So-net無料ブログ作成
自然のマジック ブログトップ

樹霜の結晶 [自然のマジック]

樹霜とは、空気中の水蒸気が木の枝や草などに霜となって付着する現象である。
他に樹氷と粗氷を加え、3者を合わせて気象用語で霧氷と呼ぶ。

これまで樹霜の画像(接写を含めて)をたくさん撮って来たが、今回のような結晶を撮ったことがなかった。大げさな言い方かもしれないが、驚きの発見だった。

26,12,20 光徳沼の霧氷1-4.jpg
1. ズミの枝と実に付いた樹霜である。とにかく今回の樹霜はどっさりと重たそうな霜だった。
あたりはまだ薄暗い。何かが現れれても不思議ではないような雰囲気だった。

26,12,20 光徳沼の霧氷1-5.jpg
2. 男体山には重い雲がかかり、その手前がズミの木々である。

26,12,20 光徳沼の霧氷1-6.jpg
3. 樹霜の結晶が見えているのだが、あまりに密度が濃いために、よく見分けられない。

26,12,20 光徳沼の霧氷2-4.jpg
4. 何かとげとげしいというか、とがっているというか。
ズミの枝についた霜の結晶であるが、ズミの枝の表面を具現していないことだけは確かである。

26,12,20 光徳沼の霧氷2-5.jpg
5. これはズミではない。表面が滑らかな枝であるが、同様にぎっしりと、押しくらまんじゅうのように付いている。

26,12,20 光徳沼の霧氷2-9.jpg
6. これはカラマツの枝。もう新芽が大きくなりかけている。
ここにきて初めて結晶の形が分かりやすくなってきた。鳥の羽毛のような、小さな針葉樹のような、変わった形の結晶である。

26,12,20 光徳沼の霧氷3-1.jpg
7. カラマツの枝の樹霜は本当に分かりりやすい。ズミの枝と何が違うのだろう。

26,12,20 光徳沼の霧氷3-2.jpg
8. 小さなもみの木のようだ。
今まで私が撮って来た樹霜の結晶は、単なる短めの針が無数にひしめき合って立ち並んでいただけだったが、今日のとは大違いである。なぜこうなったのか、よくわからない。


26,12,20 光徳沼の霧氷3-4.jpg
9. 似たものをたくさん撮ってもしょうがないのだが、ついついたくさん撮ってしまった。
とがったものは包丁かナイフのようにも見える。

26,12,20 光徳沼の霧氷3-6.jpg
10. ズミの実があるからズミの木の枝である。
ここではズミの枝の結晶がカラマツの枝で見た結晶と似ている。
枝の種類による変化ではなく、この朝の霜の量が関係しているようだ。

26,12,20 光徳沼の霧氷3-8.jpg
11. 男体山を背景にしたススキたち。重そうに頭を垂れている。

26,12,20 光徳沼の霧氷4-3.jpg
12. 青空が見え始めた。間もなく樹霜も消えるだろう。

26,12,20 光徳沼の霧氷4-5.jpg
13. ススキの穂の霜の結晶。やはり針葉樹に似ている。

26,12,20 光徳沼の霧氷1-9.jpg
14. 光徳沼にはfrost flower(霜の花)がたくさん咲いていた。
接写できる距離ではなかったので、針葉樹を確認することはできなかった。

26,12,20 光徳沼の霧氷2-1.jpg
15. 雪も少し積もっていたが、もしかしてこれは霜の結晶による盛り上がり…?
大きめの盛り上がりは確かに雪だと思われるが、小さい盛り上がりは?

何度も撮影した樹霜の結晶なのに、こんな新発見に出会えるなんて、やはりカメラと縁を切ることはできそうにない。
自然は最高の芸術家であり、カメラマンは、芸術作品が消え去る前に撮影して、多くの人々に伝える義務がある。

「鋭利なる樹霜の華のモノトーン」  nikkin


球形の雪泥 [自然のマジック]

雪泥とは、湖などの水温が0℃に近い時にどか雪が降ると、水面に浮いた雪の集団が融けもせず、凍りもせずに漂う状態を言う。
この雪泥は波の強さによっていろんな形態をとる。まったく波が無い状態では水面に一様に広がって、やがては氷になるか融けるか、気温次第である。
緩やかな流れがあったり、弱い渦に出会ったりすると、縞模様や渦模様を作ってカメラマンを魅了する。
やや強い波の下では、波模様を作ってこれも美しい。湖水が凍結した直後の波模様にはしばしばお目にかかることが可能となる。
もっと強い波の下では、荒波が雪泥を揉んで捏ねて雪団子を作る。これが球形の雪泥である。

24,2,25 球状の雪泥1-1.jpg
1. 2月25日16;17、前日がどか雪だった。中禅寺湖の東南岸に流れ着いた雪泥が球状を呈し、波に揺れている。この日は気温が一気に上がった日だったので、もうかなり融けたのかも知れなかった。でもまにあったからよかった…。

24,2,25 球状の雪泥1-2.jpg
2. 球形とはいっても形はまちまち。不整形のものも多く、大小不ぞろいである。ところどころに藻が絡みついている。

24,2,25 球状の雪泥1-3.jpg
3. 夕日が波の背を照らす。ずいぶん黒っぽい個体もある。やはり藻だろう。

24,2,25 球状の雪泥2-2.jpg
4. 融けかけている個体が見える。

24,2,25 球状の雪泥2-3.jpg
5. 藻はちぎれて浮遊しているのか、雪泥が絡んでちぎったのか…?

24,2,25 球状の雪泥2-6.jpg
6. 波の動きとしぶきが見える。打ち寄せる波を受け止める壁も不規則に削られている。壁の上に打ち上げられた雪泥は球形を失いつつある。


24,2,25 球状の雪泥2-9.jpg
7. 波の背を照らす夕日に赤さが足りないのは心残りだが、贅沢は言えない。湖水の深さが黒色から判定できる。


24,2,25 球状の雪泥3-2.jpg
8. 波のうねり。小惑星「糸川」みたいな形も見える。

24,2,25 球状の雪泥4-1.jpg
9. 薄暗くなってシャッタースピードが引き延ばされる。スローシャッター効果が出始めた。あわててスピード優先にして1/250とした。


24,2,25 球状の雪泥4-4.jpg
10. 打ち寄せられたばかりの雪泥は球状を保っているが、しぶきを浴び続けると形が崩れる。

24,2,25 球状の雪泥4-9.jpg
11. 球形の雪泥が堤を作っている背後には、平板状の雪泥が残っている。

24,2,25 球状の雪泥5-3.jpg
12. ここでは波模様の雪泥がはっきりと見える。

24,2,25 球状の雪泥5-7.jpg
13. 湖尻の流出口では大量の球形雪泥が打ち寄せられているが、大部分の球形の形が崩れている。

24,2,25 球状の雪泥6-2.jpg
14. 向こう岸の社山を背景にした。ここでは打ち寄せられた球形雪泥の背後に平板状の雪泥がある。

24,2,25 球状の雪泥6-3.jpg
15. ここでは打ち寄せられた球形雪泥の上に藻クズがたくさん見える。やはり藻クズは水中に、無数に漂っているようだ。

久しぶりに訪ねた奥日光で、こんな珍しい光景を撮ることができた幸運を感謝したい。朝までにはすっかり姿を消していた。


自然のマジック ブログトップ
メッセージを送る