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朝日を背負う雪の大木 [風景]

大谷川河川敷は、公園として管理されている場所も多く、ところどころに形のよい大木がぼつねんと立っている。寂しそうというか、孤高を保っているというか、あるいは威風堂々というか…。

日光市一帯に10cmほどの雪が積もった朝、朝日を背にして長い影を引く大木の姿は、あたかも一人の名優のごとく、あるいは孤独な横綱のごとく、一服の絵として時を忘れさせる存在でもあった。

29,1,15 大木と日の出1-1b.jpg
1. 大きなケヤキの木である。縦方向にすっくと伸びた木であり、各枝も縦方向志向が強い。雪質が軽かったこともあり、枝に残っていた雪はほとんどなかったと思われる。

29,1,15 大木と日の出1-4b.jpg
2. 木の影を長くして撮ってみたが、人の足跡と犬の足跡とで乱されて、画像としての価値が今一つと思われる。

29,1,15 大木と日の出1-6b.jpg
3. 他の場所に立つ、やはりケヤキと思しき木である。枝ぶりから見て、雪が留まっていた可能性が低い。

29,1,15 大木と日の出1-7b.jpg
4. 足跡が全くない状態で撮れたのは嬉しかったが、樹形がイマイイチだったのが心残りではあった。

29,1,15 大木と日の出1-9b.jpg
5. 3本目の木は、何の木かは分からないのだが、枝ぶりの良さが申し分ない。
傍らに小川の流れている様が、画像としてプラスの要素なのかマイナスの要素なのか、若輩のnikkinには分からないが、個人的には小川のある風景が好きである。

29,1,15 大木と日の出2-1b.jpg
6. この木において、前の2本の大木と決定的に異なるのは、木全体が白い粉状物質によって包まれており、朝日がその粉状物質を照らし、いい雰囲気を醸し出していることである。この柔らかい粉状物質から生まれた雰囲気は、自画自賛させていただけるなら、神秘的とさえ表現できなくもない。

29,1,15 大木と日の出2-3b.jpg
7. 実は、撮影していた時にはこの粉状物質に気付いていなかった。なんとなくいい雰囲気が出ているなとは思いながら、その理由がこの粉状物質であることには、全く気付かなかったのである。未熟なカメラマンであることを白状して、お詫びしたい。

29,1,15 大木と日の出2-5b.jpg
8. しかし、この白い粉が何者であるかは、少し考えれば難しくはない。
雪、パウダースノウである。横方向志向の枝に留まっていた粉雪が、折からの弱い風に乗って舞い上がったのである。

29,1,15 大木と日の出2-7b.jpg
9. 枝に残っていた粉雪の量は有限であり、この画像においては規模がぐんと小さくなってしまった。

29,1,15 大木と日の出2-8b.jpg
10. 逆光だからこそ撮れた粉雪の幻想である。
もう二度とお目にかかれない。二度と証言台に立てることはない。
一瞬の感動をありがとう。最高の記録と記憶をしっかりと確保できた。天上、地上の神々に感謝だ。

29,1,15 雪の大谷川3-1b.jpg
11. 同じ木を順光で撮ってみた。まだ枝枝には粉雪が残っている。少し強い風が来たら、あの幻想をもう一度みられるのかもしれない。

人間、欲は深くないのがよい。もうずいぶん歩いた。知足、足るを知る。
感謝をこめて、この朝の感動にサヨナラを告げた。



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コメント 2

okko

素人としては、⑪が一番好きですね。普通に当たり前かもしれませんが。
by okko (2017-01-31 15:33) 

nikkin

そうなんですか…。
私は玄人だから…、と慰めております。
by nikkin (2017-02-02 12:27) 

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