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「花に嵐」を撮る [珍風景]

4月15日は、関東一円に強い嵐が吹き荒れた。

咲きそろったサクラの花に吹く強い風にはいいイメージがない。
かよわい女性に理不尽な暴力を振るう悪役を連想してしまう。
相手はサクラで、誰もがまだ散ってほしくはないサクラで、
嵐には何の正当性もなく、サクラには何の落ち度もない。

nikkinは、その暴力に翻弄されるサクラを撮ってきたのである。
暴力からサクラを守ろうともせず、暴力に抗議するでもなく、
単なる傍観者として、サクラの修羅場を撮影してきたのである。
何という自己保身、なんという冷血動物。

いや、それよりも悪質である。許されざる利己主義者である。
この場面を撮ってブログに載せようという魂胆が見え見えで、
もっと強い嵐を、もっとサクラをいじめて、などと期待しながら、
典型的なサディスト根性で撮っていたのだから…。

29,4,15 花に風1-1b.jpg
1.  花が風に揺れるところを撮るには、動かない物を同時に撮らなければならない。
全部が動いていては、単なる手ぶれと区別がつかない。この画面では太めの枝がその役目を担っている。
この画像では、多くの花がばらばらな方向に動いている。なぜなら、花が動く円孤の中心点は、小さな枝が太めの枝から分岐する点であるから。しかもその分岐点もまた動いているのである。

29,4,15 花に風1-5b.jpg
2.  小さな枝1本だけが激しく動いている。風の暴力は実に気まぐれである。

29,4,15 花に風1-8b.jpg
3. これはかなり大きな枝1本が激しく揺れている。

29,4,15 花に風1-9b.jpg
4. これは何だろう。両側から手をさしのべて握手しようとしている2本の枝が、1個の風に翻弄されているのだろうか。動きやすい枝だったのだろう。

29,4,15 花に風2-2b.jpg
5. 同じ枝を一瞬後に撮った。ある意味ではとても愉快な画像である。動かない花が数個存在するのも、趣深い。

29,4,15 花に風2-3b.jpg
6. 親子の記念撮影を、風が盛りたてている。
ご本人たちが気づいていないのが面白い。

29,4,15 花に風2-5b.jpg
7. 何という複雑怪奇な動き。しかも左上には、動いていない一群の花が居る。

29,4,15 花に風2-9b.jpg
8. 背景が暗いと光を受けた花の動きが鮮やかになる。
前衛的芸術作品のようでもある。

29,4,15 花に風3-3b.jpg
9.  太い幹から直接咲いた1株の花。茎が2本ずつに見えるが、手ぶれのせいではない。手ぶれによる2本ならば、2本は常に平行である。
自然が演出してくれた芸術作品といえよう。

29,4,15 花に風3-6b.jpg
10. これも似たような一瞬であるが、
真正面から風を受けた十数本の花茎が4方8方に散らされたところである。

29,4,15 花に風3-7b.jpg
11. 花のグループたちが、それぞれの場所で小さい動きを繰り返している。風が弱い時と思われる。

29,4,15 花に風3-8b.jpg
12. 横方向に伸びた1本の枝だけが激しく揺れている。右の方に向かって進む白い竜のようにも見える。

29,4,15 花に風3-9b.jpg
13. 2本の枝がそれぞれに横ぶれしていたが…。

29,4,15 花に風4-1b.jpg
14.  次の瞬間、1本の枝だけが風の外に出た。

29,4,15 花に風4-5b.jpg
15.  近くの水路に浮かんだ「花筏(はないかだ)」である。水面が波立ってはいないが、風の強さが感じられる。

29,4,15 花に風4-7b.jpg
16. 引き寄せてみると、大きなツツジの花が1個混ざっている。どこから飛んできたのだろう。

29,4,15 花に風4-8b.jpg
17.  水は澱んでいるように見えるが緩やかに流れている。

29,4,15 花に風5-1b.jpg
18.  この画像と次の画像とは、2~3分の時間差で撮られた。

29,4,15 花に風5-4b.jpg
19.  花筏の形が変わっていることが読み取れる。
筏の表面の木の影に癒しを感じる。

29,4,15 花に風5-6b.jpg
20.  鳩が水を飲もうとしている。
「いつもの俺様の水飲み場を、花弁たちが占拠して…」
まあまあ、明日はもっと少なくなるから…。


「サクラちゃん、助けてあげられなくてごめんね」
「ウウン、私も水遊びを楽しんだの。明日も遊びたいわ」
なんて都合のいい解釈をしても、後ろめたさは隠せない。


 


捉えた! 男体山の噴火 [珍風景]

3月29日早朝、戦場ヶ原の木道を歩いていた私は、男体山頂の異常な明るさに気付いた。思わず知らずカメラを構えた私だったが、数十枚撮り進んだ時、大きな爆発音に腰を抜かしそうになった。男体山頂に火柱が立っていた。
男体山は活火山である。いつ噴火してもおかしくはない存在なのだが、史上、人類に噴火が目撃されたことはないとされている。私が人類最初の発見者かもしれなかった。

26,3,29 ダイアモンド男体山 3-7.jpg
1. これが爆発の瞬間である。もちろん、生の撮影である。
この山頂はだれもがよく知っている男体山である。勢いよく噴火した火柱が見える。誰しも納得していただけるに違いない。火山の噴火以外の何物でもない。

26,3,29 ダイアモンド男体山 1-1.jpg
2. 話を元に戻して、最初の画像からお見せしよう。男体山の頂がやけに光ってきたのに気付いたのは6:40だった。
戦場ヶ原は1mほどの雪が積もり、例年なら見えるヤチボウズの頭の形状を暗示するモーグルがない。

26,3,29 ダイアモンド男体山 1-3.jpg
3. 明るい山頂に焦点を絞ると、画像が真っ黒になるのはデジカメの本性である。
赤、青、白の光がまぶしい。

26,3,29 ダイアモンド男体山 1-6.jpg
4. なぜか色相が刻一刻と変わる。このとき6:45。

26,3,29 ダイアモンド男体山 1-8.jpg
5. 右方の雲の色が美しい。自然の美は、こんな凄絶な一瞬にも、人々を惑わす。

26,3,29 ダイアモンド男体山 2-1.jpg
6. マグマの先端が表面近くまで来たことによる明りだろうか。雲はレンズ雲?

26,3,29 ダイアモンド男体山 2-5.jpg
7. こんなおどろおどろしい芸術作品を見せる一瞬もある。6:48.

26,3,29 ダイアモンド男体山 2-7.jpg
8. いよいよ白熱の色だ。こんなところで写真を撮っている余裕があるのだろうか。
ええい、乗りかかった船だ、最後まで付き合おう。


26,3,29 ダイアモンド男体山 2-9.jpg
9. 気を持たせるかのようになかなか「その時」が来ない。その時を待つように、雲も集まってきた。6:58。

26,3,29 ダイアモンド男体山 3-2.jpg
10. 雲の形状も瞬く間に変わってゆく。何かが起ころうとしている。
さあ来い。早く来い。毒ならば皿まで食ってやる。私が命を落とすのは覚悟の上だが、画像を満載したカメラだけは無事でいてほしい。

26,3,29 ダイアモンド男体山 3-4.jpg
11.少しカメラの位置をずらせた。
 これが最初の爆発だった。7:13.火山灰は降ってこなかった。ここは近すぎるのだろうか。近すぎて安全?!火砕流もやってこない。
第2回目の爆発が1番の画像である。強い火柱だった。7:16.


26,3,29 ダイアモンド男体山 3-6.jpg
12.そして第3回目の爆発。同じ形の雲たちが、遠くから見守っている。7:17.
何か他人事のような男体山の噴火だ。

26,3,29 ダイアモンド男体山 3-9.jpg
13. これはまた美しい爆発だ。7:18。近景のカラマツがかぶりつきで喜んでいる。

26,3,29 ダイアモンド男体山 4-1.jpg
14. ん、何だこれは。月? あり得ない。
雲間から出た太陽? あり得る。

26,3,29 ダイアモンド男体山 4-4.jpg
15. 最後の画像では、爆発が山頂から離れている。なぜだ?
ということは、雲の多いダイアモンド男体?!
一連のドラマの筋が読めてきた。雲たちが彩雲のように輝いていたのだ。

そういえば、この画像を撮ったのは3月29日だったが、ブログアップの日付けは4月1日になってしまったのだ。



雪泥(せつでい)模様 [珍風景]

湖や川に大量の雪が降り水温が零度に近くなったとき、水に浮かんだ雪の塊が、融けるでもなく凍るでもなく、まとまったまま流される状態を雪泥と言う。
この状態で波が出てくると、波の力によって、雪泥が粘土のようにいろいろな形に造形される。天然の芸術作品である。
中禅寺湖では、ときどき見られることであり、以前球形の雪の塊の大群をご報告したことがある。
http://blog.so-net.ne.jp/nikkodayori/2012-02-27
今回は、波が小さかったせいか、単純な洗濯板のような模様であったが、私にとっては初体験である。他人が撮った画像では、実に不思議な、花模様などの造形も沢山あるのだが、贅沢は言えない。まさに「足るを知る」気持でご紹介したい。

26,3,2 雪泥1-1'.jpg
1. 形のない雪泥の塊の中ほどに、約10個の板チョコ状の雪泥があり、そこには洗濯板のような模様が見えている。水は黒く、雪泥はグレイに撮れている。

26,3,2 雪泥1-4'.jpg
2. ここでは上方の雪泥が無形(と呼ばせて頂く)で、下方に棒状の造形物が並んでいる。

26,3,2 雪泥1-6'.jpg
3. 今回は波がおだやかだったせいか、この棒状模様に限定されていたようだ。

26,3,2 雪泥1-7'.jpg
4. ここも同じ。左上のように、無形の雪泥が沢山見られるということは、雪泥模様としては極初期の造形であるといわざるを得ないようだ。

26,3,2 雪泥1-8'.jpg
5。ここでは少し変ってはいるが、基本的には並んだ棒状である。押しつぶされたのだろうか。

26,3,2 雪泥1-9'.jpg
6. ここでは棒がたわんだものも出てきている。

26,3,2 雪泥2-1''.jpg
7. カメラを引いてみると、上端が無形、中央が棒状、そして一番岸に近い部分にくねくねしたものが見えている。ということは、無形から複雑系に進化するにつれての形の変化と捉えていいようである。

26,3,2 雪泥2-2'.jpg
8. 少し沖に近くなると、大きな1枚板のようになっている。
岸に近くなると寄せる波と返す波との相互力学で、複雑な造形となるようである。

26,3,2 雪泥2-4.jpg
9. ここは今渦中のクリミア半島のような形となっている。このまま丸く収まってくれればいいのだが…。

26,3,2 雪泥2-5.jpg
10. ここではくねり変化が強く出ている。
地中から湧水の出ている場所では、花芯から花弁が分かれ出るような花模様になるらしいが、残念ながらここでは見られない。

26,3,2 雪泥2-6.jpg
11. 画像7.とほとんど同じ場所である。

26,3,2 雪泥2-3.jpg
12. 遠方が旧金谷ホテルボートハウス。現在は中禅寺湖漁協の慰安施設である。
画像で見るように極小規模の雪泥模様である。大雪の直後だったら素晴らしい眺めが得られただろうに…。

26,3,2 雪泥2-9.jpg
13. 岸を逆方向から撮った。
湾のようになっていて、雪泥が流れ去らないので、雪泥模様の好発地点となっている。

今回は大雪の直後に行く機会もあったのであるが、交通が乱れた
ことや、雪が多すぎたことから、かえって時期を逸してしまった。皆様にももっと不思議な模様をお届け出来なかったことをお詫びしたい。



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