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中禅寺湖の氷と男体山 [風景]

中禅寺湖が完全結氷することは無い。それは、水深が160mと深いので、深層と表層との間に対流が起こり、常に0℃前後の冷たい水と4℃の水とが撹拌されるからである。
というのは机上の理論。実際には完全結氷したことがある。
30年ほど前、中禅寺湖全体が凍りついた。その証拠写真が、立木観音通りのレストランメープルに展示されている。オーナーが自らカメラに収めた俯瞰写真である。鳥肌が立つような写真である。

今は、中禅寺湖の湖尻、大尻川への接続域の直前に、波の立たない水域がある。外気温が下がった時には、ここが真っ先に、約100mほど沖まで結氷する。
しかし、白根山系から吹き下ろす冷たい風が波を起こし、波及した大波小波が、結氷したばかりの水域の氷を打ち砕く。そして日の出に反射する大小の氷の破片がキラキラと輝く。波と一緒に揺れ動き、七色に光りながら、破片同士がきしみ合う音楽を奏でる。めったに出会えない、自然のなせる芸術祭である。

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1. 2月11日 8時半ころ、歌が浜で写真を撮って、さて湯の湖方面に何かいい被写体があるだろうか、と通りかかった時に湖尻の表面が氷の破片で覆われていることに気付いた。
手前はまだ陽が当らない湖面であるが、氷の破片が押し寄せている。
中央左側は、微細な破片が波に寄せられて山脈状になっている。中央右方は、岸の積雪と微細破片の山脈との間に、大きなガラス板状の氷が浮き沈みしている。
背景は男体山。向こう岸とこちらの大波との間に、濃青色の平坦な水面が見えている。氷の破片軍団が波消し効果を示している。左方の濃い紺色の湖面には中等度の波が押し寄せている。

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2. 山肌のダケカンバに反射した赤い光線が湖面の氷を染めている。日陰の氷の青色が美しい。

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3. 手前の大波区域では、波が微細な破片を自在に弄びながら、岩に当たって砕け散っている。鎌倉第三代将軍源実朝の和歌を絵にしたような光景である。

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4. 白、黒、青、赤茶色、大きな破片、小さな破片、キラキラ点滅する光、沈黙の暗黒地域…。見ていると引き込まれてしまいそうだ。

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5. 少し明るいエリアに近づいた。これらすべてがゆっくりと上下している。そしてもちろん氷のきしみ音が、機械的に続いている。

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6. 大小の氷の破片が波を抑えている地域である。小さな破片の集団だが、それほど強くない波ならば十分に対抗できる。
氷たちの大運動会のような、オリンピックのヒーローを迎える銀座のパレードのような、喜びにあふれながらもしっかりと秩序を守っている、そんなお祭り行事を見守っている観光客は驚くほどに少数だった。

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7. 微細な破片が集まった上半分は、陽が十分に当たっていて、キラキラと光る星がまぶしい。しかしながら、光がしっかりと当たっているためにかえってモノトーンになっていて、美しさが減じている。


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8. 温泉街の住民たちは見慣れているからか、あるいはお泊り客たちの朝食の後片付けに追われているせいか、まったく姿を現さない。写真を撮りまくっていたのはnikkinだけだった。

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9. 方角を変えて白根山系を望む。ちょっと分かりにくいが、氷の湖面がかなり遠くまで続いていた。

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10. さらに左方の社山方面を望む。まだ暗い湖面も多く、華やかさに欠けるきらいがある。

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11. これから男体山を背にする向こう岸に移動する。

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12. やや逆光線になる条件下では、白黒の世界になる。
肉眼ではもっと美しかったのだが、カメラを通すとこんな色彩に変わってしまった。
撮影直後に画像確認はやるのだが、強い日差しの下ではよく見えない。

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13. 大きなガラス板が何重にも重なりあっている。これももちろん、肉眼ではかなり美しかったのだが…。

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14. なぜか、遠くを撮るときはモノトーンにはならない。とはいうものの、アングルが逆光線から逃げているせいからだろう。

この桟橋が波を消しているので、こちら側の湖面が結氷しやすいのである。

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15. 上の二つの画像の中間のアングルで撮った。やはりカメラは正直である。

遠くまで氷原は続く。

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16. 最初のころのアングルに戻って撮った。被写体が変わったわけではないので、読者諸氏には退屈かもしれない。画面をぐっと明るくしてみた。

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17. 画像5や7と似たアングルで、明るさを大きくしてみた。

30,2,11男体山と氷9-3b.jpg
18. これも同様な画像処理である。読者諸氏はどちらを好まれるのだろう。

30,2,11男体山と氷9-4b.jpg
19. これは画像11と似たアングルの明るい画像である。
nikkinは、明るさを抑えた画像を好むのだが…。

今回は中禅寺湖湖尻の、めったに見られない美しい自然現象をお届けでき、この上ない幸せを感じている次第である。




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大谷川河川敷大雪の日の出 [風景]

日本中が大雪で大混乱となった日、皮肉なことに大谷川の河川敷は最高のシャッターチャンスとなった。大雪の被害ばかりが放送されている中、大雪側の弁護士を買って出た次第である。ありがとう大雪君。

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1. 06:53 最初の大雪、1月23日の朝である。東の地平線にお日様が顔を出した。サツキの植え込みを覆う積雪にも陽が当たり始めた。

30,1,23大雪の大谷川河川敷日の出1-3b.jpg
2. 06:56 3分後であるが、太陽の昇る位置から見て、この画像のほうが早い時刻のようにも見える。サツキの植え込みにも陽が当たっていない。
カメラ内蔵の時刻は正確である。カメラの位置を動かしたので、このような疑問を呼ぶ画像となったのである。

30,1,23大雪の大谷川河川敷日の出1-5b.jpg
3. 06:56 分単位の時刻は同じであるが、数十秒のずれがある。
東の空の雲がもう少しきれいになることを期待したのだが、駄目だった。

30,1,23大雪の大谷川河川敷日の出1-6b.jpg
4. 06:57 雪原にわずかにに陽が差し始めた。
ちなみに、正面のケヤキの木は 1月24日のブログの、第8,9画像に撮った樹である。もちろん、ピンクの花が咲いているのだが、逆光で撮っているので、読者諸氏の目にピンク色が見えることは無い。

30,1,23大雪の大谷川河川敷日の出1-8b.jpg
5. 06:59 2分後、足跡のまったくない雪原が美しい。ここに足跡を残さないために大きく迂回して歩いた努力に気づいてくれただろうか。

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6. 07:01 雪原から直接昇る水蒸気が、けあらしとしてカメラに捉えられたように見えるが、肉眼ではそれを認めていない。逆光によるハレーションと思われる。

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7. 07:01 同じ時間帯の画像であるが、けあらしもハレーションも見られない。ハレーションがあった方が美しいのに…。

30,1,23大雪の大谷川河川敷日の出2-2b.jpg
8. 07:11 10分後である。隣接する小さな池からはけあらしが立ち上っていた。
けあらしは肉眼でも確認出来ている。ちょっと前まではカモが20羽以上戯れていたのだが、カメラが近づくと逃げてしまった。
もしもこの時までとどまっていたら、瞬時に焼き鳥になっていたのかな…?
岸辺の綿帽子がおとぎの国にいざなってくれる。

30,1,23大雪の大谷川河川敷日の出2-3b.jpg
9. 07:11 ここにも現れた逆光のハレーション! 確かにきれいではあるが、写真としての価値は無いそうな…。

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10. 07:12 1分後、おとなしい画像になって、けあらしが確認できる。
雪の降って朝は、雪が解けて
水温が下がるので、太陽に暖められた気温との差が大きくなるので、けあらしが発生するのである。



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冬のしだれ桜満開 [風景]

またも奇跡が訪れた。
15年ぶりにケヤキの枯れ木に咲いたピンクの花を撮ったら、
わずか1週間後には、しだれ桜の枯れ枝に咲いた満開の花を撮ることができたのである。

1月29日午後7時ころ、湿っぽい雪がかなり激しく降った。しめしめと思ったが、この後どういう経過をたどるかが一番大切なことである。
1時間後にカーテンをめくってみたら、雪は止んでいた。
正味どれくらいの間降ったのだろう。1時間くらいだろうか。
1週間前の雪よりも湿っぽかったので、これでも十分かもしれない。
このところ私の運は上向きになっていると感じたので、期待してベッドに就いた。

捕らぬ狸の皮算用だが、翌朝のシャッターポイントを夢に描きながらぐっすりと眠った。翌朝は6時に目覚ましを掛けていた。

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1. 06:49 目星をつけていたしだれ桜に到着したとき、細枝の1本1本が湿った雪に閉じ込められ、背景のピンク色の雲の助演も得て、美しい姿を見せていた。
田んぼにはしっかりと雪が積もっていた。

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2. 06:49 雪は枝に乗っているのではなく、細枝を包み込んでいる。湿っぽい雪の面目躍如である。日の出の直前である。

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3. 06:53 バッテリー交換をしている間に4分が経過した。日の出がこんなにも進行していたとは不覚であった。寒さ厳しい中、指がかじかんで思うように動いてくれないのである。

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4. 06:54 雪原の規模としだれ桜の木の大きさを示す。2階建ての家屋をはるかに凌駕する。そして、咲いている、咲いている! 桜が咲いている。

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5. 06:54 家の周辺の低木ブッシュにも不規則な光が当たり、華を添えている。家の中はまだ眠っているようだ。自分の家の桜が、時期外れに奇跡を起こして満開になったことを知ってや知らずや。

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6. 06:57 朝焼けで赤くなった細枝を示す。桜の木は剪定しないので、多すぎるほどの枝枝が、赤さを誇示しているようだ。

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7. 06:57 青空がすがすがしい冬の朝を演出し、それに応えるしだれ桜も千両役者ぶりである。こんな桜を一度目にしたら生涯忘れられるものではない。目の保養、あの世への土産話、神様が下さった早起きへのご褒美…。

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8. 06:58 このしだれ桜のしだれぶりは、イマイチと見られるが、今日の姿かたちは申し分ない。ありがとう、天地創造の女神さま。

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9. 06:59 直近から、黒い枝越しに赤い細枝を撮る。さすがに花らしい形状は無いが、十分な美しさである。

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10. 7:01 反対側に回り込んで撮った。日向と日陰とが入れ替わった。
赤さの色褪せもかなり早くやってきてしまった。最高の贈り物を頂いたのだが、神さまは気が早いらしく、大急ぎで花を連れ去ってゆきたいようだ。

またチャンスがあるかもしれないので、次のシャッターポイントをしっかりと決めておきたい。





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枯れ木にピンク色の花を! [風景]

大雪が枯れ木に花を咲かせるのは珍しくない。
それは木の枝や幹に張り付いた雪を花と解釈すればよい。
しかし、それではすべて白い花になってしまう。
ピンク色の花を、ピンク色の雪原に咲かせて見せましょう。
ピンクの花を咲かせるにはタイミングが肝要となる。

私はこのピンク色の花に、日光へ来た最初の冬に出会った。
以来毎冬、柳の下のドジョウを狙って努力したが、今回まで撮影には至らなかった。
いろいろな条件が重ならないとうまく撮れないのである。
雪がサラサラ過ぎると枝に絡みつかない。雪が深夜過ぎまで降っていないと、風が雪を払ってしまう。翌朝が好天でしかも日の出が美しくなければならない。
東の空に少しでも雲海が先住していると、朝日の一番赤い時間帯の光を享受できない。風のない朝でなければ枝の上の雪の量が減る。
そんな好条件が揃うのを、15年間待って、ようやく撮影できたのである。

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1. 06:51 まだ辺りは薄暗い。しかし東の地平線上には朝日が顔を出した。
河川敷公園の一隅にケヤキの木がたっている。雪は十分量絡みついている。
向かって左側の下半分の枝枝には、わずかに赤みが差している。

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2. 06:52 1分後である。左側の枝枝にははっきりとピンク色の雪が絡みついている。後方の、高さ2mほどの土手に、わずかにピンク色の日の光が届いている。

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3. 06:52 同じ52分であるが、数10秒の差がある。
このピンク色を見落とす読者はもういない。土手のピンク色も強くなっている。

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4. 06:56 4分後。遠く西の空の雲は、この朝一番の赤みを呈している。
デジカメの特徴で、陽の当らない雪面は青色を呈する。
木の右側と左側では、届く光の量に差があるのである。

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5. 06:58 右側の枝枝が青色からピンク色へと変わろうとしている。
雪原にもわずかに陽が届き始めた。

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6. 06:59 明るい光が雪原に満ちて来た。手前の黒い線は、サツキの
植え込みである。カメラマンの影も見えているが、見ないふりをしてほしい。

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7. 07:00 1分後、早くも朝日の赤色が褪せ始めている。
ピンク色と空色に色分けされた雪原が美しい。

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8. 07:05 手前は新しい撮影対象のケヤキであり、先ほどまでのケヤキは奥の、土手の手前に立って居る。樹形の違いが分かるはずである。手前の木もやはり左側と右側でピンク色に差がでている。

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9. 07:05 ケヤキが3本立っている。右手前が新しいシャッター対象。中央奥が最初のシャッター対象。その左の土手の向こう側に立っているのが第3のケヤキである。3本とも似た色彩変化を見せ、似た美しさを演出しているのであるが、この距離を飛んで歩くわけにはゆかないので、今回は真ん中のケヤキにのみ集中した。


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10. 07:07 おなじみの小さな池である。もはや赤色は極少量にすぎない。池面はわずかに波立っており、鏡像はやや霞んで見える。日光連山は、遠い、黒い雲の陰である。右手のケヤキは、初めからシャッター対象の栄誉を与えられた木である。

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11. 07:08 池面にはわずかにけあらしが立っているが、ほとんど認識できない。
左奥、土手の向こうに桜並木があり、ピンク色を呈している。傍まで行って撮れば、樹形も桜なので、雪景色の中の桜満開の風情を出せたのだが、何せ末期高齢者の仲間入りが近いカメラマンには走るだけのエネルギーが無かった。

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12. 07:18 10分後、ケヤキの花が白色に変わっていた。3本のケヤキが見える。小さな池は、中央左側、植え込みの中央がやや窪んでいるところにある。

この美しいピンク色の冬の花を2度も撮ることができ、感無量である。
もう一度のチャンスは多分来ないし、来なくとも十分満足である。
読者諸氏に日光の魅力を広めるために貢献できたならば、望外の喜びである。




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金精峠の霧氷 [風景]

金精道路は12月25日からゴールデンウイークまで閉鎖になる。
毎年、半年近く眠っている有料道路としてスタートしたが、今は無料の国道である。
栃木県と群馬県をつなぐ主要交通路であるが、こんな住民無視の有料道路が、今も存続できるとは、ある意味では驚きである。

峠の国道(トンネル)の高さが1843m、峠の高さが2024m。
この200m足らずの差を縮めるには、自分の脚で登るしかない。
間もなく末期高齢者の仲間入りを控えているnikkinには、この雪道登山は中々怖いものがある。
というわけでこのブログでは、1843mから300mmレンズで2024mを撮った画像をお見せするしかなかった。

ちょっと古いが昨年12月2日の撮影であることをお許し願いたい。

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1. 2000mを越える峠に、限局的に霧氷が見られる。
この霧氷のある場所に雲がかかっていて、雲の湿度が霧氷形成となった結果であろう。霧氷のある場所とない場所との境界の鮮明さに驚きを覚える。

29,12,2 金精峠の霧氷1-4b.jpg
2. 
精いっぱい引き寄せた画像である。常緑針葉樹と思われる氷漬けの立木が印象的である。

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3. 少し離れた似た地形の場所である。

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4. ここでも境界線が余りにも鮮明である。

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5. シャッターポイントと時間帯が少しずれている。山影が大きく近づいている。

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6. 明るい場所と暗い場所が近接しているのはカメラマンにとっては頭痛の種ではある。

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7. 思いっきり引き寄せると少し見やすくなる。

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8. 落葉広葉樹も、霧氷のボリュームが大きいので、落葉前のようにも見えている。

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9. 日没の赤い日差しには少し早く、無念である。

29,12,2 金精峠の霧氷3-2b.jpg
10. この場所でこんな霧氷が撮れたのが初体験なので、贅沢は言えない。
一面の銀世界もよいが、このような限局的な銀世界も、色彩美を堪能できるよいチャンスであった。


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光徳沼の霧氷'18 [風景]

厳冬期の奥日光のシャッターチャンスといえば、第1が霧氷、第2が日の出のけあらし、第3が男体山の朝焼け、雪泥など…。

このところ栃木県全域が異常な乾燥期を続けている。なのに、霧氷が出来る条件として、90%以上の湿度が挙げられている。これは絶望的である。
7日の午後奥日光を訪れ、1泊して8日の朝の霧氷を、という皮算用だったが、前日の夕刻に地元の方々と情報を交わし、翌朝の霧氷は無いと告知されてしまった。

翌朝、日の出前に宿を発ったが、朝日が出ない! 東の空は深い雲の衝立に遮られていた。もちろんけあらしも出ない。nikkinの日ごろの心掛けから見て、奇跡の到来などは夢のまた夢だった。


こんな悪条件の中でnikkinはあがいていた。一つだけ条件を満たす可能性のある場所を思いついた。光徳沼である。ここの水は100%湧水であるから、水温は14~16℃。それに対して外気温は、この朝-13℃まで下がったのである。この温度差は約30℃。目には見えなくとも、けあらし現象が多少は起こっているに違いない。そして局地的な湿度が上がっているに違いない…。

現地に赴いて、カラマツの林越しに光徳沼を見やった。霧氷らしき景色は見られなかった。やはりだめか。しかし、近づいて確かめよう。最後の可能性に賭けよう。
そして、雪の悪路と戦って近づいたnikkinの眼に、150点の霧氷が飛び込んできた。人間、最後の最後まであきらめてはいけないのである。

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1. まるで鳥の羽根かコノテガシワの葉のような、典型的な霜の結晶である。ただただ神々しい。ありがとう光徳沼、ありがとう-13℃。

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2. この新芽の様子はカラマツである。しかし、奥日光のカラマツの芽ばえは5月末なのに、ここでは1月上旬にこの状態! 信じられない話だが、カラマツ以外にあり得ない。霧氷も真っ青になるカラマツの芽生えが美を競い合っている。

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3. これは去年出来たばかりのカラマツの松ぼっくり。この枝がカラマツであることの大きな証拠である。このひと株だけがとんでもない早熟だったらしい。

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4. これは男体山の頂上。男体山の頂上は見る角度によって大きく形が変わる。
カラマツ林が団体で霧氷を付けている。
ここではよく見えないが、実はこの瞬間はダイアモンド男体の瞬間なのである。

頂上の窪みから太陽が顔を出したところである。肉眼では日の出を認めるが、カメラでは周辺の雲が明るくなるだけで、太陽らしくならないのだ。

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5. この画像では幾分日の出らしくなっている。光が橙色を帯びている。
日の出の逆光で見るのが一番美しい霧氷の鑑賞法であることは知る人ぞ知る。

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6. 少しずつ逆光の霧氷らしくなっているが、太陽光が赤く見える時間帯はもうおわりに近付いている。

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7. 沼から流れ出る水路の中では、水面から出た小枝などに、やはり霜の結晶がついている。frost flower と呼ばれる。

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8. 木によって霧氷の付きやすい木と付きにくい木とがある。なぜそうなるのかは分からない。

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9. この木は、太さの割には霧氷がよく付いている。

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10. これはズミの枝であるが、霧氷の付き方は王様級である。

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11. 影絵気味の男体山から日が上った。もうすぐこの光景ともお別れになる。

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12. 下方に見える川は、光徳沼から流れ出る、100%湧水の川である。そのせいで、この小川沿いには霧氷がつきやすい。

短い時間だったけれど、奇跡に近い光景を見せていただき、ありがとう。
またいつ会えるのだろう。その日を「1日千秋」の思い出待っているよ。







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燃える黒富士と回文年賀状 [風景]

12月某日夕刻、杉並区の5階建てビルでふと見ると、黒富士が燃えていた。
初めて見た、血が凍るような瞬間だった。
いくつかの偶然が重なった、千載一遇の、奇蹟の30分を撮った。

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1. 16:01 これを黒富士と呼んでいいのだろうか。太陽はかなり遠い西から富士山を照らしているので、関東で見る富士は真っ黒になるべきなのだが、かなり赤みをおびている。その理由は、富士山と関東地方との中間にある雲に当たった光が反射して、富士山の関東地方側の山肌を照らしているからである。夕日の位置と、雲の位置と、富士山の関東側の山肌が、たまたまそのような位置関係になったものであり、黒富士が見られるためには、この位置関係が崩れるのを待たねばならない。
それにしても富士山頂や、左斜面が火を吹いているのはなぜだろう。



29,11,24火を噴く黒富士1-6b.jpg
2. この夕空は、雲の形が次々と変わってゆく。風の強い夕べだった。
そう、富士山頂に積もったpowder snowが、風に飛ばされて地吹雪となり、その地吹雪が夕日に直接照らされて、透過され、炎のように見えたのである。


29,11,24火を噴く黒富士2-3b.jpg
3. 雲の形がたちまち変わってゆく。しかも、夕日が雲に隠されていて、カメラがまぶしくならない。だから皆既日食のコロナのように、くっきりとした炎のような地吹雪が見られたのである。いろんな条件がぴったりと合い、ここに千載一遇の奇蹟が生まれたのである。普段の心がけのよくないnikkinにとっては、まさに運のすべてを使い尽くして、さらなる運を借金までして、この幸運を引き当てたのだ。

29,11,24火を噴く黒富士2-6b.jpg
4. 夕日が雲の下に現れるとこのまぶしさである。これでは黒富士を撮るどころの話ではなくなる。

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5. まぶしい時間帯をやり過ごすために、東の空を撮った。夕闇の訪れと強い夕日とが入り混じって、おどろおどろしい感じである。

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6. さらに夕日が強くなったときの都芯、新宿である。

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7. 16;12 夕日が富士山の影にぴったりと入り込んで、黒富士の完成である。
地吹雪の向こう側に地吹雪の黒い影が見える。夕日の直接照らす富士山頂から反射された光が地吹雪に遮られて影が出来るのだろう。なかなか珍しい光景と思われる。



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8. 黒富士を引き寄せてみた。黒い影を受け止めるスクリーンは、散乱した地吹雪だろうか。光の強さと影の強さ。わずかの差が生み出す現象と思われる。

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9. 黒い影が広がった。スクリーンが遠い位置にあるのだろう。
それにしても地吹雪の規模は大変な大きさだ。富士山の噴火の写真だ、といっても信じる人が居るかもしれない。


29,11,24火を噴く黒富士3-6b.jpg
10. 見よ、この噴火を!噴火口さえも見えているではないか。
 地吹雪を侮るなかれ。自然の神秘は、まさに想像を絶する。この写真を単独で見せられたら、なぞ解きを出来る人はほとんどいないだろう。


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11. 16:21 折しも雲の形は火を噴く竜にも似て、正月の写真にぴったりである。
辰年ではないのが惜しまれる。


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12. 少しずつ収まり始めた。撮り始めてから20分以上経過している。

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13. 夕日が遠い位置に移動して、届く光が弱弱しくなっている。

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14. 時折思い出したように大きな炎となる。強い風で大きな地吹雪が出来た時である。

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15. 16:28 富士山の風下側が燃えている。本当の炎ではないことが、より一層美しさを盛りたてている。

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16. 16:31 30分経過しているので、太陽の位置はもうかなり離れたことだろう。風も光の強さも、ずいぶん衰えた。

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17. 16:35 日の光の届かない地吹雪が黒く見えている。
30分以上にわたってカメラを楽しませてくれたショーの終わりである。
アンコールの叫びも届かない。しばらく余韻に浸って、感謝の気持ちを送ろう。


恒例の干支回文年賀状をご披露したい。

「青垣なる雪里恋し泣かぬ犬 悲しいことさ消ゆる泣き顔」
(オカキナルユキサトコイシナカヌイヌカナシイコトサキユルナキカオ)
おかき:青垣 緑の山々に囲まれた地の褒め言葉
この歳になったらもう泣かないが、絶対に泣かないと誓ったあの子の泣き顔が、半分以上消えてしまった。夏は天然の生け垣に囲まれ、冬は一面の銀世界。あの田舎の別れが今も…

皆様にとって素晴らしい1年となりますように。



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天空の回廊の霧氷 [風景]

「天空の回廊」という名は、読者諸君にはなじみが薄いかもしれない。
数年前まではキスゲ平と呼ばれていた。市がキスゲを沢山植え、リフトも用意して利益を上げようとしたらしいが、何しろ素人商法。つぶれてしまった。その前はスキー場だったという。有料お営業はやめて、みんながただで登れるリクレーションの場を創ったのである。これが大ヒットであった。今はいつも人々で賑わっている。


今回のブログアップは思いのほか日を食ってしまった。お互いに年の瀬、多忙であった。乞御容赦。




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1. 7;03 到着時、日の出前? 霧氷はほとんど評価に値しないほどである。
しかし、霧氷には罪がない。出てくれない太陽が悪い、いや、太陽を隠す雲の罪が一番重かった。
階段は全部で1445段。ちょっと意欲を消されてしまう数字で、私はこれまで半分くらいしか上ったことが無かった。しかし今回は、霧氷という超目玉の餌を見せられて、気づかないうちに上ってしまった。

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2. 近づくとそれなりに霧氷らしくなるが、まだまだ。後でわかるが、本物に比べると桁違いの美しさにすぎない。

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3. 東の空には重たい雲が居座っている。幅の狭い空間があるが、これでは太陽が顔をのぞかせるのはわずか数分だけで、すぐにまた雲に隠されなければならない。
雲君よ、いつも意地悪ばかりするのが君の本望ではあるまい。君にやさしい心があるならば、今日こそその証拠を見せてくれたまえ。

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4. だんだん青空が見えてきた。雲君! 君は素晴らしい。大きな心の持ち主だね。
今日君の大きな誠を見て本当に良かった。みんなにも君のことをよく伝えておくからね。

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5. どんどん晴れてゆく。左に見える霧氷も、今や遅しと晴れ舞台を待っている。

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6. 待つ時間はいつも長い。大丈夫、雲君の熱い心を信じてあげよう。もうすぐ素晴らしい日本ばれが来るのだろう。

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7. 7:43 ついに頂上に着いた。雲君たちの退場には時間がかかっている模様。
それよりも驚いたのは、頂上にはまったく霧氷が無いのだ。つまり霧氷は中間帯だけなのである。これは中間帯だけに雲がかかっていたということなのだろう。

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8. ふと見ると、富士山だ! 階段の頂上から見た下方は東の空で、目を90度南に転ずると南の空が見渡せる。だから富士山なのである。頂上は雲の中であるが、全体の美しさは立派なものである。雲君、こんな素晴らしい贈り物をありがとう。

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9. 少し歩いて崖の上に出た。覗いてみるとこの状態。雑木林の霧氷である。
霧氷を上から見下ろしたのが初めてなのに、こんな素晴らしい景色を用意してくれていたなんて、今度は誰にお礼を言ったらいいのやら、とにかくありがとう。みなさん。

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10. 目を前方に転ずると、谷間の向こう壁が霧氷におおわれている。こちら壁も同じなのだろうがそこは怖くて近寄れない。というよりも道路をはみ出して歩き回ることは禁止されている。


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11. カメラで引き寄せてみると、これもまた人生初の体験である。日本晴れの空の下、白と茶と青の色彩美がなんとも魅力的である。

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12. 少しアングルを変えて遠くを見ると、遠くの空に富士山が浮かんでいる。ピンク色の雲に抱きかかえられるような美しい山である。これが見えない人は老眼鏡を誂えるよいチャンスですよ。

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13. 階段を少し降り始めてから振り帰って見た。これぞ霧氷の絶景。青空を背景にして、この白い輝き。気高さと気品を一身に集めたような、美しい姿である。後方には霧氷が付いてくれなかった木々が、羨ましそうに見つめている。

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14. さらに数十段降りてから振り返った。途中で出会った人に聞いたのだが、これは昨日の霧氷の融け残りだという。ということは昨日の朝からずっと続いている霧氷ということだ。昨日見たかったですねというと、昨日は1日中曇っていた、と答えた。簡潔な、的を射た会話のできる人だった。

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15. この辺りはいつも目が行く場所で、霧氷だったら見逃すはずがないのだが、

日の出前には気づかなかった。

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16. 霧氷を引き寄せて撮った。幟のように氷が張りだしている。霧氷の中でも、粗氷と呼ばれているものである。水蒸気が結晶化する直前に風に吹かれて氷が風下に伸びてゆくのである。吹雪が飛んできて付く「えびのしっぽ」は風上で、逆になる。

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17. さらに引き寄せるとキラキラ光る氷の性質を見せてくる。粗氷である。

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18. この木の頂点の霧氷も、引き寄せて撮ると皆同じ形状を示す。


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19.これは珍しいサラサドウダンツツジの実である。この実にも幟型の粗氷が付いている。同じ朝、同じ場所の霧氷はすべて同じ形状になるようだ。どんな条件がそろったら樹霜、樹氷、粗氷と、異なった種の霧氷が作り分けされるのか、まったくわからない。ただ、比較的寒さが緩い時には樹霜となることがほぼ確実である。


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20. これは面白い錯覚である。斜面を登ってくる階段を脇から見ると、近くでも遠くでも、三角屋根を上り下りしているように見える。ただでさえ苦しい時に、わざわざ上り下りしなければならない階段道を作るはずがないのだから、この写真の下り坂は、すべて水平なのである。

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21. 本当にすべての霧氷が幟型なのか否か、草の霧氷を撮ってみると、やはり幟型だった。




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湯の湖晩秋 [風景]



今回は少し古い写真である。
10月28日撮影。偶然ではあるがnikkinの78回目の誕生日でもあった。
朝早く出かけては見たものの、いいシャッターチャンスに恵まれず、今回も無駄足だったかなと思いつつ、最後のチャンスの湯の湖に賭ける気持ちも強かった。
紅葉期はとうに終わり、名残の憂愁でも撮りたいな、という気持ちだった。

幸運にも、カメラの前に並んでいたのは、憂愁の中の憂愁。人っ子一人いない中で、ただ私一人を待ち受け、私一人を大歓待してくれた、願ってもないシャッターチャンスだった。

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1. 紅葉期が過ぎたとはいえ、岸辺には赤い色彩がふんだんに見られる。温泉地なので寒い気温に影響されにくいのだろうか。
湖面から温泉による湯気が立ち上り、鏡像が霞んでいる。
独りさびしく立っている建物はゲストハウスであり、季節外れの今は営業していない。

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2. 温泉による湯気は陽によって濃い日と薄い日とがある。濃い日は侘びさびを感じさせる。

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3. 水草の紅葉が一番目立つ。水草の左側にはカモたちが集まっている。

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4. 湯気は瞬間的にこんなに濃くなることもある。濃さも刻一刻変化する。
この時は車や人影が撮れているが、これは例外的である。

なんとも幻想的である。

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5. まだ瑞々しいススキがいいアクセントを演じてくれる。

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6. 雑木越しの紅葉も、鏡面も、寂しい晩秋を強調している。

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7. ♪今はもう晩秋、誰も居ない湖(うみ)♪ やはりゲストハウスは華がある。

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8. 温泉宿の客の車が、ときどき忘れていたような顔で通りかかる。黒い背景に浮く彩りが寂しくもあり華美でもある。

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9. この瞬間だけは、湯気も車もなし。夢の世界に迷い込んだかの光景である。

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10. 湯の湖が一番映える季節である。もうすぐ積雪に蹂躙される、束の間の美景。個々のシラカンバが奥日光で一番美しい。

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11. 鏡そのものを眺めているような、完璧な鏡像。
この世に憎みあいや殺し合いなど存在するはずがないと思われてくる。

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12. 斬新な設計で、しかも自然に何の違和感も与えないゲストハウス。周囲に係留されたボートたちも整然とした美に参加している。

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13. 夕日に染められたカラマツの黄葉(こうよう)。残りわずかな錦秋を演ずる喜びを体中に表している。

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14. 常緑樹たちも、負けじと鏡像を誇っている。それぞれが美しい。お互いが相手の美を引き出している。引き分けだ。

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15. 右手から張り出しているのがうさぎ島。ウサギの頭のように見える。目もあり耳もある。晩秋の景色も夕闇を迎えようとしている。明日もすがすがしい晴れが続きますように。

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16. 白い枯れ木はダケカンバだろう。紅葉の先頭を走るダケカンバはこの時期にはもう役目を終えて観客席で楽しんでいる。
山の斜面を占拠する勢いのカラマツは、明治・大正期の政府の政策によって植樹された。自然破壊の愚かな政策だったと言われているが、この美も悪くない。それぞれがそれぞれの役目をはたして、奥日光の美を盛り立ている。






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連山初冠雪と虹 [風景]

日光へ来て14年、連山と虹のコラボを何回か撮った。
厳密に言うとコラボではない。連山と虹とは少し離れていて、同一画像に撮り込むにはちょっと無理がある。
いつの日か、連山と
虹の立派なコラボを撮りたいものとがんばってきたが、このたびついに「満願成就」したのではない。そのような画像を撮ることが不可能だと気付いたのである。
私が撮った虹と連山とは、いつも日の出途次の朝日を背にして連山方面を撮っているときに、連山の右方に離れて見える虹の根っこだけである。
もっと大きな、半円に近い虹は撮れないのか、もっと連山に近づいた、あるいは連山をハグしているような虹を撮れないのか、と足しげく撮れそうな朝に大谷川河川敷に通った。しかし、私の眼に捉えられる虹は、いつも同じ状態のものばかりなのである。

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1. 10月28日 明智平から撮った男体山。積雪の兆候はまったくない。

いろは坂のうねりが画面中央右寄りの部位に、蛇のような形で見える。一番下のうねりの右側に見える滝は、般若滝である。

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2. 10月30日、連山は1日中この雲の中に閉じこもっていた。というよりも、連山は、カメラマンたちを驚かそうと、一生懸命、大急ぎで雪化粧を整えていたのである。

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3. 8時42分、ふと気付くと虹が出始めていた。

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4. 建物の5階から撮っているが、この虹の位置は、何回も見た虹の画像のコピーそのものであり、これ以上右にも左にも動かない。

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5. 虹の真下の建物は、日光たまり漬け本舗、上沢(うわさわ)商店のビルである。

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6. 虹を思い切り引き寄せて撮ると、内側に紫色がはっきりと見える。こんなにはっきりと見えるのに、虹の長さは一向に伸びない。これ以上見せるのはお断り、といった風情である。

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7. お昼になっても連山は雲の中。

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8. 前日までの長雨が山肌に残した湿気から水蒸気が立ち上り、雲に水蒸気を補給している。そしてこの雲が雪雲に成長したのだ。

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9. 10月31日、今朝である。連山は立派な雪化粧の顔をそろえた。

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10. 虹を待ってみたが、今朝は出る気配が無かった。

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11. 昨日虹が出た辺りには、鮭の遡上のような雲が並んでいた。

さて、太陽光が雨滴のプリズム効果によって7色に分けられて、虹の形に見えるためには、観察者と、雨滴と、太陽との位置関係が、ある特定の角度に並んだ時に限られるのである。数字を並べることはしないが、
観察者が止まっていても、地球が動くので、この三者を結ぶ角度は刻一刻と変わる。ちょうどよい角度に来た時だけ見えて、すぐに消えてしまう原理も同じである。
そしてちょうどよい位置関係になるのは、太陽が9時前の時間帯に居る場所に来た時だけなのである。
観察者の位置を変えて、太陽と連山とを結ぶ直線上でカメラを構えたならば、立派な半円状の虹が、連山のまん前に出来るのだと思われるが、そのようなポイントを見つけて、毎朝そこで待ちかまえるのは、78歳の老カメラマンにとって、たやすいことではない。




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