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連山と桜、菜の花と桜 [花風景]

今年は春の花々が揃って早く来て急いで去る。
あれほど厳しい寒さが続いたので、花々の春支度も
遅れるのではないかという予測もあったが、あけてびっくり玉手箱。
揃いもそろって駆け足でやってくる花ばかり。しかも短期滞在型だ。

実は、春の花の開花時期は、冬の寒さが厳しいほど早いのである。
彼女たちは、開花のタイミングを「眠眠打破」あるいは「寒眠打破」
から判断しているらしい。厳しい寒さが来ると、彼女たちは「眠眠打破」
が終わったと思って開花準備に取り掛かる。
冬が寒くないと、彼女たちは「眠眠打破」がまだ終わらないと思って

なかなか開花準備に入らない、ということらしい。

今回は日光連山と桜とのコラボ、および菜の花と桜とのコラボを
ご披露したい。

30,4,8 連山と桜4-7b.jpg
1. 日光大谷川公園の北側を大谷川が流れる。ここはその河川敷。
日光連山の冠雪はかなり残っており、桜とのコラボ画像に大きな期待が寄せられたのだが、桜開花の直前に雨天が3日ほど続き、あっという間にこんな状態になってしまった。
それでも贅沢はいえない。立派に残った連山冠雪と満開の桜である。
ただ、空には雲が多く、厚く、お日様はめったに笑顔を見せてくれなかった。
週末カメラマンの私にとって、これだけの条件が揃ったカメラ日和は、なかなか望めない幸運だった。

30,4,8 連山と桜4-8b.jpg
2. 人工の池のあるエリアも、見事な桜の満開だった。
やはり雲が多く、ときどき陽が陰る。

30,4,8 連山と桜4-9b.jpg
3. こんなに暗くなったり…、

30,4,8 連山と桜5-3b.jpg
4. さらにこんなに暗くなったり…。
というのはカメラのお遊びで、実際は明るさが続いていたのである。
今はやりのフェイクニューズでした。

30,4,8 連山と桜5-5b.jpg
5. 人工の小川が流れており、大谷川から直接引いた水が、この池に流れ込んでいる。牧歌的な風景であるが、雲が多すぎではあった。

30,4,8 連山と桜5-7b.jpg
6. 家族連れが休日を楽しんでいたが、それもまばらである。東京ならこの数十倍は集まるのだろう。

30,4,8 連山と桜5-8b.jpg
7. 連山の全景を入れて撮った。威圧的?な雲が無ければ最高だったのだが、自然を相手にするカメラマンとしては、すべてを甘受しよう。

30,4,8 連山と桜8-4b.jpg
8. 約2時間後にはこんなに青空が広がった。

30,4,8桜と菜の花1-1b.jpg
9. 大谷川公園の中に「チョウチョの丘」と呼ばれる一角がある。
今年からその一角に菜の花畑が登場した。小さな畑ではあるが、これがあると無いとでは、文字通り雲泥の差である。

30,4,8桜と菜の花1-2b.jpg
10. ちょうど両者の満開時期が一致した。
このアングルでは、桜が逆光気味ではあるが、美しさが損なわれてはいない。

30,4,8桜と菜の花1-5b.jpg
11. 右奥の杉林の陰に男体山があるのだが、菜の花畑の位置が合わず、男体山を同じ画面に入れることは叶わなかった。

30,4,8桜と菜の花1-7b.jpg
12. 画像10と同じアングルであるが、菜の花畑はカメラマンの後ろにある。

30,4,8桜と菜の花2-6b.jpg
13.菜の花に大接近して撮ったが、画像のインパクトが強まったのか否か…。

30,4,8桜と菜の花2-7b.jpg
14. ここでも、これだけの条件が揃っているのに、人々が集まっていない。
ましてや、酒盛りを始める人など、全然いない。

30,4,8桜と菜の花3-1b.jpg
15. もう一度画像10と同じアングルで…。
何しろ菜の花畑が小さいので…。

30,4,8桜と菜の花3-6b.jpg
16. しだれ桜の内側から撮った。幹から見ると樹齢10年あまりだろうか。
逆光の明るさと、幹の力強さが印象的だ。








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桜の直前に咲く花 [花風景]

桜の開花情報では、栃木県は現在満開と報道されている。
しかし肉眼情報では、日光市は今週末に満開と思われる。

桜の満開情報についてはちょっとさておいて…、
毎年桜の直前に満開となる他の花がある。

ここ日光市で桜と華を争っても引けを取らない三羽ガラス、
それはハナノキ、フサザクラそしてヤシオツツジである。
今年も今が真っ盛り。必ず桜の直前に咲く。
そして、桜よりも美しい…!?

日光の桜の画像はしっかりとお届けするつもりであるが、
その前に、桜の直前に咲く美しい3羽ガラスをご披露したい。

30,3,31ハナノキ1-1b.jpg
1. まだ樹齢10年ほどのハナノキである。日光大谷川公園の商店街の傍ら、歩道橋の脇にある。今年初めて気づいた若木である。
遠くから見ても、新芽の赤さとは比較にならない赤さである。一度見ると忘れられない、素晴らしいハナノキ…。

30,3,31ハナノキ1-8b.jpg
2. 雪を被った男体山とならんでも引けを取らない華がある。コラボレーションを撮りたかったが、立地条件が悪かった。
男体山は写真中央の、ハナノキの枝の下に他の木々に隠れて位置している。

30,3,31ハナノキ1-9b.jpg
3. もう一本の花の木は、杉の木を背景にたつ、樹高10m近い大木である。6~7年前に気づいた。そのころは20mほど離れた場所にもう一本あり、高さは2本とも同じくらいの高さだった。知らないうちに1本が消えた。

30,3,31ハナノキ2-2b.jpg
4. 岐阜、愛知、長野の3県のみに自生する。すなわちこの木は移植されてここにあるのである。長野県上田市の駅前通りや、会津若松市の繁華街には、街路樹として植えられている。紅葉も美しい。

30,3,31ハナノキ2-3b.jpg
5. 小枝の先端にポンポン飾りを付けたような咲き方である。黒い背景の時にきれいである。

30,3,31ハナノキ3-2b.jpg
6. 風の強い日だった。ぴらぴらが激しく揺れた。ぴらぴらはおしべとめしべだけで、花弁は無い。

30,3,31ハナノキ3-3b.jpg
7. すぐ隣にマンサクの木が花を咲かせていた。マンサクは花期がながく、桜の直前に咲く花ではない。

30,4,1花の木1-1b.jpg
8. 1本目の木の花が先に散り始めた。何度見ても奇妙な花である。
初めて、上田市の駅前で出会った時の大きな衝撃を忘れられない。

30,3,31フサザクラ1-1b.jpg
9. 2番目がフサザクラ。桜、梅、桃、リンゴなどのようなバラ科の花ではない。
フサザクラ科、フサザクラ属の花で、世界でも5~6個の亜種しかないという。
この木の花も花弁がなく、おしべとめしべだけが赤く目立つ。

30,3,31フサザクラ1-2b.jpg
10. まるで「はたき」のような形をしている。
この花と次のヤシオツツジだけは日光で自生している。

30,3,31フサザクラ1-4b.jpg
11. 自然界に赤色の少ないこの時期には貴重な花である。

30,3,31フサザクラ1-6b.jpg
12. やはり風の強い日だったので、

30,3,31フサザクラ1-7b.jpg
13. このように揺れ動くさまを撮った。鳴子のような音が…しなかった。

30,3,31ヤシオツツジ1-1b.jpg
14. 最後がヤシオツツジ。赤、白、紫の3種が知られ、赤が最初に咲く。
栃木県の県花である。奥日光を初め、近辺の山肌を埋める最盛期は壮観である。

30,3,31ヤシオツツジ1-2b.jpg
15. 色が優雅であるばかりではなく、姿かたちも優雅そのもの。風に揺れるサマが人間を惹きつける。今は里にしか咲かないが、GWのころは奥日光の一部が、ピンクのじゅうたんで埋まる。

30,3,31ヤシオツツジ1-3b.jpg
16. 逆光を透過する薄い花弁がまた魅力である。

30,3,31ヤシオツツジ1-7b.jpg
17. シャボン玉を吹き付けてみたが、風が強く、すぐに壊れてしまった。

30,3,31ヤシオツツジ2-3b.jpg
18. このなよなよさ、可憐さ。男どもの母性本能?を掻き立てる。

30,3,31ヤシオツツジ2-4b.jpg
19. 何度も言うが、この日は風が強かった。

30,3,31ヤシオツツジ2-7b.jpg
20. 吹かれ、張られて、木の葉のように舞い上がり舞い落ちる。
暴力団にさいなまれる乙女のごとく、しかし、決して涙を見せぬ強さも持っている。

ああ、ヤシオツツジ、ヤシオツツジよ。私の心に波を立たせる、私の心を虜にする。
GWが終わるまで、私は君たちのストーカーとなる。




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隅田公園の桜ライトアップ [花風景]

3月24日 隅田川の桜を撮りに行った。
午後3時ころ現地に到着すると、雲が多く陽が陰り、逆光の桜の花は黒ずみ、写真にならない状態だった。

しかたがないので、日中は花の写真はあきらめ、面白い写真を撮ることにした。
夜になればライトアップがあるから…。

30,3,24隅田公園の桜1-4b.jpg
1. 5年ほど前にこの場所で撮ったが、今回との一番の違いは、和服姿が多いことだった。しばらく和服姿をストーカーしてみよう。

30,3,24隅田公園の桜1-6b.jpg
2. この人はプロのモデルさんらしい。カメラを構えると視線をこちらに向けてくる。
ちょっと恥ずかしくなった。

30,3,24隅田公園の桜2-8b.jpg
3. 空が大きく画面に入ると、人物像は暗くなる。
この桜は、福島県「三春の滝桜」から枝を頂いて大きく育てたとのこと。ピンク色が際立っていた。

30,3,24隅田公園の桜2-9b.jpg
4. 前画像と同じ女性たちである。面白いポーズをとっていた。ちょっと顔が赤らむ。

30,3,24隅田公園の桜3-5b.jpg
5. 外人さんのカップルである。幸せそうな顔をしていた。

30,3,24隅田公園の桜1-7b.jpg
6. 隅田川の対岸を撮る。右端のビルの屋上には変わったオブジェが横たわっている。さるビール会社のビルで、ビールの泡をイメージしたといわれているが、そうは受け止めない人が多い。左端はおなじみのスカイツリー。
豪華屋形船で観桜の人たちがいる。

30,3,24隅田公園の桜2-1b.jpg
7. 桜の向こう側が空になると、逆光で桜の色が負ける。
藤城清二の影絵の世界に入ってしまう。

30,3,24隅田公園の桜2-6b.jpg
8. 画面の大部分を花が占めればこのような色になるが、それでも、カンカン照りのお日様の時とは大違いである。

30,3,24隅田公園の桜4-1b.jpg
9. 歩道わきのツツジの植え込みの中から桜の花が顔を出していた。
ソメイヨシノは実生では生えないので、よく確かめてみたら、木の根から直接枝が出ていた。

30,3,24隅田公園の桜4-4b.jpg
10. これはまた優雅な花見の宴である。流れに面した遊歩道では酒盛りが禁止されていたらしい。2人は弁当を食べている。缶ビールは見えなかった。

対岸の桜の木たちは、もしかして見ていたのかもしれない。
カメラの居る一段高い遊歩道では、「花より団子」の人たちがわんさと酒盛りをしていた。

30,3,24隅田公園の桜4-8b.jpg
11. 桜の枝が「マル」を作りその向こうにスカイツリーが立っている。桜がピンク色に撮れたなら最高の構図なのだが…。
ライトアップの時間帯でもう一度同じポーズで撮らせていただいた。(画像19)

30,3,24隅田公園の桜5-5b.jpg
12. このポーズに魅せられているうちに18:00になり、スカイツリーが点灯された。

まだ周辺の明るさに遠慮して、控えめな輝きである。

30,3,24隅田公園の桜5-7b.jpg
13. 同時に公園内のライトアップも始まった。いい雰囲気である。

30,3,24隅田公園の桜6-1b.jpg
14. 暗さが増すとともに両者の呼吸が合い、味わい深い画像を見せてくれた。

30,3,24隅田公園の桜6-4b.jpg
15. 華やかさを表に出して、桜の木々が手招きする。

30,3,24隅田公園の桜7-1b.jpg
16. 赤色の濃い桜が2本。誇らしげにポーズを撮る。

30,3,24隅田公園の桜6-6b.jpg
17. 背景の青色がなかなかよい助演をしてくれる。

30,3,24隅田公園の桜7-4b.jpg
18. 画像16と似た構図ではある。

30,3,24隅田公園の桜7-6b.jpg
19. 画像11と同じ構図で撮ったが、撮影モードを間違えた。風景モードで撮ってしまった。絞り優先Avで取らなければ…

30,3,24隅田公園の桜7-9b.jpg
20. これは絞り優先で撮っている。スカイツリーに焦点を合わせ、手前の桜たちには、あんたたちはわき役だから立場をわきまえてね、と言い聞かせてある。

昼の部から夜の部までの時間帯が長い。寒さも身を責める。
かといって、食事に行くほどの自信もない。撮影のベストモーメントは、いつ訪れるか分からないのだ。


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ホトケノザ銀衣装 [花風景]

今年は思わぬ雪の襲来が続いて、早春の草花にとっては災難だった。
当地区で今時分に咲き始める草花はホトケノザとオオイヌノフグリである。

かなり早く顔は出したものの、寒さの洗礼を受けて成長が止まっていた。
ようやくそれらしい咲き方を見せ始めたが、それでも霜の攻撃は執拗である。
霜だけならば、例年と変わりない。昼間に雪が居座ることになると、ちょっと困るのだ。

霜の銀衣装はビロードの襟飾りのよう。澄まし顔のホトケノザがかわいい。

30,2,27ホトケノザ銀衣装1-1b.jpg
1. 緑色の葉が見えなくなるほどに霜が盛りあがっている。
反対色の花がとてもかわいらしい。散々苛められたのにいじけもせず、
素直な女の子に育ってくれてありがとう。心癒される風景だ。

30,2,27ホトケノザ銀衣装1-3b.jpg
2. まだ陽が昇らない未明の空気が凛として厳しい。
陽が昇るとかえって赤みがかって、花の清楚なイメージと合わないこともある。
願わくは、陽の登る前に撮り終わりたい。

30,2,27ホトケノザ銀衣装1-5b.jpg
3. 花の突端に、赤ちゃんのような目が二つ、あるいは四つも覗いている。
ホトケノザの「花の精」である。花の精の割には俗っぽいところがあり、
カメラに映りたがるのである。
カメラマンが気づかぬうちに、花の精など認めないでシャッターを押しても、出来上がった画像には花の精が澄まし顔で映っているのだ。

30,2,27ホトケノザ銀衣装1-6b.jpg
4. ここにもちゃんといる。シャッターを押す前に顔が見えたら、花の精ちゃんの顔を真正面から撮ってあげるのに、シャイなのだろうか。シャッターを押す前には知らん顔をして隠れているのである。

30,2,27ホトケノザ銀衣装1-7b.jpg
5. ところで、読者諸氏は気づいておられただろうか。
緑の葉っぱにはこぼれんばかりの霜がついているのに、花には霜がつかない。この画像で初めて1個の蕾に霜がついている。なぜ、霜は選り好みをするのだろう。
私の考えでは、花と葉の役目が違うので、花の体温が葉よりも高いからではないだろうか。花は今、子孫を残すべく種を作る作業に命をかけている。そこにはエネルギーが注入されており、体温が上がるのだろう。さらに、葉の裏側には気孔があり、根から吸い上げた水分の余りが吐き出される。だから葉には霜が出来やすいのではないだろうか。

30,2,27ホトケノザ銀衣装2-2b.jpg
6. 花の精ちゃんが、ほぼ正面を向いて撮れている。なんともかわいらしいこと。
そして妖精ちゃんには霜がついていない。妖精ちゃんは呼吸をしていないのかもしれない。

30,2,27ホトケノザ銀衣装2-4b.jpg
7. ふと脇を見ると、青い小さな花、オオイヌノフグリである。この花には霜がついている。なぜだろう。あまりに小さいので、小さなエネルギーが注入されても、霜を撃退するほどには体温が上がらないのではないだろうか。

30,2,27ホトケノザ銀衣装2-6.jpg
8. それにしてもかわいい花だ。ホトケノザだけでは寂しさを覚えるのだが、
オオイヌノフグリ君のおかげで心が温もったよ。
それにしても「オオイヌノフグリ」とはかわいそうな名前だ。犬の陰嚢とは…。

30,2,27ホトケノザ銀衣装2-8b.jpg
9. ここにも妖精ちゃんが4人も集まっている。女子会を開いているのだろうか?

30,2,27ホトケノザ銀衣装3-1b.jpg
10. 陽が昇り始めた。光がある方がメリハリが出るのは確かであるが…。

30,2,27ホトケノザ銀衣装3-3b.jpg
11. ここでは、朝日の赤さが画面を支配している。わがもの顔で…。

30,2,27ホトケノザ銀衣装3-4b.jpg
12. ここでも…。やはりnikkinの好みではない。引きあげよう。




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霧と日の出とレンゲツツジ [花風景]

前々回、戦場ヶ原のレンゲツツジをご披露したが、今回は小田代原である。

前回記事の貴婦人を撮影した朝、赤沼バスターミナル発05:00、小田代原到着05:12のバスを降りると展望台は日の出の直後。小田代原は深い霧で何も見えない。
日の出の太陽の赤い光を帯びた霧がまぶしくて、大真名子山、太郎山方向は自動シャッターが下りないほどの明るさだった。
展望台の右方を見ると、シラカンバの木々の間にレンゲツツジが最高潮に咲き誇り、折からの霧と日の出が絶妙の花舞台を演出していた。
貴婦人お出ましを待つ間の前座公演としてぴったりの撮影対象となった。


29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ1-1b.jpg
1. 05:12 左上に明るすぎる光源がある。もちろん朝日である。
朝日に照らされたシラカンバの木立の間に、朝霧の中から顔を出した、レンゲツツジの小藪が散在している。左側の強い明るさ、右側の暗さ、そして中間に遠慮がちに広がるツツジ。絵になる役者さんたちである。


29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ1-2b.jpg
2. 05:12 明るすぎる朝日を画面の外に追いやると、霧とシラカンバとツツジだけ。
男体山が遠くから、仲間に入れてよう、と寂しそうにしていた。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ1-5b.jpg
3. 05:14 霧から朝日の赤みが去り、霧の濃さも減じている。
ツツジの花に明るさが増してきた。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ1-8b.jpg
4. 霧は瞬間的に濃くなったり薄くなったり。今は思いのほかに濃くなっている。気まぐれの霧には好きなようにさせておこう。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ2-1b.jpg
5. 明るさも増しているが霧の濃さも増している。ツツジの花の幻想的度合いも強まっている。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ2-3b.jpg
6. 霧が去りそうで去らないで…。
余韻を楽しんでくださいとの伝言が届いた。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ2-5b.jpg
7. 明るさは各自いつに進んでいるが、ミルクを刷いたような白い霧、清楚なシラカンバの白、その連合軍と対等に対峙している小さなレンゲツツジ。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ2-6b.jpg
8. レンゲツツジの輝きが増してきた。白赤緑の調和が一番合っている時かもしれない。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ2-9b.jpg
9. また寄り戻す霧の波。揺らぎ、気を惹き、呼びかわし、手を振り、少しずつ別れが近づいている。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ3-4b.jpg
10. 木道を少し進んだところのレンゲツツジ。逆光気味である。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ3-5b.jpg
11. 奥にはまだ霧が遊んでいる。間もなくすべての幕が開く。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ4-9b.jpg
12. 06:02 最初の展望台に戻ってきた。霧は去り、朝露が残っている。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ4-4b.jpg
13. 霧が去った後のシラカンバとレンゲツツジは…。
やはり霧には残っていてほしかった。無念である。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ5-3b.jpg
14. 小田代原には白い花の咲く草が多いとお思いの方も多いかもしれない。
しかし、ちょっとこれは白が多すぎる。何なのだろう。私を悩ませる白、白、白。

29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ5-5b.jpg
15. 真正面に貴婦人が見える。格調高い貴婦人が、下世話な話を超越して、今日も小田代原を仕切っておられる。貴婦人様、平和と、安定と、幸せをありがとう。今日1日の万物の安寧をありがとう。


真っ赤な花筏 [花風景]

花筏(ハナイカダ)には二つの意味がある。

一つは、モチノキ目の落葉灌木の固有名詞であり、も一つは川面に散った無数のサクラの花弁が、お互いに連なったまま流れてゆくさまを表現した、普通名詞である。
個有名詞は、春、葉の中心に小さな花を咲かせ、夏、3個の黒い実を実らせる、摩訶不思議な植物である。

今回ご紹介するのは、そのどちらでもない。いわばnikkinの造語であるが、画像をご検証いただければ、誰もが納得できる命名であることを疑わない。

29,6,25 サラサドウダンの花筏6-1b.jpg
1. ベニサラサドウダンの花。
ドウダンツツジは真っ白の花。サラサドウダンは薄いピンク色。ベニサラサドウダンは真っ赤である。日光地区には天然のベニサラサドウダンがとても多い。

今はほとんど散って残っているのはわずかであるが、この時期が、真っ赤な花筏を鑑賞するには最適な頃なのである。湖水の西向きの岸辺でこの木を探そう。

29,6,25 サラサドウダンの花筏6-2b.jpg
2. スズランに似た花が無数に落ちているが、陸地に落ちたのでは筏になることはできない。

29,6,25 サラサドウダンの花筏5-9b.jpg
3. 水の上であるが、苔蒸した岩を飾る程度で、花筏にはなっていない。


29,6,25 サラサドウダンの花筏7-1b.jpg
4. こんなにたくさん散って、この上なく美しいのだが、まだ花筏ではない。
花筏になれるような修行を積んでいないのだ。


29,6,25 サラサドウダンの花筏5-6b.jpg
5. 水面を漂う小さなグループの花たち。花筏の幼少期か?
彼らが風に吹かれて岸に打ち寄せられ、そこで大きなグループとなって、初めて花筏と呼ばれる姿になる。

29,6,25 サラサドウダンの花筏1-2b.jpg
6. 菖蒲の葉を彩る花筏。離れて観察すると、さながら菖蒲の花盛りである。

29,6,25 サラサドウダンの花筏1-4b.jpg
7. 少し引き寄せると、菖蒲の茎と密接していないグループも多い。
よるべないさすらいの孤児たちを、暖かくかくまってくれる菖蒲は、大恩人なのである。「あったかいスープでも召し上がれ」

29,6,25 サラサドウダンの花筏2-1b.jpg
8. 力強い幹が花たちに手を差し伸べている。
幹たちの大多数は鏡像にすぎないのだが、実像のごとくに見える。真っ赤ないかだたちは、身も心も寄せているのである。

29,6,25 サラサドウダンの花筏2-3b.jpg
9. 背景の緑色の鏡像が暖かみを添えている。
ちょっと目には、枝々に咲いた赤い花々にしか見えない。
実際には花筏たちは、すべて同一平面上にしか存在しないのである。

29,6,25 サラサドウダンの花筏2-4b.jpg
10. 水に浮くすべての小物達にすり寄って手を差し伸べる。筏も葉も、お互いに寂しいはぐれ孤児なのである。

29,6,25 サラサドウダンの花筏2-8b.jpg
11. まさに筏である。1個1個は小さな花であるが、数十個集まって強く安全な筏となる。個々の花は、お猪口を浮かべたように、天に向かって口をあけているものが9割近くを占めている。筏の周りには微妙な波が生じて、光を反射しているので、あたかも城壁があるかのようにも見える。

29,6,25 サラサドウダンの花筏2-5b.jpg
12. 枯れ枝に咲いた赤い花であるといわれても信じてしまう。枝と水面の接点にのみ咲く花である。この花を見ずして結構というなかれ。

29,6,25 サラサドウダンの花筏3-1b.jpg
13. 明るい空の鏡像の中で、丸い岩が浮いているような錯覚が生じている。
そして真っ赤な筏たちが、球体を取り巻くアカネ雲に見える。宇宙の果てには、こんな現実があるのかもしれない。

29,6,25 サラサドウダンの花筏3-3b.jpg
14. 反射を消しているので、水面が暗くなり、赤と緑と黒の3色が妖しい雰囲気を醸し出す。いまにも、
湯の湖の精が「オッス」と顔を出しそうな…。

29,6,25 サラサドウダンの花筏3-7b.jpg
15.これまた妖しげな色彩の世界。いかなる状況なのか、少し考えてもらいたい。
おわかりだろうか。青みを帯びた細長い三角形の頂点だけが水面上に出ていて、岩の99%が水面下なのである。赤い筏がいい仕事をしている。

29,6,25 サラサドウダンの花筏4-2b.jpg
16. ここにも赤、緑、黒の不思議な調和の世界がある。
ここで半日を過ごしたい。「静けさやトリコロールの隠れ部屋」

29,6,25 サラサドウダンの花筏4-6b.jpg
17. 骨を連想させる枯れ枝の白がいい。
人文字ならぬ花文字は、ツツジの世界の文字かもしれない。ツツジの文化圏に足を踏み入れたのだろうか。浦島太郎も未経験の世界だ。

29,6,25 サラサドウダンの花筏5-1b.jpg
18. トリコロールも他の色が混在すると、雰囲気が一変する。
中央上方、筏が空に向かって立ち上がっている。

29,6,25 サラサドウダンの花筏6-7b.jpg
19. もう一度、赤花の菖蒲を見ながら、お別れとしよう。
長い夢から覚めた心地で、ありがとう、さようなら。

10年ほど前にこの花筏を撮る機会があった。
その後毎年、もう一度会いたい、もう一度だけでいいから遭いたい。それで死んでもかまわないからと願いつつ、夢はかなわなかった。
10年後に再会できた恋人は、以前とまったく変わらない、美しい頬笑みを向けてくれた。もう死んでも悔いは無い…?





竜頭の滝のヤマツツジ [花風景]

先週は「竜頭の滝のミツバツツジ」で今週は「竜頭の滝のヤマツツジ」

これまでnikkinは竜頭の滝でヤマツツジを撮ったことが無かった。
華やかなミツバツツジが終わって、その直後にまたこんな華やかな世界が広がるなんて、想像すらもしていなかった。
というよりも、率直に申し上げれば、私はヤマツツジを見下していたのだ。
ミツバツツジの後で、これに匹敵する美景があるはずがないと思っていた。実に恥ずかしくかつヤマツツジに対しては失礼な話で、ひらにお許し願いたい。

今回も少々タイミングを逸してしまったが、今後は一生懸命にタイミングを合わせて撮り続けたいと思っている。


29,6,11竜頭の滝とヤマツツジcb.jpg
1. 赤と緑の対比が美しいのみならず、水の流れが細分化されているのがいい。水が躍っているサマがよくわかる。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ1-4b.jpg
2. 少し引き寄せただけであるが、なにか違和感がある。このあたりの感覚は個人差もあり、nikkinには自信がない。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ1-5b.jpg
3. 手前の影絵のような葉っぱがいい味を出している。小さかった流れが合流し、やや怖い感じを与えている。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ1-6b.jpg
4. 背景にも流れがほしかったが、無い物をねだっても致し方ない。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ1-8b.jpg
5. 葉っぱが多すぎるのだろうか? 初夏真っ盛りの竜頭の滝に文句を言っても始まらない。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ1-9b.jpg
6. 何か前衛的な雰囲気があるが、木漏れ日の瞬間画像である。
流れの存在が大きい。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ2-3b.jpg
7. 一瞬後の撮影であるが、木漏れ日に動きのあることが分かる。もちろん流れも大きく異なっている。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ2-6b.jpg
8. これも木漏れ日であるが、花が多すぎか…、引き寄せすぎか?
なにしろ灌木群の隙間を縫うショットなので、思うに任せない。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ2-9b.jpg
9. これだけの素材を生かしきれなかった1枚である。

29,6,11竜頭の滝のヤマツツジbb.jpg
10. 水の明るすぎを抑えたら、花が暗くなった。未熟さを思い知らされた1枚である。いろいろあるから、カメラは面白い。





竜頭の滝のミツバツツジ [花風景]

今年の竜頭の滝のツツジ撮影は、ややタイミングを失して現地入りした。
滝壺周辺の花は終わっていたが、幸い、竜の胴体から尾の辺りは撮りごろであった。

滝と花とを撮るならば、当然スローシャッターによるなだらかな波を考えた。
しかし、午後の陽が燦々と照る時間帯で、花も波の背も日向と日陰の落差が大きく、前途多難を思わせるスタートであった。


29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ1-6b.jpg
1. 滝壺のすぐわきでは、ミツバツツジが終わってヤマツツジが咲き始めていた。
ヤマツツジの葉が明るすぎて、反動で波の背が暗くなっている。
露出補正の値を変えても、明るさ暗さの落差修正はままならなかった。
画像編集機能でも、未熟なnikkinの腕では、どうにもならなかった。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ1-7'b.jpg
2. ここでは、花と直下の波の背に陽が当たり、向こう側の波の背は日陰である。

日陰の青色が心を和ませる。
花に当たる陽がそれほど強くなかったので、この画像は容認できるものとなった。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ1-9b.jpg
3. ここでは、画面の99%が日陰なので、スローシャッター効果が良く出た。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ2-3b.jpg
4. この画像は複雑である。花にはかなり強い陽が差し、波の背は日陰あり、日向あり。さらに風が吹いていたため、一見手ぶれ画像のようになってしまった。しかし三脚を使用していたので手ぶれは無い。
風の中でスローシャッターを選んだのだから、この画像は想定内である。
そして動きのある画像が幻想的印象を与え、思いのほかの収穫を得た感じがした。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ2-4b.jpg
5. 風がない時の画像は、花弁を透過する日光が強すぎて、メタリックな印象を与えてしまう。波の背に青色が無いのは単なる瞬間的自然現象と思われるが、画像4と比べると、画像4の判定勝ちか…。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ3-2b.jpg
6. 花も波も日陰なのだが、左手前の葉だけの灌木が明るすぎて、画像全体を壊している。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ3-8b.jpg
7. ツツジの花はまだ蕾に近い。しかし、日陰の暗さの中で格調高い美しさを醸し出している。ところが、波の背が直射日光で照らされて出るメタリックな光に、画像全体が邪魔されている。この波の背が日陰だったらどんなに良かったことだろうと思うと、無念極まりない。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ3-9b.jpg
8. 構図から波の背を外すと、日陰で情熱的に輝く花が立体的に飛び出してくる。
風で揺れる葉のぼやけ具合も立派な助演賞ものである。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ4-4b.jpg
9. 灌木越しに見下ろす竜の背中。花だけが陽に照らされ、他は日陰にある。
花の数がすくないので、花の輝きも節度あるものとなっている。いい雰囲気であるが、左上の白い波が玉に傷となっている。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ4-8b.jpg
10. 日向の花と日陰の波と。陽のあたり具合が控えめなので、雰囲気を壊していない。


29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ4-9b.jpg
11. 右側に数個の花を撮りこむと、一層雰囲気が良くなる。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ5-2b.jpg
12. 花に当たる光が他の木の陰で和らげられて、いい感じである。
手前にある白い波も、それほど邪魔をしていない。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ5-5b.jpg
13. この花は、これでもか、と言いたげに光を浴びているが、花の数が少ないと気にならないものである。背景の青い波とのコラボが美しい。

日陰と日向の落差が大きい中で、条件によっては容認できる画像が得られたりもする。カメラ道は奥が深く、行く手も遠い。








今市月山のアカヤシオ [花風景]

5年ほど今市月山のアカヤシオを訪れていなかった。
なぜだろう。自分でもよくわからない。
明智平と花見台のアカヤシオに魅せられて、今市月山を忘れかけていたような気がする。

今年は、曜日と満開時期との関係で、明智平と花見台のアカヤシオを撮ることは不可能に近いと分かったので、急きょ月山へ行ってみたのである。
今年はアカヤシオの開花が遅れており、GW中には間に合わないだろうと、悲観的予想を持って出かけたのだが…。

29,5,5 月山のアカヤシオ1-1b.jpg
1. 今市月山のアカヤシオは見上げる位置の木が多い。20m以上の崖の上の、さらに10mを超える高さのツツジの木が肩で風を切って並んでいる。

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2. 見上げる位置のツツジは、青空を背景にしたピンク色が美しい。
しかし、このツツジの老木は、10年前に比べると、半分くらいに数が減っている。

29,5,5 月山のアカヤシオ1-9b.jpg
3. ヤシオツツジは土にうるさいツツジである。栃木県と群馬県以外ではほとんど花をつけない。デリケートといえば当たっているのだろうか。
福島原発事故の影響で、土の性質が変わってしまったのだろうか。花をつけない木が増えているのかもしれない。

29,5,5 月山のアカヤシオ2-2b.jpg
4. ツツジの老木特有の、枝の変形が面白い。崖からはみ出す方向に伸びたがるのも趣深い。

29,5,5 月山のアカヤシオ2-7b.jpg
5. 昨年のアカヤシオは数十年ぶりの当たり年。
今年はその反動もあって、
体に寂しい。

29,5,5 月山のアカヤシオ3-1b.jpg

6. この近辺はまだなかなかの賑わいを見せていた。


29,5,5 月山のアカヤシオ3-2b.jpg

7. アングルを少し上に向けた。一律にアカヤシオといっても、個々の赤さには沢山の種類がある。


29,5,5 月山のアカヤシオ3-3b.jpg

8. 幹の傾きがまちまちなのは、積雪によると思われる。細い枝が密生する木ほど、雪が重たく積もる。


29,5,5 月山のアカヤシオ3-8b.jpg

9. 画像9と10は、ほぼ同じアングルで、引き寄せたのと、遠ざけたものの差である。


29,5,5 月山のアカヤシオ4-2b.jpg

10. 

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11. 画像2の場所へ戻った。空を少し暗くしてツツジを引き立てようとしたのだが…。


29,5,5 月山のアカヤシオ4-9b.jpg

12. 一部をトリミングし、さらに背景を暗くした。少しは幻想的に見えるだろうか…。


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13. 約1km離れた地点から花木の密集具合を撮った。


29,5,5 月山のアカヤシオ5-5b.jpg

14. 同じ地点からアングルを変えて。
常緑樹を除けば緑がほとんどない地域に、ある朝ピンクのじゅうたんが敷き詰められる。なんともショッキングな景観である。

この時期にはサクラも開花しているが、なぜかアカヤシオの密生地にはサクラが咲かない。たまたま咲いていても色の見劣りが著しい。サクラが、比較されたくなくて逃げたわけでもないだろうが、サクラの開花がやや遅くなるのも、納得!?


ハナノキがんばる [花風景]

10年以上前、長野県上田市上田駅前街路樹の、不思議な花に出会った
かの地はソメイヨシノの開花直後で、人々の関心は100%そちらに偏っていた。
この不思議な花で埋まった駅前広場で、場違いな「桜まつり」が開かれていた。

過分に華やかといってもいいほどに、原色の赤一色の花が、緑色の葉のかけらも見えない枝からこぼれ落ちそうに咲いていた。
誰もこの花に関心を示していなかった。多分見あきてしまったのだろうと思った。
しかし、尋ねる人尋ねる人、誰も花の名前を知らなかった。たまに「ハナミズキ」と答える人が居た。違う! ハナミズキなら良く知っているが、これは違う!!
 
有名な老舗菓子店があったので、意図的にそこで買い物をして店員さんに質問した。誰も答えられず事務室に振られた。事務長からもゼロ解答が繰り返された。
こんなにも珍しく、こんなにも華やかな花を、店の、いや上田駅のまん前にある看板街路樹の名前を、誰も知らないし、関心さえも持っていなかった。

事務長は恐縮して、「必ず調べておきますから、1週間後に電話をください」といって電話番号と自分の名前を教えてくれた。
こうしてやっとたどり着いた珍しい木の名前が「ハナノキ」だった。

そのハナノキが日光大谷川公園にあることを見つけたのは6~7年前だった。雑木林の中にさりげなく生えていた。しかも2本の大樹だった。
ハナノキについては沢山下調べしていたので、長野、岐阜、愛知県の一部の湿地のみに自生することも知っていた。大谷川公園に自生はしない。かの地から移植したのだろう。土を選ぶ木だから、土も取り寄せたに違いない。それでも真に根付くか否かは不確実だと思った。

案の定というべきか、悲しいことにというべきか、昨年再会した時は1本しか存在しなかった。どこかへもらわれていったのでなければ枯死したに違いない。
昨年は撮影のタイミングを逸したので、今年こそはと狙っていた。
体に合わない土の上で、必死に戦って生き延びているハナノキをぜひご紹介したい。来年も会えるのかは、神のみぞ知る…。

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1. 杉木立の 向こうに見える、満開の赤い花の高木。何の木か、この距離では想像もつかない。

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2. オートキャンプ場のはずれに生える、背の高い木である。

29,4,13 ハナノキ1-6b.jpg
3. 杉の木には及ばないまでも、樹高20mほどの高い木だ。樹肌が白いので赤い花との対比が美しい。

29,4,13 ハナノキ1-7b.jpg
4. 花、花、花…。
青空と競っている。さすがに空には勝てず、空に吸い込まれてしまいそうだった。

29,4,13 ハナノキ1-8b.jpg
5. 300mmのレンズを最大に利かしても、これが精いっぱい。高い位置にしか花開いていないのである。

29,4,13 ハナノキ1-9b.jpg
6. まったく同じアングルで、絞りを浅くした。白い枝が美しい。

29,4,13 ハナノキ2-1b.jpg
7. もう一度青空を背景にしてみたが、この構図はやめにした方がよさそうだ。

29,4,13 ハナノキ2-3b.jpg
8. 暗い背景が花を引き立てるようだ。

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9. このアングルで空を背景にすると、花と空が競っている感じが消える。
とにかく背の高い木である。樹肌の白さが気持ち良い。

29,4,13 ハナノキ2-9b.jpg
10. 小さな枝の先端に花序をつけているさまが愛らしい。
花茎がほとんどないようだ。遠くにある花なので、詳細がつかめない。
もっと心を許して近づいてきてほしいのだが…。

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11. 小枝の先以外には、花序がつかないように見える。
この変わった習性も私は気にいっている。

たった2人で長旅をして日光へ来て、親友に先立たれたハナノキ君。
この世は誰にとっても生きやすい世界ではない。辛さ、苦しさを乗り越えて、一緒にがんばろう。nikkinはいつまでも君の味方だよ。

29,4,13 ハナノキ3-3b.jpg
12. カエデ科というのが意外だった。今度紅葉の頃写真を撮りに来よう。
読者の皆さんにも、紅葉の雄姿をぜひご紹介したいものだ。









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