは夢のまた夢だった。


こんな悪条件の中でnikkinはあがいていた。一つだけ条件を満たす可能性のある場所を思いついた。光徳沼である。ここの水は100%湧水であるから、水温は14~16℃。それに対して外気温は、この朝-13℃まで下がったのである。この温度差は約30℃。目には見えなくとも、けあらし現象が多少は起こっているに違いない。そして局地的な湿度が上がっているに違いない…。

現地に赴いて、カラマツの林越しに光徳沼を見やった。霧氷らしき景色は見られなかった。やはりだめか。しかし、近づいて確かめよう。最後の可能性に賭けよう。
そして、雪の悪路と戦って近づいたnikkinの眼に、150点の霧氷が飛び込んできた。人間、最後の最後まであきらめてはいけないのである。

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1. まるで鳥の羽根かコノテガシワの葉のような、典型的な霜の結晶である。ただただ神々しい。ありがとう光徳沼、ありがとう-13℃。

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2. この新芽の様子はカラマツである。しかし、奥日光のカラマツの芽ばえは5月末なのに、ここでは1月上旬にこの状態! 信じられない話だが、カラマツ以外にあり得ない。霧氷も真っ青になるカラマツの芽生えが美を競い合っている。

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3. これは去年出来たばかりのカラマツの松ぼっくり。この枝がカラマツであることの大きな証拠である。このひと株だけがとんでもない早熟だったらしい。

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4. これは男体山の頂上。男体山の頂上は見る角度によって大きく形が変わる。
カラマツ林が団体で霧氷を付けている。
ここではよく見えないが、実はこの瞬間はダイアモンド男体の瞬間なのである。

頂上の窪みから太陽が顔を出したところである。肉眼では日の出を認めるが、カメラでは周辺の雲が明るくなるだけで、太陽らしくならないのだ。

30,1,8光徳沼の霧氷2-8b.jpg
5. この画像では幾分日の出らしくなっている。光が橙色を帯びている。
日の出の逆光で見るのが一番美しい霧氷の鑑賞法であることは知る人ぞ知る。

30,1,8光徳沼の霧氷3-2b.jpg
6. 少しずつ逆光の霧氷らしくなっているが、太陽光が赤く見える時間帯はもうおわりに近付いている。

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7. 沼から流れ出る水路の中では、水面から出た小枝などに、やはり霜の結晶がついている。frost flower と呼ばれる。

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8. 木によって霧氷の付きやすい木と付きにくい木とがある。なぜそうなるのかは分からない。

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9. この木は、太さの割には霧氷がよく付いている。

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10. これはズミの枝であるが、霧氷の付き方は王様級である。

30,1,8光徳沼の霧氷4-2b.jpg
11. 影絵気味の男体山から日が上った。もうすぐこの光景ともお別れになる。

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12. 下方に見える川は、光徳沼から流れ出る、100%湧水の川である。そのせいで、この小川沿いには霧氷がつきやすい。

短い時間だったけれど、奇跡に近い光景を見せていただき、ありがとう。
またいつ会えるのだろう。その日を「1日千秋」の思い出待っているよ。







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燃える黒富士と回文年賀状 [風景]

12月某日夕刻、杉並区の5階建てビルでふと見ると、黒富士が燃えていた。
初めて見た、血が凍るような瞬間だった。
いくつかの偶然が重なった、千載一遇の、奇蹟の30分を撮った。

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1. 16:01 これを黒富士と呼んでいいのだろうか。太陽はかなり遠い西から富士山を照らしているので、関東で見る富士は真っ黒になるべきなのだが、かなり赤みをおびている。その理由は、富士山と関東地方との中間にある雲に当たった光が反射して、富士山の関東地方側の山肌を照らしているからである。夕日の位置と、雲の位置と、富士山の関東側の山肌が、たまたまそのような位置関係になったものであり、黒富士が見られるためには、この位置関係が崩れるのを待たねばならない。
それにしても富士山頂や、左斜面が火を吹いているのはなぜだろう。



29,11,24火を噴く黒富士1-6b.jpg
2. この夕空は、雲の形が次々と変わってゆく。風の強い夕べだった。
そう、富士山頂に積もったpowder snowが、風に飛ばされて地吹雪となり、その地吹雪が夕日に直接照らされて、透過され、炎のように見えたのである。


29,11,24火を噴く黒富士2-3b.jpg
3. 雲の形がたちまち変わってゆく。しかも、夕日が雲に隠されていて、カメラがまぶしくならない。だから皆既日食のコロナのように、くっきりとした炎のような地吹雪が見られたのである。いろんな条件がぴったりと合い、ここに千載一遇の奇蹟が生まれたのである。普段の心がけのよくないnikkinにとっては、まさに運のすべてを使い尽くして、さらなる運を借金までして、この幸運を引き当てたのだ。

29,11,24火を噴く黒富士2-6b.jpg
4. 夕日が雲の下に現れるとこのまぶしさである。これでは黒富士を撮るどころの話ではなくなる。

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5. まぶしい時間帯をやり過ごすために、東の空を撮った。夕闇の訪れと強い夕日とが入り混じって、おどろおどろしい感じである。

29,11,24火を噴く黒富士2-9b.jpg
6. さらに夕日が強くなったときの都芯、新宿である。

29,11,24火を噴く黒富士3-1'b.jpg
7. 16;12 夕日が富士山の影にぴったりと入り込んで、黒富士の完成である。
地吹雪の向こう側に地吹雪の黒い影が見える。夕日の直接照らす富士山頂から反射された光が地吹雪に遮られて影が出来るのだろう。なかなか珍しい光景と思われる。



29,11,24火を噴く黒富士3-2b.jpg
8. 黒富士を引き寄せてみた。黒い影を受け止めるスクリーンは、散乱した地吹雪だろうか。光の強さと影の強さ。わずかの差が生み出す現象と思われる。

29,11,24火を噴く黒富士3-5b.jpg
9. 黒い影が広がった。スクリーンが遠い位置にあるのだろう。
それにしても地吹雪の規模は大変な大きさだ。富士山の噴火の写真だ、といっても信じる人が居るかもしれない。


29,11,24火を噴く黒富士3-6b.jpg
10. 見よ、この噴火を!噴火口さえも見えているではないか。
 地吹雪を侮るなかれ。自然の神秘は、まさに想像を絶する。この写真を単独で見せられたら、なぞ解きを出来る人はほとんどいないだろう。


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11. 16:21 折しも雲の形は火を噴く竜にも似て、正月の写真にぴったりである。
辰年ではないのが惜しまれる。


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12. 少しずつ収まり始めた。撮り始めてから20分以上経過している。

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13. 夕日が遠い位置に移動して、届く光が弱弱しくなっている。

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14. 時折思い出したように大きな炎となる。強い風で大きな地吹雪が出来た時である。

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15. 16:28 富士山の風下側が燃えている。本当の炎ではないことが、より一層美しさを盛りたてている。

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16. 16:31 30分経過しているので、太陽の位置はもうかなり離れたことだろう。風も光の強さも、ずいぶん衰えた。

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17. 16:35 日の光の届かない地吹雪が黒く見えている。
30分以上にわたってカメラを楽しませてくれたショーの終わりである。
アンコールの叫びも届かない。しばらく余韻に浸って、感謝の気持ちを送ろう。


恒例の干支回文年賀状をご披露したい。

「青垣なる雪里恋し泣かぬ犬 悲しいことさ消ゆる泣き顔」
(オカキナルユキサトコイシナカヌイヌカナシイコトサキユルナキカオ)
おかき:青垣 緑の山々に囲まれた地の褒め言葉
この歳になったらもう泣かないが、絶対に泣かないと誓ったあの子の泣き顔が、半分以上消えてしまった。夏は天然の生け垣に囲まれ、冬は一面の銀世界。あの田舎の別れが今も…

皆様にとって素晴らしい1年となりますように。



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天空の回廊の霧氷 [風景]

「天空の回廊」という名は、読者諸君にはなじみが薄いかもしれない。
数年前まではキスゲ平と呼ばれていた。市がキスゲを沢山植え、リフトも用意して利益を上げようとしたらしいが、何しろ素人商法。つぶれてしまった。その前はスキー場だったという。有料お営業はやめて、みんながただで登れるリクレーションの場を創ったのである。これが大ヒットであった。今はいつも人々で賑わっている。


今回のブログアップは思いのほか日を食ってしまった。お互いに年の瀬、多忙であった。乞御容赦。




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1. 7;03 到着時、日の出前? 霧氷はほとんど評価に値しないほどである。
しかし、霧氷には罪がない。出てくれない太陽が悪い、いや、太陽を隠す雲の罪が一番重かった。
階段は全部で1445段。ちょっと意欲を消されてしまう数字で、私はこれまで半分くらいしか上ったことが無かった。しかし今回は、霧氷という超目玉の餌を見せられて、気づかないうちに上ってしまった。

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2. 近づくとそれなりに霧氷らしくなるが、まだまだ。後でわかるが、本物に比べると桁違いの美しさにすぎない。

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3. 東の空には重たい雲が居座っている。幅の狭い空間があるが、これでは太陽が顔をのぞかせるのはわずか数分だけで、すぐにまた雲に隠されなければならない。
雲君よ、いつも意地悪ばかりするのが君の本望ではあるまい。君にやさしい心があるならば、今日こそその証拠を見せてくれたまえ。

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4. だんだん青空が見えてきた。雲君! 君は素晴らしい。大きな心の持ち主だね。
今日君の大きな誠を見て本当に良かった。みんなにも君のことをよく伝えておくからね。

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5. どんどん晴れてゆく。左に見える霧氷も、今や遅しと晴れ舞台を待っている。

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6. 待つ時間はいつも長い。大丈夫、雲君の熱い心を信じてあげよう。もうすぐ素晴らしい日本ばれが来るのだろう。

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7. 7:43 ついに頂上に着いた。雲君たちの退場には時間がかかっている模様。
それよりも驚いたのは、頂上にはまったく霧氷が無いのだ。つまり霧氷は中間帯だけなのである。これは中間帯だけに雲がかかっていたということなのだろう。

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8. ふと見ると、富士山だ! 階段の頂上から見た下方は東の空で、目を90度南に転ずると南の空が見渡せる。だから富士山なのである。頂上は雲の中であるが、全体の美しさは立派なものである。雲君、こんな素晴らしい贈り物をありがとう。

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9. 少し歩いて崖の上に出た。覗いてみるとこの状態。雑木林の霧氷である。
霧氷を上から見下ろしたのが初めてなのに、こんな素晴らしい景色を用意してくれていたなんて、今度は誰にお礼を言ったらいいのやら、とにかくありがとう。みなさん。

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10. 目を前方に転ずると、谷間の向こう壁が霧氷におおわれている。こちら壁も同じなのだろうがそこは怖くて近寄れない。というよりも道路をはみ出して歩き回ることは禁止されている。


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11. カメラで引き寄せてみると、これもまた人生初の体験である。日本晴れの空の下、白と茶と青の色彩美がなんとも魅力的である。

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12. 少しアングルを変えて遠くを見ると、遠くの空に富士山が浮かんでいる。ピンク色の雲に抱きかかえられるような美しい山である。これが見えない人は老眼鏡を誂えるよいチャンスですよ。

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13. 階段を少し降り始めてから振り帰って見た。これぞ霧氷の絶景。青空を背景にして、この白い輝き。気高さと気品を一身に集めたような、美しい姿である。後方には霧氷が付いてくれなかった木々が、羨ましそうに見つめている。

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14. さらに数十段降りてから振り返った。途中で出会った人に聞いたのだが、これは昨日の霧氷の融け残りだという。ということは昨日の朝からずっと続いている霧氷ということだ。昨日見たかったですねというと、昨日は1日中曇っていた、と答えた。簡潔な、的を射た会話のできる人だった。

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15. この辺りはいつも目が行く場所で、霧氷だったら見逃すはずがないのだが、

日の出前には気づかなかった。

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16. 霧氷を引き寄せて撮った。幟のように氷が張りだしている。霧氷の中でも、粗氷と呼ばれているものである。水蒸気が結晶化する直前に風に吹かれて氷が風下に伸びてゆくのである。吹雪が飛んできて付く「えびのしっぽ」は風上で、逆になる。

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17. さらに引き寄せるとキラキラ光る氷の性質を見せてくる。粗氷である。

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18. この木の頂点の霧氷も、引き寄せて撮ると皆同じ形状を示す。


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19.これは珍しいサラサドウダンツツジの実である。この実にも幟型の粗氷が付いている。同じ朝、同じ場所の霧氷はすべて同じ形状になるようだ。どんな条件がそろったら樹霜、樹氷、粗氷と、異なった種の霧氷が作り分けされるのか、まったくわからない。ただ、比較的寒さが緩い時には樹霜となることがほぼ確実である。


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20. これは面白い錯覚である。斜面を登ってくる階段を脇から見ると、近くでも遠くでも、三角屋根を上り下りしているように見える。ただでさえ苦しい時に、わざわざ上り下りしなければならない階段道を作るはずがないのだから、この写真の下り坂は、すべて水平なのである。

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21. 本当にすべての霧氷が幟型なのか否か、草の霧氷を撮ってみると、やはり幟型だった。




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湯の湖晩秋 [風景]



今回は少し古い写真である。
10月28日撮影。偶然ではあるがnikkinの78回目の誕生日でもあった。
朝早く出かけては見たものの、いいシャッターチャンスに恵まれず、今回も無駄足だったかなと思いつつ、最後のチャンスの湯の湖に賭ける気持ちも強かった。
紅葉期はとうに終わり、名残の憂愁でも撮りたいな、という気持ちだった。

幸運にも、カメラの前に並んでいたのは、憂愁の中の憂愁。人っ子一人いない中で、ただ私一人を待ち受け、私一人を大歓待してくれた、願ってもないシャッターチャンスだった。

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1. 紅葉期が過ぎたとはいえ、岸辺には赤い色彩がふんだんに見られる。温泉地なので寒い気温に影響されにくいのだろうか。
湖面から温泉による湯気が立ち上り、鏡像が霞んでいる。
独りさびしく立っている建物はゲストハウスであり、季節外れの今は営業していない。

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2. 温泉による湯気は陽によって濃い日と薄い日とがある。濃い日は侘びさびを感じさせる。

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3. 水草の紅葉が一番目立つ。水草の左側にはカモたちが集まっている。

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4. 湯気は瞬間的にこんなに濃くなることもある。濃さも刻一刻変化する。
この時は車や人影が撮れているが、これは例外的である。

なんとも幻想的である。

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5. まだ瑞々しいススキがいいアクセントを演じてくれる。

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6. 雑木越しの紅葉も、鏡面も、寂しい晩秋を強調している。

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7. ♪今はもう晩秋、誰も居ない湖(うみ)♪ やはりゲストハウスは華がある。

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8. 温泉宿の客の車が、ときどき忘れていたような顔で通りかかる。黒い背景に浮く彩りが寂しくもあり華美でもある。

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9. この瞬間だけは、湯気も車もなし。夢の世界に迷い込んだかの光景である。

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10. 湯の湖が一番映える季節である。もうすぐ積雪に蹂躙される、束の間の美景。個々のシラカンバが奥日光で一番美しい。

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11. 鏡そのものを眺めているような、完璧な鏡像。
この世に憎みあいや殺し合いなど存在するはずがないと思われてくる。

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12. 斬新な設計で、しかも自然に何の違和感も与えないゲストハウス。周囲に係留されたボートたちも整然とした美に参加している。

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13. 夕日に染められたカラマツの黄葉(こうよう)。残りわずかな錦秋を演ずる喜びを体中に表している。

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14. 常緑樹たちも、負けじと鏡像を誇っている。それぞれが美しい。お互いが相手の美を引き出している。引き分けだ。

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15. 右手から張り出しているのがうさぎ島。ウサギの頭のように見える。目もあり耳もある。晩秋の景色も夕闇を迎えようとしている。明日もすがすがしい晴れが続きますように。

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16. 白い枯れ木はダケカンバだろう。紅葉の先頭を走るダケカンバはこの時期にはもう役目を終えて観客席で楽しんでいる。
山の斜面を占拠する勢いのカラマツは、明治・大正期の政府の政策によって植樹された。自然破壊の愚かな政策だったと言われているが、この美も悪くない。それぞれがそれぞれの役目をはたして、奥日光の美を盛り立ている。






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落ち葉のドラマ [紅葉]

落ち葉の落ちる先が水路であると、思わぬドラマが展開する。
楽しいドラマがあればかなしいドラマも、そしてハラハラドキドキのドラマもある。
観覧席から見るドラマは、波乱万丈、悲劇、喜劇そして感激

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1. 落ち葉1枚だけではドラマになりにくくても、スローシャッターによる波の造形が加わると、ドラマが始まる。

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2. 苔むす岩にしがみつく落ち葉。岩の頂のみを照らす朝日。
波は自分たちだけのアートに専念し、落ち葉はこんな危機にも、陽光を透過する己の赤色に酔っている。

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3. 波のアートは刻一刻変化する。岩に襲いかからんとする大きな手にも見える。

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4. 通常の落ち葉は落ちた瞬間から枯葉への道をたどるが、水路わきでは、長く瑞々しさを保つ。目には見えないしぶきを浴びているのだ。

29,11,12落ち葉の歌2-1b.jpg
5. 落ち葉が1枚、枯れ草にしがみついている。風は弱いが、落ち葉が必死に掴んでいる葉だけが大きく揺れている。この小さな空間にだけ風が? ミステリーかカメラのいたずらか? カメラマンはそんな技術を習得していない。

29,11,12落ち葉の歌2-3b.jpg
6. ようやく苔にしがみついたが、しぶきの量が不足で、落ち葉は萎れ始めた。

29,11,12落ち葉の歌2-6b.jpg
7. 日の出の朝日が波がしらを金色に染める。天然のマジックはいつもカメラマンを驚かせる。

29,11,12落ち葉の歌3-3b.jpg
8. 画像2,3,7と同じ岩であるが、同じ朝ではない。「何、金色の波がしら? そんなの僕たちは毎朝見ているよ」 そうだろうね、私も岩になりたい…。

29,11,12落ち葉の歌2-7b.jpg
9. 草の茂みに落ちた葉だが、風のいたずらで1枚だけ振り落とされそうになっている。「お父さんお母さん、短い間でしたが、お世話になりました。先立つ不孝をお許しください」


29,11,17 落ち葉の歌1-1b.jpg
10. またも画像2,3,7,8と同じ岩である。反対側から撮っている。波たちがいろいろと趣向や姿を変えて慰めている。「坊っちゃん一緒にあそびましょ」 落ち葉の子たちは萎みはじめている。

29,11,17 落ち葉の歌1-3b.jpg
11. これはまた千載一遇の(でもないか)瞬間。朝日に照らされる真上のモミジが水に映っている。流れる水面が鏡像を消すが、赤色までは消せない。

29,11,17 落ち葉の歌2-1b.jpg
12. 水面からわずかに背を出す岩に、数枚の落ち葉がしがみついている。
お兄ちゃん、絶対に僕の手を離さないでね。お願いッ。

29,11,17 落ち葉の歌2-2b.jpg
13. 次の瞬間! あーッ、お、お兄ちゃーん…。さ、さようならーッ…。

29,11,19 落ち葉の歌1-1b.jpg
14. 君たち、そんなにせり出すと危険だよ。
    弟と妹が落ちて沈んで居るんだ。助けなければ…。
    二次災害はもっと悲劇だ。君たち、ここはじっと耐えるんだ…。

    ドラマの数は限りない。カメラマンにも付き合いきれない。
    ごめんよ、私は行かなければならないんだ…。
    


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2017-11-28

連山が雪をかぶって、近場の木々が紅葉となっている写真は以外に少ない。
今年は寒気の訪れが早く、かなり頻繁にそんな写真が撮れた。

29,11,19 冠雪連山と大谷川公園の紅葉1-2b.jpg
1. 大谷川公園の人造池の鏡像には、男体山がめったに映らない。冬枯れの葉の落ちた時期のみである。
このようにきれいな鏡像に男体山が仲間外れにあうことは、許せないことである。数羽のカモが鏡像を乱しているが、チャンスを狙ってシャッターを押せばよいだけの話である。

29,11,19 冠雪連山と大谷川公園の紅葉1-4b.jpg
2. カモたちは中央やや左に固まっているので、鏡像を乱すことは無い。
ここで見えているのは女峯山と赤薙山、そして小真名子山である。

29,11,19 冠雪連山と大谷川公園の紅葉1-7b.jpg
3. 立つ位置を変えて無理やり男体山を参加させたが、やはり鏡像には参加できない。

29,11,19 冠雪連山と大谷川公園の紅葉2-1b.jpg
4. 実像の白雲は明るすぎて軽くなっているが、鏡像がちょうどよい明るさとなっている。少し遅めの紅葉ではあるが、十分楽しめる。連山の積雪がやや少ない。

29,11,19 冠雪連山と大谷川公園の紅葉2-6b.jpg
5. 車道を跨ぐ橋の上から撮った。近場の紅葉にあまり陽が当たっていない。

29,11,19 冠雪連山と大谷川公園の紅葉2-7b.jpg
6. 少しカメラを引いたが、この日は雲の動きが激しく、なかなかいい画像を撮らせてもらえなかった。

29,11,19 冠雪連山と大谷川公園の紅葉2-9b.jpg
7. カメラの直前は雲の影が支配している。

29,11,19 冠雪連山と大谷川公園の紅葉3-1b.jpg
8. 右奥の紅葉群が、大谷川公園の紅葉である。

29,11,19 冠雪連山巷の紅葉1-2b.jpg
9. 同じ日の朝早く撮った同じアングルの画像である。

29,11,19 冠雪連山巷の紅葉1-4b.jpg
10. ここでは紅葉に、たわわにに乗る柿の実が加勢している。

29,11,19 冠雪連山巷の紅葉2-1b.jpg
11. 大谷川公園に近づいてきた。

29,11,19 冠雪連山巷の紅葉2-3b.jpg
12. 車道の上遠くに男体山が見えている。

29,11,19 冠雪連山巷の紅葉2-5b.jpg
13. 少しアングルを変えた。

29,11,21冠雪連山と紅葉2-2b.jpg
14. 3日後、5階建てのビルから撮っている。紅葉の色がややくすんでいる。

29,11,21冠雪連山と紅葉2-3b.jpg
15. 同じ日の午後である。なかなかこのアングルの紅葉は笑顔を見せてくれない。



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杉並木公園の紅葉 [紅葉]

杉並木公園の紅葉は、当然ながら人手の入った紅葉である。
人手の入った紅葉は、天然の紅葉よりも評価が低い、という意見がある。
かくいうnikkinもかつてそう思っていた。

しかし、必ずしもそうではないことを知った。輪王寺の逍遥園の紅葉は、人手が入ったからこそあそこまで美を追求できたのであり、天然の紅葉では太刀打ちできない境地に到達している。料金を支払っても鑑賞したい人々が大ぜい居るのである。

さて、この杉並木公園の紅葉はどうなのだろう。料金は徴収していない。
水車の水路に映る鬼火のような赤い光がなんとも形容し難いのである。
判定は読者諸氏にお願いしたい。

29,11,1杉並木公園の紅葉1-4b.jpg
1. 11月1日、重連水車の向こうに、赤いモミジの木と緑のモミジの木とが並んで立っている。ん…。よく見るとこれは1本の木である。朝日が当たる東側と樹冠とが真っ赤で、陽の当らない西側が緑濃い。

29,11,1杉並木公園の紅葉1-5b.jpg
2. 真横から見ると、その境界線の鮮やかさに驚かされる。

水車にはここ3~4年「水車故障、修理中」の張り紙が出ているが、実際は修理は始まってさえいない。
真っ赤な左半分の下に橋の欄干が見える。ここが水路であり、この見事な赤い枝々が妖しく光りながら水に映るのである。


29,11,1杉並木公園の紅葉1-8b.jpg
3. 赤の領域と緑の領域との境界線を撮る。あまりにもはっきりと分かれていることに感銘を受ける。

29,11,1杉並木公園の紅葉2-1b.jpg
4. 樹冠を撮っても境界線が鮮やかである。

29,11,1杉並木公園の紅葉2-7b.jpg
5. ここも同じ。「男女7歳にして席をおなじゅうせず」 
教育勅語だっただろうか。nikkin自身はこれを朗読させられたことがない。
1年差で助かった。

29,11,1杉並木公園の紅葉2-6b'.jpg
6. 少し離れた西側から撮る。緑色のレースの向こうに赤い木がたっているようだ。

29,11,2杉並木公園の紅葉1-2b.jpg
7. 11月2日である。画像2との差に驚かされるが、まだまだ差は大きい。


29,11,2杉並木公園の紅葉2-2b.jpg
8. 樹幹に寄って、緑を衝立にした赤い枝を撮る。こんなお遊びも可能なのだ。

29,10,31 水に映る紅葉1-2b.jpg
9. さて、10月31日に戻って、水路に映った赤い枝を撮る。6:46。
一番上に橋の桁が撮れている。少し下がってから赤い不気味な塊が撮れている。
火が付いているよう赤い部位と、暗い赤とが交互に映っている。
朝日を直接受けた枝が赤々と燃えているのに対して、日陰の枝の紅葉は輝けない。うらやましげに闇の中で目を光らせている。

29,10,31 水に映る紅葉1-6b.jpg
10. この水路の下手の橋の上から撮る。時間が経過しているので(
6:49)、直接朝日を受ける枝が増えている。

右手の緑の葉を繁らせているのもモミジの木であるが、これは対岸に立つ若い木である。左側の岸を守っている巨石群に陽が当たっているため、明るすぎて、妖しさは消えてしまっている。図9とはわずか3分の差であるが、太陽の動きは速い。

29,11,1水に映る紅葉1-2b.jpg
11. 11月1日 6:22 図9よりも時間が早いので、陽のあたる枝が少ない。

29,11,1水に映る紅葉1-4'b.jpg
12. 6:26 橋桁を入れても、垂れ下がる赤い枝はもっと上にある。

29,11,1水に映る紅葉1-5'b.jpg
13. 6:28 垂れ下がるモミジの枝が少し画像に入った。その枝の鏡像も大体見当がつく。強い朝日が不気味な鬼火を創りだしている。
わずかな水の流れや風による枝の動きが鬼火の動きとなる。

29,11,1水に映る紅葉1-7b.jpg
14. 6:30 図10と似たアングルで撮っている。撮影対象も同じである。

29,11,1水に映る紅葉1-8b.jpg
15. 6:30 ここでは波の動きがいい模様を創りだしている。青空の鏡像も趣を添えている。

29,11,6水に映る紅葉1-2b.jpg
16. 11月6日の6:29.垂れ下がる枝をかなり撮りこむことができた。
カメラを低くするために、腰をかがめる。長くは続けられない姿勢である。
さらに、ファインダーと瞼裂が斜めに交差するので、橋の水平状態が正しく出ない。勘で何度も撮りなおしてようやく満足できる画像となる。
まごまごしていると、たちまち岸の巨石に朝日が差してくるので、焦りながら試行錯誤を繰り返すのである。
そんな結果だいい画像となれば、疲れも吹っ飛んでゆく。

















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霧降の滝の紅葉'17 [紅葉]

霧降りの滝があるのは霧降高原といい、奥日光とはやや違う。
日光市街地を直進すると奥日光で、途中で右折すると霧降高原である。
奥日光の紅葉が終わるころが、霧降りの滝紅葉の最盛期である。

29,11,3霧降の滝の紅葉1-2b.jpg
1. 06:24 霧降り渓谷は山々に囲まれており、全体が紅葉の盛りを迎えている。
滝というものは、すべからく水の落下により土が削られ、少しずつ後退
する。
したがって滝の通り道は必然的に奥まった位置をとる。
そのせいで、日の出の霧降りの滝の光景は、光と影の極端な対比となってしまう。

29,11,3霧降の滝の紅葉1-4b.jpg
2. 6:26 霧降りの滝は上、中、下の3滝より成る。見えているのは上、下の2本だけで、中滝は木々に阻まれ、さらに経路が奥まっていることから、通常は展望台から見えない。
デジカメの特徴として、日陰の白色は青みを帯びるので、海水の青色よりも鮮やかな青色の布を引いた光景となる。

29,11,3霧降の滝の紅葉1-5b.jpg
3. 6:26 時間とともに上滝の周辺がにぎわってくる。滝を覆うように立っている木さえも、やがて日の下に晒される時が来る。

29,11,3霧降の滝の紅葉1-6b.jpg
4. 6:27 下滝が一番奥まっており、一番遅くまで日陰に居る。当然ながら青色も一番鮮やかである。
それにしても、2本で始まった上滝が中滝を経て下滝に至っても2本のままであることは珍しい。はたして中滝は何本から成っているのだろう。調べたが分からなかった。

29,11,3霧降の滝の紅葉1-9b.jpg
5. 6:28 上滝の周りが派手さを増している。下滝と比べると、モテ男と非モテ男の対比を見るようだ。

29,11,3霧降の滝の紅葉2-1b.jpg
6. 6:28 上滝の足元で、小さな木々の紅葉が照らされ始めた。

29,11,3霧降の滝の紅葉2-4b.jpg
7. 6:28 上滝を遮るように立つ木の紅葉はかなり前に終わっている。
古いモトカノがイマカノ?たちを近寄らせまいとがんばっているようにも見える。
少々考え過ぎだろうか。

29,11,3霧降の滝の紅葉2-8b.jpg
8. 6:31 上滝の右下辺りは、山火事が起こり始めたようにさえ見える。

29,11,3霧降の滝の紅葉3-2'b.jpg
9. 6:33 もて男の上滝には、足元ばかりではなく頭上からも派手な彩りが迫っている。

29,11,3霧降の滝の紅葉3-4b.jpg
10. 6:38 そしていよいよ、上滝をガードしている古いモトカノにも陽が当たり始めた。「ちょっと、私目立ちたくないの。こんなお婆さん姿にスポットライトを当てるなんて。お日様、意地悪はいい加減にしてください」
イマカノ達の忍び笑いも聞こえて来る。

29,11,3霧降の滝の紅葉3-6b.jpg
11. 6:39 このような撮り方をすれば、モトカノたちの反射も、この絵に貢献している。となると、画像10の意地悪を企んだのはカメラマンか…。

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12. 6:41 もて男の周りには、四方八方から花束を差し出す女性ばかり。
さすがにnikkinも少々妬けて来たか…。

29,11,3霧降の滝の紅葉3-8'b.jpg
13. 6:41 下滝も下の方から上目遣いで睨んでいる。

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14. 6:42 モトカノの晴れ舞台。がんばっています。大きな拍手を!

29,11,3霧降の滝の紅葉4-1b.jpg
15. 6:44 さすがにもて男の周りの彩りも褪せてきた。
撮影開始からわずかに20分経過であるが、そろそろ引きあげよう。

29,11,3霧降の滝の紅葉4-3'b.jpg
16. 6:56 入口にある「ヤマノレストラン」の脇の階段を上ったところから撮った。
上滝と下滝を真横から撮ったことになる。ここでも中滝は見えない。

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17. 6:57 真横からの撮影は、二つの滝を圧倒するような派手な山を入れないわけには行かない。滝が「俺たちが主役なのに…」とぼやいている。



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