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2017年06月| 2017年07月 |- ブログトップ

霧と日の出とレンゲツツジ [花風景]

前々回、戦場ヶ原のレンゲツツジをご披露したが、今回は小田代原である。

前回記事の貴婦人を撮影した朝、赤沼バスターミナル発05:00、小田代原到着05:12のバスを降りると展望台は日の出の直後。小田代原は深い霧で何も見えない。
日の出の太陽の赤い光を帯びた霧がまぶしくて、大真名子山、太郎山方向は自動シャッターが下りないほどの明るさだった。
展望台の右方を見ると、シラカンバの木々の間にレンゲツツジが最高潮に咲き誇り、折からの霧と日の出が絶妙の花舞台を演出していた。
貴婦人お出ましを待つ間の前座公演としてぴったりの撮影対象となった。


29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ1-1b.jpg
1. 05:12 左上に明るすぎる光源がある。もちろん朝日である。
朝日に照らされたシラカンバの木立の間に、朝霧の中から顔を出した、レンゲツツジの小藪が散在している。左側の強い明るさ、右側の暗さ、そして中間に遠慮がちに広がるツツジ。絵になる役者さんたちである。


29,7,8 小田代原の日の出とレンげツツジ1-2b.jpg
2. 05:12 明るすぎる朝日を画面の外に追いやると、霧とシラカンバとツツジだけ。
男体山が遠くから、仲間に入れてよう、と寂しそうにしていた。

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3. 05:14 霧から朝日の赤みが去り、霧の濃さも減じている。
ツツジの花に明るさが増してきた。

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4. 霧は瞬間的に濃くなったり薄くなったり。今は思いのほかに濃くなっている。気まぐれの霧には好きなようにさせておこう。

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5. 明るさも増しているが霧の濃さも増している。ツツジの花の幻想的度合いも強まっている。

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6. 霧が去りそうで去らないで…。
余韻を楽しんでくださいとの伝言が届いた。

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7. 明るさは各自いつに進んでいるが、ミルクを刷いたような白い霧、清楚なシラカンバの白、その連合軍と対等に対峙している小さなレンゲツツジ。

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8. レンゲツツジの輝きが増してきた。白赤緑の調和が一番合っている時かもしれない。

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9. また寄り戻す霧の波。揺らぎ、気を惹き、呼びかわし、手を振り、少しずつ別れが近づいている。

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10. 木道を少し進んだところのレンゲツツジ。逆光気味である。

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11. 奥にはまだ霧が遊んでいる。間もなくすべての幕が開く。

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12. 06:02 最初の展望台に戻ってきた。霧は去り、朝露が残っている。

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13. 霧が去った後のシラカンバとレンゲツツジは…。
やはり霧には残っていてほしかった。無念である。

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14. 小田代原には白い花の咲く草が多いとお思いの方も多いかもしれない。
しかし、ちょっとこれは白が多すぎる。何なのだろう。私を悩ませる白、白、白。

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15. 真正面に貴婦人が見える。格調高い貴婦人が、下世話な話を超越して、今日も小田代原を仕切っておられる。貴婦人様、平和と、安定と、幸せをありがとう。今日1日の万物の安寧をありがとう。


朝霧の貴婦人 [風景]

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7月8日、今年初めて早朝バスに乗って貴婦人のご機嫌伺いに出かけた。

調べてみると、早朝バスの運行は、6月初旬から11月初旬までの5か月間しかない。残り7カ月は、早朝バスが出ない。なぜだろう?

考えてみるとその事情が見えてくる。貴婦人通には見えてくるのである。
6月はカラマツの芽吹きが一気に完成する時期であり、11月はカラマツの落葉が終わってしまった時期である。
ここのカラマツは貴婦人の後ろに整列する近衛軍団であり、貴婦人の気高さや美しさを助演する重要な使命を持っている。カラマツの衝立が枯れ木のままであっては、貴婦人が貴婦人として目立たないのである。
貴婦人が目立たない期間はカメラマンもやってこない。したがって早朝バスも運行されないというわけである。

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1. これは今年5月14日、午後1時ころ撮った貴婦人である。
カラマツもシラカンバも芽吹きが完成していないため、主演者・助演者ともに本来の役目を果たせずにいる。貴婦人の上品さ、気高さがまるで見えていない。

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2. 7月8日 5:35 小田代原は真っ白な霧に覆われて貴婦人はまったく見えない。
実はnikkinがここに到着したのは5:12 なのである。この30分近くの間、貴婦人は霧の御簾の陰に隠れたまま。仕方が無いのでレンゲツツジを撮っていたのである。

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3. 5:39 霧が薄れ始めて、そろそろ貴婦人もお顔をのぞかせていただけそうである。

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4. 5:43 霧の中に貴婦人のお姿がぼんやりと見えて来た。さあ撮るぞ、と身がまえた時…、

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5. 5:45 突然こんな神々しい光景が現れた。貴婦人は画面右方に見えているが、今はこの光の雪崩を撮りたくて…。

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6. 5:46 まるでパワースポットである。カラマツの樹間を満たす霧が朝日に赤く照らされて、滝を落ちる水流のように、天が下賜される魔法の羽衣のように、美の極致の光芒が降り注いできた。しかし、これは一瞬のうちに終了となった。

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7. 5:46 貴婦人様、大変失礼いたしました。ついパワースポットの、光の雪崩に心を奪われてしまいましたことをお許しください。これからは貴婦人様お一人を撮り続け奉りますので、どうぞ御笑顔をこちらにもお向けくださいますよう、切に、切にお願い申し上げます。

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8. 5:47 背景の男体山と赤い朝日に輝く霧の中の貴婦人である。

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9. 5:48 貴婦人もカラマツも、しっかりと緑色をまとい、あの枯れ木色はどこにもない。背景のカラマツも霧の層を挟んで居住まいを正している。

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10. 5:49 近景の緑を薄く撮りこんだり、

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11. 5:49 厚く撮りこんだり。左方にまだ赤みを帯びた朝日が撮れている。

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12. 5:51 近景を変えてもう1枚。どんなお姿でも絵になる。

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13. 5:58 これは画像1.と近い位置から撮った貴婦人である。カラマツとシラカンバの緑が完成する前と後との違いをじっくりと鑑賞していただきたい。

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14. 6:00 霧が晴れると貴婦人の神秘性も薄らいでゆく。
待った時間の長さの割には、シャッターチャンスの時間は短かった。

今季初の貴婦人詣で、読者の皆様には堪能していただけただろうか。
霧は毎朝違った顔を見せてくれる。その朝その朝によってまったくかわるので、これからも折に触れて貴婦人の美しい姿をご披露させていただく予定である。
乞うご期待。


戦場ヶ原 矮小3羽鴉 [風景]


戦場ヶ原は今レンゲツツジの真っ盛りである。


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1. 6月25日、折れて倒れたシラカンバの周りに群れて咲く真っ赤な花。
しっかりと絵になる。これがレンゲツツジである。

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2. 引き寄せてみると、1本の茎から咲く花は1~3個止まり。こんないじけっ子のレンゲツツジがあるのだろうか。

29,6,25 レンゲツツジ2-3b.jpg
3. レンゲツツジといえば、通常は人の背丈と競合するような、雄々しい集合株に育つ。ここのレンゲツツジはせいぜい3~40cm。集合株にもなっていない。

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4. 茎が2~3本集まった、零細集合株もあるようだが、ほとんどは単一株のみすぼらしさである。

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5. 戦場ヶ原の木々が矮小なのは、「湿地だから、高く育つと根が幹を支えきれなくなる」からと教えられた記憶がある。しかしここのレンゲツツジを見ているとその説明が誤りであることが明瞭である。

29,6,25 レンゲツツジ2-9b.jpg
6. 通常の大きな集合株に育てば、幹が伸びすぎて、根が
幹を支えられなくなることは考えられない。現にこの画像のシラカンバは、こんなにも背が高いのに、しっかりと立っているのだ。

29,6,25 レンゲツツジ3-1b.jpg
7. ここでは矮小のカラマツが多数みられる。これ以上に背が伸びないのである。
そして、遠くに見えるシラカンバ群が、正常な背丈の3分の1に満たない。
そう、この3種の植物(レンゲツツジ、カラマツ、シラカンバ)が、戦場ヶ原の矮小3羽鴉なのである。

29,6,25 ワタスゲ1-4b.jpg
8. ワタスゲの花?とコラボしているレンゲツツジである。背丈がワタスゲと変わらない。異常なまでの成長障害が歴然としている。

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9. 今年のワタスゲは歴史的不作である。まるで都議選の自民党の惨敗を予兆しているかのような、哀れなことこの上ない情景である。

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10. ワタスゲは木ではない。多年草である。高く育つものではない。湿地に生えてこの高さが正常といえる。矮小種ではないのである。

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11. ワタスゲとレンゲツツジの競演は、絵としてもなかなかのものであり、多くのカメラマンが楽しみにしている。

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12. しかし、外れ年のワタスゲとのコラボでは、レンゲツツジが怒りだしそうである。

29,6,25 ワタスゲ2-7b.jpg
13. 上からシラカンバ、カラマツ、そしてレンゲツツジの矮小競演。
ワタスゲに勢いがあれば、矮小3羽鴉もそれなりに見栄えがするのだが…。

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14. 6月11日のワタスゲである。25日よりは勢いがあった。
この時期にレンゲツツジがコラボしてくれれば、まだ華やかさが感じ取れたのだろうが、レンゲツツジがデートに遅れてきてしまった。なんとも無念である。

29,6,25 レンゲツツジ2-6'.jpg
15. 3羽鴉にもう一度登場願って、さて君たちの矮小のメカニズムは何ですか。
湿地ゆえの支持力不足説は否定されてしまったので、どなたか、正しい説得力のある学説を提唱していただけないだろうか。








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