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戦場ヶ原に降った猛獣 [風景]

その昔こんななぞなぞが流行った。
空から降ってくる猛獣はなあんだ? 答えはヒョウである。

ヒョウは雹、アラレは霰。どう違うのだろう。辞書によるとヒョウは夏に雷の時などに降る氷とある。アラレは雪などが小粒に固まったものとある。

22,6,4 赤沼の朝霧とヒョウ1-1b.jpg
6月4日朝、戦場ヶ原に濃い朝霧が立った。
赤沼の霧景色が気に入った私はシャッターを切って居た。

22,6,4 赤沼の朝霧とヒョウ2-3b.jpg
赤沼のヤチボウズは古い髪を切り落として、新しい緑の黒髪を生えそろえようとしていた。
日が昇る中でヤチボウズの鏡像がきれいだった。

22,6,4 赤沼の朝霧とヒョウ1-6b.jpg
三脚の足をずらそうと下を見たら、白い粒々が集まっていた。
1個の粒は直径1cm弱もあった。

22,6,4 赤沼の朝霧とヒョウ1-9b.jpg
あちこちにこんな集団が見えた。

22,6,4 赤沼の朝霧とヒョウ2-1b.jpg
日差しが当たった状態は氷だ。これはヒョウだ!

22,6,4 赤沼の朝霧とヒョウ3-4b.jpg
ここでは緑色の草の葉がずたずたにちぎられていた。

22,6,4 ヤマエンゴサクとヒョウ1-2b.jpg
ヤマエンゴサクだろうか。可憐な花の傍にヒョウが集まっていたが、花は無事だ。よく観察すると、この花の真上にはズミの枝が張りだしてその陰の花を隠していた。ヒョウは地面の傾斜を転げてここに集まっただけだった。

22,6,4 ヤマエンゴサクとヒョウ1-5b.jpg
同じ場所を、アングルを変えて撮った。

翌日(6月5日)低公害バスの運転手に訊いて見たら、6月3日の午後にヒョウが降って、赤沼の駐車場の舗装の上が真っ白になったという。

22,6,5 ヒョウの爪痕1-3b.jpg
早速ヒョウの爪の痕を探して歩いたら、これが見つかった。
タンポポの花がずたずたに痛めつけられていた。まさにシバカレれていた。

22,6,5 ヒョウの爪痕1-4b.jpg
タンポポの花とは似ても似つかない姿になって居た。
すさまじい勢いのヒョウだったことが窺われる。

22,6,5 ヒョウの爪痕1-9b.jpg
伸び始めたワタスゲが心配だった。
行ってみると一応元気な綿穂が多数見られたが、痛めつけられた綿穂は絶対にあるはずだと思った。しかし湿地内に踏み込まずにその証拠を撮ることは不可能だった。

22,6,5 ヒョウの爪痕2-1b.jpg
ワタスゲの綿穂があるすぐ傍の小さな水溜まりである。カラマツの針葉や潅木の広葉が無数に浮いていた。これでワタスゲの綿穂の被害が推定できると感じた。かなりの被害があったに違いない。今年のワタスゲは期待薄だろう。

22,6,5 ヒョウの爪痕2-2b.jpg
近くの木道脇には、カラマツの針葉が無数に散り敷いて居た。

22,6,5 ヒョウの爪痕2-5b.jpg
赤沼の駐車場の舗装の上も同様だった。いくつかの茶筅に似た針葉の塊も見えた。

22,6,5 ヒョウの爪痕2-4b.jpg
これはズミの花芽と葉の落下である。
今年のズミの花もあまり期待できそうにない。

奥日光の植物たちはきつ過ぎる生存競争を強いられている。
それでも健気にがんばっている弱者たちに幸あれ。


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コメント 8

ぼんぼちぼちぼち

どれも東京では目にすることの出来ない景でやす。
ありがとーでやす\(◎o◎)/
by ぼんぼちぼちぼち (2010-06-06 20:15) 

tochimochi

ヤチボウズの緑の黒髪、本当にその通りですね。生き生きとしてます。
それにしてもヒョウの勢いはすごいですね。でもそれにもめげず植物たちは力強く生きてきたと思います。これからも・・・。
by tochimochi (2010-06-06 22:01) 

joyclimb

ヒョウの破壊力、凄いですね。
季節外れのヒョウが降ると被害甚大ですね。
by joyclimb (2010-06-06 22:37) 

スマイル

nikkinさん こんばんは
まとめてのご訪問になってしまいました♪
1枚目のお写真は墨絵のようですね・・・
そうそうなぞなぞ面白いです(笑)
またまたお茶目ぶり発揮♪☆♪
それにしても、ヒョウなるものにはあまりお目にかかる
lことはないのですが、日光に生息するか弱い草花には
ちょっと迷惑なやからではありませんか???
ヒョウは、もちろん気象の関係なのでしょうが、何故に
降ってくるのでしょうか?って疑問を置いて帰って
よろしいですか?

by スマイル (2010-06-07 19:18) 

miopapa

戦場ヶ原だけなのでしょうか?
こちらでも
  何だか、今年の夏の始まりが異様で・・・

by miopapa (2010-06-07 19:22) 

せつこ

ヒョウが降ったようですね、
私も、栃木県の乃木神社へ行く途中アラレが降ってきて驚きました。
ワタスゲ、咲いておりましたか(^^)みたいなぁ~~
by せつこ (2010-06-08 09:32) 

nikkin

ぼんぼちぼちぼちさん
東京でヒョウが降らない保証はないですよ。
日本中どこにでも可能性があります。

tochimochiさん
植え付けられたばかりの野菜は被害甚大だったと思います。
戦場ヶ原には私の知り合いが農家をやっています。

joyclimbさん
ヒョウは積乱雲からふるもので、夏が多いらしいですよ。
私も知りませんでした。

スマイルさん
Googleで検索してみました。
積乱雲の中は氷点下になることも多く、氷の粒がよく出来るのだそうです。
重たくなった氷が下に下がって、上昇気流で持ち上げられておおきくなり、下がってまた上がって、を繰り返して粒が大きくなるそうです。
日本記録が直径27cmほど。世界記録ではメートル単位にもなるとか。当たったら人でも家畜でも死にますね。
直径5mm以上をヒョウと言い、小さいものをアラレと言うそうです。戦場ヶ原に降ったものはとても小さかったことになりますね。びっくりです。

miopapaさん
これは異常気象ではないのだそうです。
雷が鳴る気候は常にヒョウの可能性があるようです。



by nikkin (2010-06-08 13:50) 

nikkin

せつこさん
ワタスゲは今週末か来週でしょうね。
ただ、ワタスゲは咲いているのではなく、咲いたのはゴールデンウイークの頃です。
咲き終わったあとに綿毛が出来、茎がどんどん成長してきたのですね。
花は目立たず、種を風で飛ばす綿毛ばかりが目立つ、不思議な花です。
by nikkin (2010-06-09 07:39) 

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ズミ咲く井戸湿原(日光便り 2010-06-15 11:59)

今年の戦場ヶ原のズミが期待できないことはお伝えした。http://blog.so-net.ne.jp/nikkodayori/2010-06-04-1例年、鹿沼市粟野の井戸湿原ではズミが戦場ヶ原の1週間前に満開となる。tochimochiさんのブログにもその先駆けが載っていたhttp:/…[続く]

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