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アカメヤナギの受難 [花]

アカメヤナギ、一度見たら決して忘れられない。
こんなに美しいネコヤナギが存在するんだ…。

この美しいネコヤナギの名前は、私の中で2転3転した。
初めて「フリソデヤナギ」という名前を目にした時、実は他のヤナギの芽だったのだが、私は勝手にこの美しいネコヤナギのことだと思った。他にはあり得ない、と思ってしまった。
2年前、栃木市のある植物園では、これを「アカバナネコヤナギ」と呼ぶことを知った。ところがインターネット調べると、この呼び名はその植物園だけのものだった。
困った私は、生け花の師匠に尋ね
た。そうして知ったのが「アカメヤナギ」だった。

そのアカメヤナギの群生が、わが家から徒歩10分弱のところに、文字通り誕生した。13年前は5~6本の幼木が並んでいただけだったのに、3年前に再会した時は、一大軍団をなしていた。私は小躍りして写真を撮りまくった。

ところがその軍団が、突然消えてしまった。切り株だけが多数残っていた。

29,3,10アカメヤナギ3-2b.jpg
1. この細い小川の両岸を、びっしりとヤナギの木々が埋め尽くしていた。真っ赤なネコヤナギが立錐の余地も残さずひしめき合うサマは、まさに壮観だった。
http://blog.so-net.ne.jp/nikkodayori/2015-03-10

今、その切り株を判別できるだろうか? 太い切り株ではない。母指大くらいの株が4~5本ずつ集まっている。岸の踏み固められた小道と、叢との境界あたりである。

もののみごとに、全部切り倒されていた、と思ったら、1本だけ難を逃れた木があった。
芽が出る前のネコヤナギは、他の木との判別が難しい。少し離れた場所にあったため、殺戮を逃れられたらしい。


29,3,8アカメヤナギ1-1b.jpg
2. これがその木である。きれいな赤い芽が喜びを爆発させようとしていた。

29,3,8アカメヤナギ1-2b.jpg
3. 脇から出た枝である。
赤い芽のいくつかに黒い斑点が出ている。赤から黒に変化して、間もなくその一部から黄色いおしべが顔を出す。

29,3,8アカメヤナギ1-7b.jpg
4. この赤さと産毛のような白い綿毛。カッワイイ…、と叫びたくなる。

29,3,8アカメヤナギ1-9b.jpg
5. 黒い綿毛の一部が破れて黄色いおしべが出てきた。
この段階のネコヤナギは、白、黒、赤、黄の4色模様である。

29,3,10アカメヤナギ1-1b.jpg
6. 2日後の同じ木である。図2と比べると、黄色いおしべが顔をのぞかせた芽が増えていた。2日間を、だてに過ごしたわけではないと、小さいながらも立派な啖呵を切っている。

29,3,10アカメヤナギ1-5b.jpg
7. 遠くの黄色の芽を開いた2個と、近くで黒色変化の速さを競っている7個。
こんなネコヤナギにも競争本能が備わっているらしい。

29,3,10アカメヤナギ1-6b.jpg
8. 黒から赤に、そして黄色に変わる段階が良く見える。赤色は、おしべの花粉嚢の色である。花粉嚢という赤いキャップを脱ぐと、黄色の花粉塊が現れる。

29,3,10アカメヤナギ1-7b.jpg
9. ここでは3段階が、礼儀正しく整列しながら進展している。しつけの良いネコヤナギだ。

29,3,10アカメヤナギ2-1b.jpg
10. 花粉塊が顔を出すのは、枝先から始まったり、幹に近い位置から始まったり、中央から始まったり、個々の芽次第であり、民主主義の個人の意思が
じつに尊重されている。北朝鮮のアカメヤナギはどんな咲き
方をするのだろう。

29,3,10アカメヤナギ2-9b.jpg
11. 背景に、朝日が当たる光景を撮って
みた。あまり意味は無い。

29,3,10アカメヤナギ3-1b.jpg
12. 図7と同じ7人兄弟である。暖かそうで寒そうで、仲良さそうで闘争中のようでもあり、どの子もみんな微笑ましい。撮っていても眺めていても、飽きることがない。

この美しいネコヤナギたちはなぜ切り倒されたのだろう。単なる間引きや剪定の発想ではない。なにか憎しみを持って切り倒された感もぬぐえない。1本も残さないぞ、という硬い意志がにじみ出ている。手抜かりから(?)、1本だけ助かったが、周到な作業が行われたならば、全滅の憂き目を見たはずである。なぜ、そんな仕打ちを受けなければならなかったのか、それが大きな謎なのである。
われわれカメラマンたちが疎ましかった…。まず頭をよぎるのが、このことである。
カメラマンたちのマナー違反が美しいネコヤナギに災難を招いたのだろうか。
しかし、この場所は道路わきにあり、他の花木や草花も咲き乱れ、人々がツクシを持ち帰って食べたりもしている。カメラマンたち、といってもnikkin以外のカメラマンに遭ったことがない。そうか、マナーの悪い真犯人は、わたししか居なかったのか…。

来年以後は、切り株から伸びた若枝から、美しい赤いネコヤナギが鈴生りになるはずである。そこで待っている運命は、どんな運命なのだろう。nikkinは必ず見届けようぞ。


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コメント 2

joyclimb

4の芽、可愛いですね。
8の芽、色の変化がとてもきれいです。
by joyclimb (2017-03-15 21:38) 

okko

アカメヤナギですか~~~、何方かのブログで拝見しましたが、白い中に1本だけ、珍しいなぁと思っていました。何処にでも咲いているものではないようですね。
by okko (2017-03-17 15:18) 

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