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戦場ヶ原の新緑 [風景]

戦場ヶ原に遅い新緑が訪れている
遅いとはいえ
あれだけの規模で一斉に若緑色になると、圧倒されてしまう。
木々の中に埋もれながら空を見上げるとき、この圧倒的な新緑に、パワーと生命力を感じる。そしてしばし現実を忘れて夢心地に浸る。

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1. 少し遅いがズミの花も咲いている。初夏の空に映える深緑は、折から人生の春を謳歌するエゾハルゼミと合唱し、生きとし生ける者たちを祝福する。

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2. ブナ科の新緑は、若緑という呼び名がぴったりとくる。圧倒的な深みを誇る空の青に堂々と対抗している。青春に怖いものなし。

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3. さらには、夏の強力な太陽にさえ、一歩も引かずに対峙している。
がんばれブナ科の兄弟たちよ。鶯も鳴き、キビタキも唄っている。


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4. 今年は、まだ初夏だというのに、熊が出没し、人的被害も伝えられている。
早くドングリをいっぱい実らせて、飢えた熊たちに振舞ってくれたまえ。


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5. 光る若緑を逆光の樹幹で演出してみた。若緑が金色に見えるのは加齢による錯覚だろうか。

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6. シラカンバも「おいらも仲間に入れて」と腕を振る。もちろんだとも、みんな仲間さ。さあ手をつなごう。

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7. まだ芽吹きの遅れている木々もある。エンジュはその代表である。中央左の高い木が、エンジュか否かははっきりしない。

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8. 小川の周辺に白いズミの花が咲き、灌木類の新緑も美しい。まだ芽吹いていないちょっと恐ろしげな木は何だろう。


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9. 芽吹きの色も木々によって独特である。サクラやモミジの芽吹きは赤系が多いが、中央左の木は違うようだ。
 
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10. 木々の名前が分かったら、こんな景色を20倍も30倍も楽しめるのだが、
管理団体の自然博物館に恐る恐る提案したら、「奥日光は自然公園ですから、名札は付けません」とのこと。
木に名札を提げたら自然公園ではなくなる…? 100%納得はできない。



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11. まるで秋空のような深い青空。一本の飛行機雲が趣を添えてくれている。
どう見ても飛行機雲なのだが、その先端には、飛行物体が見えなかった。
消えたヒコーキのミステリー…。


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12. 針葉樹の深緑と広葉樹の新緑と。ともにシンリョクと発音されるが、優勢勝ちはやはり若緑だろう。

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13. 湯の湖の奥まった入江。鏡像の緑色がなんとも美しい。湖の妖精さま、愚かな私を誘わないでくださいね。

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14. 風のある日だったが、この奥まった入江では、水鏡の競演の真っ最中だった。

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15. 雑木林の中を行く小路。どこまでもたどってゆくと、おとぎの国に出られそうな…。初夏のお昼時、木陰で歓声をあげながら飛び回る妖精たちがまぶしい。
 おっと、またまた誘われ好きなわたしの弱みを突かれそう。ここには足を踏み入れまいぞ。




千手ヶ浜の芽吹きとヤマザクラ [風景]

奥日光にも遅い芽吹きが訪れている。
メインの木々はまだ枯れ枝のままだが、遠慮がちに新芽が顔を出し、薄い緑色を広めようとしている木々もある。どこかで春が生まれてる。
かと思うと、芽吹きどころかピンクの花を満開させているヤマザクラが、遠慮がちならぬ誇らしげな顔で、そこここで目立っている。
空は快晴、少々雲が多かったが、男体山も湖の向こう岸から嬉しそうに眺めていた。

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1. サクラの花は目立つが、芽吹きの色はほんのお印だけ。
中禅寺湖に流れ込む川は、この程度の川が4本だけ。湖底からの湧水が多いようである。

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2. 芽吹いた木と枯れた木との対比が面白い。
たちまち緑が圧倒することになるのだが…。

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3. 枯れ木ばかりの中のヤマザクラは、まるで細腕奮闘記のようだ。
がんばれ姉ちゃん!

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4. 背景に小さなサクラが2~3本見えるが、ここでは烏帽子岩に注目。
鳥の糞で頂上が白くなり、まるでミニチュア富士山のようだ。

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5. 手前のカラマツの芽吹きと、雑木林の中のヤマザクラ。
先陣を争う戦友たちである。

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6. 雨上がりの水滴が輝くカラマツの芽吹きは、本当に美しい。

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7. 一見ネコヤナギ風の花たちは、多分ヤナギの仲間だ。

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8. 枯れ木たちを逆光で撮るときは、華がマイナス気味になるが、ヤマザクラが必死でカバーしている。

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9. 流木が腐って土に帰る寸前であるが、わが世の春を謳歌するサクラとの対比が面白い。

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10. この大木はヤナギだろうか。印象に残る1本だ。

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11. 左側の緑の大木は、山桜を意識しているのだろうか。
負けるものか、と聞こえてくる…。

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12. 形の良い大木とサクラの花のコラボだが、大木はまだ枯れ木状態である。

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13. 向こう岸の男体山がくっきりと、美しい形態を見せている。ヤマザクラが助演している。

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14. 置きっぱなしのモーターボートが1艘。
サクラの真下に上陸したところがなぜか俗っぽい。

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15. サクラの簾を少しだけ持ち上げてみる。
(千手ヶ浜の男体山は、サクラ簾をかかげてみる…枕草子)

雪の連山特集 [風景]

ソメイヨシノ開花への期待が膨らんでいる日光ではあるが、少々間があるので、雪山連山の景観を特集してお伝えすることにした。

今年の春先は雪が多かったので、サクラとのコラボが楽しみだと思ったのだが、残念なことにこのところ雨が続いた。通常は「里が雨だったら山は雪」が常識なのだが、春先は「山も雪」のことがあるので、楽観は禁物である。

ということでサクラの助演者としての冠雪連山は例年並みとなりそうである。

癪に障るので、美しい冠雪連山風景をまずご披露し、ソメイヨシノが満開の折には、今回の画像を思い出しつつ、脳内修正を行っていただきたい。

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1. 1月10日、日の出の赤外線がまだ少し残る連山。小さな池の水面がわずかに波立っている。そう、直前に、カモの一団が飛び立って水面を乱したのである。
カモたちは、カメラに撮られることを決して受け入れない。何か前科でもあるのだろうか。

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2. 1月 10日、9:00 5階建ての窓から撮影。
民家を抱きかかえるように、住民たちの守護神であることを主張するように、
雄々しく、頼もしく立ち並んでいる。

29,1,18 連山5階1-1b.jpg
3. 1月18日 雲の多い連山も悪くは無い。冬場は雪雲が大きい顔をしている。

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4. 3月3日、もっと雲が多い日。青空はあくまでも青い。 連山の雪はあくまでも白い。

29.2.24 連山5階1-1b.jpg
5. 2月24日 これもまた雲の無い連山。
雲があろうが無かろうが、風が吹こうが吹くまいが、連山の慈しみ深い
まなざしと頬笑みは変わらない。


29,3,12白梅 と連山1-6b.jpg
6. 3月12日 白梅を前景にした連山。手前は大谷川(だいやがわ)。
雪が沢山降った割には大谷川の水量が少ない。


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7. 3月18日 路傍の白梅とのコラボ。個人所有地の白梅なので、連山との構図がうまくできないのはいたしかたない。

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8. 3月25日 朝06:30ころ。大谷川河川敷内の大きなヤナギの木とコラボさせた。
朝早い太陽はまだ弱く、緑色の自己主張がイマイチである。


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9. 同じ日の7:30 緑色がしっかりと役割を果たしている。
山の雪景色はほぼ満点である。

29,4,3 雪の連山芽ぶきの大谷川1-4b.jpg
10. 4月3日 緑が増えている。
連山の雪が、富士山のように白一色でないのは、樹木限界線の位置による。
ここから上では高木が育たないという樹木限界線。関東地区では海抜2400m前後にある。富士山では1000m以上も灌木やブッシュの荒れ地に雪が降るので、遠くから見ても白い掛け布団が良く見える。日光連山では、そんな荒れ地が50mくらいかなく、大部分は高木が支配する地帯である。そんな地帯では、地上に積もった雪が、枯れ枝に遮られて遠くからは掛け布団状には見えないのである。


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11. 3月25日の連山と大谷川。芽吹きのヤナギの木が、褐色に近い。

29,4,3 雪の連山芽ぶきの大谷川1-6 b.jpg
12.4月3日 たった1週間強のあいだに、向かって左半分に分布するヤナギの木々が、かなり緑色を強めている。
1日1日、眼に見えて緑が増える河川敷は、橋の上で周辺を見回す余裕のある通行人に、癒しと安らぎを与えている。
 
ちなみに、大谷川の河床がこんなに盛り上がって露出しているさまは、めったに見られない。大谷川の水量がいかに減少しているかを示している。









中禅寺湖 夕闇の男体山鏡像 [風景]

このところ新月の時期で、陽が沈むと暗闇が訪れる。
その暗闇の中で、背景の空が幾分明るいとき、男体山の輪郭がくっきりと浮かぶ。

年に数回、中禅寺湖の湖面が鏡のように静かな時間帯が訪れる。

この二つの偶然が重なると、幻想的なショーが始まり、あっという間に通り過ぎてゆく。たまたまこの貴重なショーに遭遇できた。
このブログの読者諸氏にご披露して、喜びを共有したい。

29,3,25鏡像男体山1-2b.jpg
1. 3月25日 18:04
この時期、中禅寺湖の日没は群馬県の山々に、17:30ころ終わる。
ほんのりとした名残のピンク色が心を和ませる。
良く見ると、見慣れた夕景色に比べて、鏡像がくっきりしている。
湖面には波がほとんどない。

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2. 18:05 男体山を遮る雲もなく、いい鏡像になる可能性を秘めていた。

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3. 18:15 さらに時間帯が進むと、山裾や温泉宿の灯りの鏡像もくっきりし始めた。

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4. 18:23 急きょ歌が浜へ移動して、男体山を南側から見たシルエットである。
富士山に似たこのシルエットが、このアングルから見た絶景である。1個の巨大なそろばん玉を真横から見た如く、水平線の灯りも含めて、心をふるわせるショットである。

29,3,25鏡像男体山1-9b.jpg
5. 18:23 同時に撮った2枚目であるが、こちらが風景モード、前画像は絞り優先モードである。風景モードがnikkinの心をわしづかみにした。

29,3,25鏡像男体山2-1b.jpg
6. 18:24 位置を変えてもう一度二つのモードを比べてみた。
杭の並ぶ岸辺で撮って、こちらが風景モード。色調が画像5.と同じである。

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7. 18:26 そしてこれが絞り優先モード。画像4.と同じ色調である。
これだけ色調が変わるのだから、モード選びにも気を使わなければならない。

29,3,25鏡像男体山2-3b.jpg
8. 18:31 暗闇の進み方が早い。鏡像の輪郭がつかみづらくなった。
左下の灯りは、白熱電球の街路灯によるものである。

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9. 18:32 さらに闇が進み、白熱電球の灯りも増した。
この辺りでこのショーも幕にしよう。


冬の竜頭の滝 [風景]

竜頭の滝がツツジや紅葉の時期に美しいのは、滝を取り巻く環境が美しいからといえる。冬の竜頭の滝の美しさは、滝自体の美しさなのではあるが、それでも氷の存在なしではこのような美は見られない。

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1. 昨年12月3日 この時は氷はまだ存在しない。
氷の代わりに助演をしてくれたのは闇だった。

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2. だんだん暗くなってゆく。闇が進むと滝が生き生きとし始める。

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3. 真の闇、といいたいが、白い木の幹がまだ見えている。

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4. この幹の白さはなかなか強情で、なかなか闇に融けない。さすがのnikkinもしびれを切らして、次の目標に向かった。

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5. 1月29日 この日は氷がばっちりである。粒粒状に撮れるのが水であり、他はすべて氷である。向かって右の滝である。氷の壁が少しずつ伸びて、水がまったく見えなくなった時が完全結氷であるが、よほどタイミングが良くなければ見られない。

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6. これは向かって左の滝。まだ大きな窓があいている。

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7. 向かって右の滝。滝を遠ざけて撮った。

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8. さらに滝を遠ざけた右滝である。あちらこちらで壁が未完成なのが分かる。

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9. 3月12日 左右の滝を同時に撮った。この時もあちこちで壁が未完成ではあったが…。

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10. 未完成の部分が小さくなり、壁の下端に並ぶつららが美しい。
この滝の水は、温泉排水のイオウなどの要素を含んでいるので、氷に色が着く。
ある意味では貴重な氷である。

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11. 左の滝。ここではほぼ完ぺきに近い壁ができている。

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12. 右滝。氷がおどろおどろしく見える。この日も暖かい日であり、氷が溶けだした状態を撮らざるを得なかった。

完全に氷の壁ができた状態を撮ったことはあるが、水の見えない滝は、美しさに欠けるのが残念ではある。今回は、私の経験では一番美しい滝だったと思われる。



満月と日光連山 [風景]

つい今しがた、nikkin夫妻がそろってインフルエンザに罹っていることが判明した。
こんなタイミングで記事を書くと、けっして多くはない私の読者諸氏に、フル―ウイルスを広げてしまうのではないかと心配になったが、「あ、これは杞憂の典型だ」と気付いた。

と言うわけで、いつもどおりに記事をアップすることにしたが、もし万一、フルーウイルスを見かけたか、感じ取った読者諸氏には、それが錯覚であることに気づいていただき、平静に記事を読んで下さるよう、衷心よりお願い申し上げる次第である。

なお、今回の記事はイマイチの感をまぬかれないが、次回の記事は秀逸とは行かないまでも、決して読者諸氏の期待を裏切ることのない、価値のある記事であることをお約束する。
タイトルは「けあらしと逆けあらし(仮称)」。けあらしに関する新発見の事実を、懇切丁寧に提示、解説する予定である。少々長ったらしい、学術論文風の記事になる予定なので、時間をかけて準備したいと思っている。(何だこれは。NHKの番組宣伝と変わらないではないか)

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1. 2月12日 早朝。前夜が15夜であった。
きれいな満月が黄色く光っているが、肝心の連山は雲の影だった。


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2. 男体山と女峯山の一部が見えかけたが、シャイなおふた方は、御簾の影から出てくることはなかった。

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3. せっかくの満月もここで御簾の影に入られた。
この後、何を楽しみに待てばよいのやら…。

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4. そんな心配を吹き飛ばしてくれたのがこの美しい雲。

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5. 高い位置の雲はもとより、お二方の隠れた御簾をも赤く染めたが、シャイなお二方は、出てご挨拶することを固辞し続けた。

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6. 翌13日早朝。16夜(いざよい)の月が高いい位置で輝いていた。1日の違いがこれほど大きいのである。連山は雲一つない晴れ。積雪の具合もばっちりと決まっていた。

29,2,13  満月と連山1-7b.jpg
7. 日の出の2~30分前、西の空がぼんやりと赤くなる。
東の空の赤さを反映しているのである。月は黄色さを失わんとしている。

29,2,13  満月と連山1-9b.jpg
8. 連山朝焼けが始まった。満月(十六夜の月)はかなり高い位置で、
「自分はショーの仲間じゃないよう」とすねているようだ。

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9. 連山朝焼けの最盛期だ。空の青さもようやく美しい青色になりかけた。

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10. 男体山の赤さも最高。建築物は日光市文化会館。
文化会館が連山の美景の邪魔をしていては、サマにならない。

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11. 「おいらやっぱり景観の役に立っていないね。ごめんね」といざよいの月。
丸い体を細くして、身の置き所がない風情である。
いいんだ、いいんだ。君がいるのといないのとでは、大きな違いが出るんだよ。

次回記事は1週間以内に出る予定。気象庁関係者もびっくり。どうぞお見逃しなく。




歌が浜の男体山 [風景]

いい被写体に恵まれない日が続いている。
そういうシーズンだから仕方がないと言えるのだが、他の事情として、奥日光への撮影行が減っていることも大きい。自身で車を運転してゆけない境遇を作ってしまったのだから、自業自得なのであるが…。

今回は、歌が浜からの男体山と白根山の雪景色をお伝えする。
月並みすぎて興味を示してくれない読者諸氏もおられよう。いたしかたない。

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1. 歌が浜の男体山は富士山のような形をしている。
右の斜面が日光市側から見える、いわば表の顔である。
ここの岸には大きなミズナラの倒木がある。

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2. 歌が浜は中禅寺湖の東岸の一番南側寄りを言う。
男体山は北岸にあり、氷の壁が東岸、カメラは南岸の一番東寄りにある。
氷の壁の上が歌が浜である。

昔話の男体山と赤城山の戦い、と言うよりもそれぞれの代表戦士である大蛇と大ムカデの戦いが決着したとき、この浜で勝利の歌を歌ったとか…。
ついでに言うと、戦いの主戦場が戦場ヶ原であり、勝負が付いたのが菖蒲が浜だとか。また戦場ヶ原の一角にある赤沼は、彼らの地が流れて溜まったものだとか。

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3. 中禅寺湖は東西に長く南北にみじかい。長い長径の途次で出来た波が、寄せてはじけてこの氷の壁が出来る。
毎年、中禅寺湖の冬の風物詩である。

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4. 男体山の左側斜面、いわば日光市から見る反対側には、この画像では見えないが、頂上に近く大きな噴火口がある。
奥日光方面から見ると、まるでnikkinの後頭部のような、空き地(穴)が見える。

人類に歴史を記録する文化が生まれる前(約1万年前)に、噴火があったと伝えられる。その溶岩によって中禅寺湖や華厳の滝が生まれたという。
分かりやすい言い方にすれば、男体山の噴火は記録には存在しないが、まぎれもない活火山である。

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5. 折から、東京方面から見えたと思われるカメラマンが5名、登場してこの景色を撮り始めた。他によいシャッターポイントがなかったのだろう。

29,1,29 歌が浜の男体山1-9b.jpg
6. 倒木のオブジェのおかげで、ここからの男体山撮影が味深いものになった。4年ほど前の出来事である。自然公園であるから、当局は、必要不可欠の場合以外はまったく手を出さない。そのせいで最高の被写体であった光徳沼が、堰を流されて、ただの湿地に変わってしまった。

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7. 白根山系が西岸の向こうに見える。
頂が白すぎてライトブルーの空に溶け込んでしまった。

29,1,29 歌が浜の白根山1-2b.jpg
8. 白根山の頂上は、シロクマか白い象の右側を見たような形をしている。
ミズナラの枝ぶりがどこかおどろおどろしく、神秘な山にふさわしい。

29,1,29 歌が浜の白根山1-3b.jpg
9. 岸辺に立つと、浅い底がきれいに見える。
この穏やかな岸辺から、あの大きなしぶき氷壁が出来ることが信じられない。

29,1,29 歌が浜の白根山1-6b.jpg
10. 南岸の一部をコラボさせて撮った。
右上の茶色い裾野は男体山。

早春のお昼時、暖かいコーヒーが恋しくなって、湖岸に別れを告げた。


朝日を背負う雪の大木 [風景]

大谷川河川敷は、公園として管理されている場所も多く、ところどころに形のよい大木がぼつねんと立っている。寂しそうというか、孤高を保っているというか、あるいは威風堂々というか…。

日光市一帯に10cmほどの雪が積もった朝、朝日を背にして長い影を引く大木の姿は、あたかも一人の名優のごとく、あるいは孤独な横綱のごとく、一服の絵として時を忘れさせる存在でもあった。

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1. 大きなケヤキの木である。縦方向にすっくと伸びた木であり、各枝も縦方向志向が強い。雪質が軽かったこともあり、枝に残っていた雪はほとんどなかったと思われる。

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2. 木の影を長くして撮ってみたが、人の足跡と犬の足跡とで乱されて、画像としての価値が今一つと思われる。

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3. 他の場所に立つ、やはりケヤキと思しき木である。枝ぶりから見て、雪が留まっていた可能性が低い。

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4. 足跡が全くない状態で撮れたのは嬉しかったが、樹形がイマイイチだったのが心残りではあった。

29,1,15 大木と日の出1-9b.jpg
5. 3本目の木は、何の木かは分からないのだが、枝ぶりの良さが申し分ない。
傍らに小川の流れている様が、画像としてプラスの要素なのかマイナスの要素なのか、若輩のnikkinには分からないが、個人的には小川のある風景が好きである。

29,1,15 大木と日の出2-1b.jpg
6. この木において、前の2本の大木と決定的に異なるのは、木全体が白い粉状物質によって包まれており、朝日がその粉状物質を照らし、いい雰囲気を醸し出していることである。この柔らかい粉状物質から生まれた雰囲気は、自画自賛させていただけるなら、神秘的とさえ表現できなくもない。

29,1,15 大木と日の出2-3b.jpg
7. 実は、撮影していた時にはこの粉状物質に気付いていなかった。なんとなくいい雰囲気が出ているなとは思いながら、その理由がこの粉状物質であることには、全く気付かなかったのである。未熟なカメラマンであることを白状して、お詫びしたい。

29,1,15 大木と日の出2-5b.jpg
8. しかし、この白い粉が何者であるかは、少し考えれば難しくはない。
雪、パウダースノウである。横方向志向の枝に留まっていた粉雪が、折からの弱い風に乗って舞い上がったのである。

29,1,15 大木と日の出2-7b.jpg
9. 枝に残っていた粉雪の量は有限であり、この画像においては規模がぐんと小さくなってしまった。

29,1,15 大木と日の出2-8b.jpg
10. 逆光だからこそ撮れた粉雪の幻想である。
もう二度とお目にかかれない。二度と証言台に立てることはない。
一瞬の感動をありがとう。最高の記録と記憶をしっかりと確保できた。天上、地上の神々に感謝だ。

29,1,15 雪の大谷川3-1b.jpg
11. 同じ木を順光で撮ってみた。まだ枝枝には粉雪が残っている。少し強い風が来たら、あの幻想をもう一度みられるのかもしれない。

人間、欲は深くないのがよい。もうずいぶん歩いた。知足、足るを知る。
感謝をこめて、この朝の感動にサヨナラを告げた。



夕陽の男体山 [風景]

夕陽は夕陽、同じ時間帯の太陽であるが、同じ快晴の日の夕陽でも、いろいろな顔を持っている。気象条件その他によって、毎日違った顔を見せるのだ。情熱的な赤色、まったく気の無い黄色に近い色、通常の「ああ、きれいな夕陽だ」と思ってもすぐに忘れてしまう色など、列記しても意味がない。

もちろん夕陽が最も赤くて情熱的なのは、太陽が山の端に隠れる寸前のものであるが、その寸前の色でさえ多彩で、多情で、気まぐれなのだ。

一番魅力的な夕陽の色は、もちろんまだ見たことがない。2番目も、3番目も見ていない。たぶん10番目でもまだ見ていないのだと思う。
ただ、12月3日の夕陽の赤さ、いや、夕陽に照らされた男体山の赤さは、一生忘れられないと思う。

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1. 12月3日 15:39 夕日が沈む約35分前であるが、赤さはまだまだ物足りない。
湯滝の滝口に近い、2個目の橋の脇で撮った。

28,12,03湯の湖の男体山1-3'b.jpg
2. 15:41 少しカメラを引いて、木陰から明るい世界を覗き見るように撮った。
もちろん赤さには不満がある。

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3. 15:51 戦場ヶ原を目指す道すがら、赤色が激変した。
とはいえ、写真で分かる通り、赤いのは手前のカラマツとズミの木ばかり。男体山は斜に構えて赤色を反射しない。木陰や日陰の暗さも進んでいた。

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4. 15:58 大方の落葉樹は落葉を終えており、枯れ枝ばかりが赤変している。
枝に葉が付いていたら、赤色は大違いだっただろう。

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5. 16:01 日陰と木陰が面積を増し、男体山包囲作戦を見ているような気がした。

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6. 16:02 山肌の緑色は、ウラジロモミ、黒松などの常緑針葉樹林である。
この常緑針葉樹が多いことから、男体山の別名を「黒髪山」と言う。「緑の黒髪」である。

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7. 16:03 肉眼で見た赤色を、カメラが再現できないのは、一重にカメラマンの未熟さによるものであるが、その赤さを実感してもらえないのが、痛恨の想いである。


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8. 16:13 ここにきてようやく常緑樹林も赤く照らされ始めた。
常緑針葉樹をも赤く変える夕陽の色、ご理解いただけるだろうか。

新年早々男体山の夕陽とは、ちょっとそぐわないのかもしれない。
ただ、どうしても灼熱の赤色の男体山をご紹介したくて…。




日の出の連山鏡像 3朝3様ーー回文年賀状 [風景]

年賀状を兼ねて、おめでたい日光連山の日の出の鏡像をお届けしたい。

日光連山は日光地区の山岳信仰の歴史的聖地である。
その連山の鏡像を小さな人工の池に浮かべて、読者諸氏と
崇高な美しさを共感しながら新年を迎えたい。


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1. 12月7日 6:14 この池に東の空を映した。雲一つない晴天であるが、雲がない空は、美しさに欠けるきらいがある。

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2. 6:17 西の空を映す。まだ明けきらない空はどんよりとした青色で、連山は荘厳な姿を横たえている。カメラでは明るく撮れるが、肉眼的にはまだ闇なので、街路灯の灯りが趣を添える。
「オモムキヲソエル? 単なる味消しだろう?」 セミプロあるいはスーパーアマカメラマンから雑音が入ってくる。
確かに味消しなのだが、これを外して撮るのは不可能なのだから、開き直るしかない。

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3. 6:44 東の空には面白みがない朝だったので、西の空に集中した。
連山の朝焼けは何ともドラマティックである。お日様の出てくる雲海の水平線が連山を横切る。影の部分は深海の青さである。

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4. 6:44 おなじ時刻に、風景モードで撮る。こちらの方が単純明快な色彩となるが、どちらを好むかは、個人差が大きい。

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5. 6:46 鏡像は、まるで赤い団子3兄弟。これも風景モードである。
池の手前の雑草に霜が降りている。この池には大きな錦鯉が飼育されているが、シャイで、あまり顔を出したがらない。

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6. 6:49 雲がない朝の西空は、無駄を省いた美しさではあるが、nikkinには物足りない。

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7. 翌8日、6:31 この程度の雲の存在が、nikkinのお気に入りである。

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8. 6:36 上る前の朝日によって雲の下面が色づいて来た。
雲の鏡像は常に実像よりも暗い。明るさ控え目も悪くはない。

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9. 6:38 雲の存在のありがたさがよく理解できる。遠い雲海の赤さが最高潮を迎えようとしている。

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10. 6:39 美しい赤い雲の鏡像であるが、景色に酔っている暇も無い。
急いで西空を撮らなければ…。

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11. 6:40 1台のカメラと3脚、そしてnikkin一人で撮影している身には、東の空から西の空に撮影を変えるときは、池の端から端まで場所を変えねばならない。わずか10mほどの距離だが、三脚の水平レベルを調整したりで、時間を取られる。
西側の連山にはまだ陽が届いていない。良かった、ドラマはこれからである。

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12. 6:41 雲から始まった朝焼けは、連山全体に及んでいるが、この朝は、東の空の雲海の水平線がはっきりとは出なかった。これもまた一興。
この朝も霜が降りていた。

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13. 6:43 西空の雲を、あえて画面に撮りこんでみたが、西空の雲が東の空ほどに多くなかったのは残念であった。
当然のことながら、ラッキーを一人占めにはできない。

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14. 6:46 この日は真珠湾奇襲のメモリアルデイ。
平和の国のど真ん中で朝焼けを撮れる幸せを感じた。

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15. 12月11日 6:40 この朝の東の空も賑やかな赤い雲が立て込んでいた。
期待を心一杯に膨らませながら三脚を開く心臓は、脈拍数が上がっていた。

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16. 6:43 まさに東天紅。早起きのニワトリが興奮した声で、時を告げていた。

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17. 6:44 
宇都宮方面が大火事の様相である。
宇都宮は「ウツ」の人々が集まる街とか…。この赤さに「ウツ」も吹っ飛んだのではないだろうか。


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18. 6:45 西空にカメラを転じると、こちらも雲が満杯。満員御礼が出て、迷惑がるカメラマンも居そうである。
この雲はまさしく雪雲であり、この時刻に現場に居ると、文字通りピンクの雪が降っているのである。何度か、それをカメラに収めたこともあったが…。

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19. 6:46 男体山はかろうじて見えるが、大真名子山や、女峯山は完全に雪雲の中。お前さんたち、ちょっとやりすぎじゃあありませんか。

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20. 6:48 さらに雪雲が出張ってきて、この日は夕方まで連山は雲の帳の向こう側に隠れたままだった。

12月7,8,11日という3日間の観察で、雲の量がゼロ、中等度、大量と変化を見せてくれた。まるで、nikkinに典型的な3個のタイプを撮らせてくれる心の広さを見せたかのようで、nikkinはますます連山の虜になってしまった次第。

さて読者の皆さま、ちょっと早めですが、明けましておめでとうございます。
恒例の干支回文狂歌をご披露させていただきます。

「悔ゆ溝の またの世居ない渡り鳥 たわいない世の玉望みゆく」
(クユミゾノマタノヨイナイワタリドリタワイナイヨノタマノゾミユク)
小さな溝を飛び越せなかった悔しさが…。来世は人間界におさらばして、溝どころか海峡も国境もひと飛びで越える渡り鳥になろうかな。
どうということも無い世の中だけど、そんな中で何か光るものを求めてゆきたい。

新しい年が皆様にとって素晴らしい年となりますことを、衷心よりお祈り申し上げます。




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