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真っ赤な花筏 [花風景]

花筏(ハナイカダ)には二つの意味がある。

一つは、モチノキ目の落葉灌木の固有名詞であり、も一つは川面に散った無数のサクラの花弁が、お互いに連なったまま流れてゆくさまを表現した、普通名詞である。
個有名詞は、春、葉の中心に小さな花を咲かせ、夏、3個の黒い実を実らせる、摩訶不思議な植物である。

今回ご紹介するのは、そのどちらでもない。いわばnikkinの造語であるが、画像をご検証いただければ、誰もが納得できる命名であることを疑わない。

29,6,25 サラサドウダンの花筏6-1b.jpg
1. ベニサラサドウダンの花。
ドウダンツツジは真っ白の花。サラサドウダンは薄いピンク色。ベニサラサドウダンは真っ赤である。日光地区には天然のベニサラサドウダンがとても多い。

今はほとんど散って残っているのはわずかであるが、この時期が、真っ赤な花筏を鑑賞するには最適な頃なのである。湖水の西向きの岸辺でこの木を探そう。

29,6,25 サラサドウダンの花筏6-2b.jpg
2. スズランに似た花が無数に落ちているが、陸地に落ちたのでは筏になることはできない。

29,6,25 サラサドウダンの花筏5-9b.jpg
3. 水の上であるが、苔蒸した岩を飾る程度で、花筏にはなっていない。


29,6,25 サラサドウダンの花筏7-1b.jpg
4. こんなにたくさん散って、この上なく美しいのだが、まだ花筏ではない。
花筏になれるような修行を積んでいないのだ。


29,6,25 サラサドウダンの花筏5-6b.jpg
5. 水面を漂う小さなグループの花たち。花筏の幼少期か?
彼らが風に吹かれて岸に打ち寄せられ、そこで大きなグループとなって、初めて花筏と呼ばれる姿になる。

29,6,25 サラサドウダンの花筏1-2b.jpg
6. 菖蒲の葉を彩る花筏。離れて観察すると、さながら菖蒲の花盛りである。

29,6,25 サラサドウダンの花筏1-4b.jpg
7. 少し引き寄せると、菖蒲の茎と密接していないグループも多い。
よるべないさすらいの孤児たちを、暖かくかくまってくれる菖蒲は、大恩人なのである。「あったかいスープでも召し上がれ」

29,6,25 サラサドウダンの花筏2-1b.jpg
8. 力強い幹が花たちに手を差し伸べている。
幹たちの大多数は鏡像にすぎないのだが、実像のごとくに見える。真っ赤ないかだたちは、身も心も寄せているのである。

29,6,25 サラサドウダンの花筏2-3b.jpg
9. 背景の緑色の鏡像が暖かみを添えている。
ちょっと目には、枝々に咲いた赤い花々にしか見えない。
実際には花筏たちは、すべて同一平面上にしか存在しないのである。

29,6,25 サラサドウダンの花筏2-4b.jpg
10. 水に浮くすべての小物達にすり寄って手を差し伸べる。筏も葉も、お互いに寂しいはぐれ孤児なのである。

29,6,25 サラサドウダンの花筏2-8b.jpg
11. まさに筏である。1個1個は小さな花であるが、数十個集まって強く安全な筏となる。個々の花は、お猪口を浮かべたように、天に向かって口をあけているものが9割近くを占めている。筏の周りには微妙な波が生じて、光を反射しているので、あたかも城壁があるかのようにも見える。

29,6,25 サラサドウダンの花筏2-5b.jpg
12. 枯れ枝に咲いた赤い花であるといわれても信じてしまう。枝と水面の接点にのみ咲く花である。この花を見ずして結構というなかれ。

29,6,25 サラサドウダンの花筏3-1b.jpg
13. 明るい空の鏡像の中で、丸い岩が浮いているような錯覚が生じている。
そして真っ赤な筏たちが、球体を取り巻くアカネ雲に見える。宇宙の果てには、こんな現実があるのかもしれない。

29,6,25 サラサドウダンの花筏3-3b.jpg
14. 反射を消しているので、水面が暗くなり、赤と緑と黒の3色が妖しい雰囲気を醸し出す。いまにも、
湯の湖の精が「オッス」と顔を出しそうな…。

29,6,25 サラサドウダンの花筏3-7b.jpg
15.これまた妖しげな色彩の世界。いかなる状況なのか、少し考えてもらいたい。
おわかりだろうか。青みを帯びた細長い三角形の頂点だけが水面上に出ていて、岩の99%が水面下なのである。赤い筏がいい仕事をしている。

29,6,25 サラサドウダンの花筏4-2b.jpg
16. ここにも赤、緑、黒の不思議な調和の世界がある。
ここで半日を過ごしたい。「静けさやトリコロールの隠れ部屋」

29,6,25 サラサドウダンの花筏4-6b.jpg
17. 骨を連想させる枯れ枝の白がいい。
人文字ならぬ花文字は、ツツジの世界の文字かもしれない。ツツジの文化圏に足を踏み入れたのだろうか。浦島太郎も未経験の世界だ。

29,6,25 サラサドウダンの花筏5-1b.jpg
18. トリコロールも他の色が混在すると、雰囲気が一変する。
中央上方、筏が空に向かって立ち上がっている。

29,6,25 サラサドウダンの花筏6-7b.jpg
19. もう一度、赤花の菖蒲を見ながら、お別れとしよう。
長い夢から覚めた心地で、ありがとう、さようなら。

10年ほど前にこの花筏を撮る機会があった。
その後毎年、もう一度会いたい、もう一度だけでいいから遭いたい。それで死んでもかまわないからと願いつつ、夢はかなわなかった。
10年後に再会できた恋人は、以前とまったく変わらない、美しい頬笑みを向けてくれた。もう死んでも悔いは無い…?





戦場ヶ原の新緑 [風景]

戦場ヶ原に遅い新緑が訪れている
遅いとはいえ
あれだけの規模で一斉に若緑色になると、圧倒されてしまう。
木々の中に埋もれながら空を見上げるとき、この圧倒的な新緑に、パワーと生命力を感じる。そしてしばし現実を忘れて夢心地に浸る。

29,6,11戦場ヶ原の新緑1-6b.jpg
1. 少し遅いがズミの花も咲いている。初夏の空に映える深緑は、折から人生の春を謳歌するエゾハルゼミと合唱し、生きとし生ける者たちを祝福する。

29,6,11戦場ヶ原の新緑1-7b.jpg
2. ブナ科の新緑は、若緑という呼び名がぴったりとくる。圧倒的な深みを誇る空の青に堂々と対抗している。青春に怖いものなし。

29,6,11戦場ヶ原の新緑2-1b.jpg
3. さらには、夏の強力な太陽にさえ、一歩も引かずに対峙している。
がんばれブナ科の兄弟たちよ。鶯も鳴き、キビタキも唄っている。


29,6,11戦場ヶ原の新緑2-2b.jpg
4. 今年は、まだ初夏だというのに、熊が出没し、人的被害も伝えられている。
早くドングリをいっぱい実らせて、飢えた熊たちに振舞ってくれたまえ。


29,6,11戦場ヶ原の新緑2-4b.jpg
5. 光る若緑を逆光の樹幹で演出してみた。若緑が金色に見えるのは加齢による錯覚だろうか。

29,6,11戦場ヶ原の新緑2-6b.jpg
6. シラカンバも「おいらも仲間に入れて」と腕を振る。もちろんだとも、みんな仲間さ。さあ手をつなごう。

29,6,11戦場ヶ原の新緑2-9b.jpg
7. まだ芽吹きの遅れている木々もある。エンジュはその代表である。中央左の高い木が、エンジュか否かははっきりしない。

29,6,11戦場ヶ原の新緑3-3b.jpg
8. 小川の周辺に白いズミの花が咲き、灌木類の新緑も美しい。まだ芽吹いていないちょっと恐ろしげな木は何だろう。


29,6,11戦場ヶ原の新緑3-5b.jpg
9. 芽吹きの色も木々によって独特である。サクラやモミジの芽吹きは赤系が多いが、中央左の木は違うようだ。
 
29,6,11戦場ヶ原の新緑3-6b.jpg
10. 木々の名前が分かったら、こんな景色を20倍も30倍も楽しめるのだが、
管理団体の自然博物館に恐る恐る提案したら、「奥日光は自然公園ですから、名札は付けません」とのこと。
木に名札を提げたら自然公園ではなくなる…? 100%納得はできない。



29,6,11戦場ヶ原の新緑4-1b.jpg
11. まるで秋空のような深い青空。一本の飛行機雲が趣を添えてくれている。
どう見ても飛行機雲なのだが、その先端には、飛行物体が見えなかった。
消えたヒコーキのミステリー…。


29,6,11戦場ヶ原の新緑4-2b.jpg
12. 針葉樹の深緑と広葉樹の新緑と。ともにシンリョクと発音されるが、優勢勝ちはやはり若緑だろう。

29,6,11戦場ヶ原の新緑4-5b.jpg
13. 湯の湖の奥まった入江。鏡像の緑色がなんとも美しい。湖の妖精さま、愚かな私を誘わないでくださいね。

29,6,11戦場ヶ原の新緑5-7b.jpg
14. 風のある日だったが、この奥まった入江では、水鏡の競演の真っ最中だった。

29,6,11戦場ヶ原の新緑5-9b.jpg

15. 雑木林の中を行く小路。どこまでもたどってゆくと、おとぎの国に出られそうな…。初夏のお昼時、木陰で歓声をあげながら飛び回る妖精たちがまぶしい。
 おっと、またまた誘われ好きなわたしの弱みを突かれそう。ここには足を踏み入れまいぞ。




竜頭の滝のヤマツツジ [花風景]

先週は「竜頭の滝のミツバツツジ」で今週は「竜頭の滝のヤマツツジ」

これまでnikkinは竜頭の滝でヤマツツジを撮ったことが無かった。
華やかなミツバツツジが終わって、その直後にまたこんな華やかな世界が広がるなんて、想像すらもしていなかった。
というよりも、率直に申し上げれば、私はヤマツツジを見下していたのだ。
ミツバツツジの後で、これに匹敵する美景があるはずがないと思っていた。実に恥ずかしくかつヤマツツジに対しては失礼な話で、ひらにお許し願いたい。

今回も少々タイミングを逸してしまったが、今後は一生懸命にタイミングを合わせて撮り続けたいと思っている。


29,6,11竜頭の滝とヤマツツジcb.jpg
1. 赤と緑の対比が美しいのみならず、水の流れが細分化されているのがいい。水が躍っているサマがよくわかる。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ1-4b.jpg
2. 少し引き寄せただけであるが、なにか違和感がある。このあたりの感覚は個人差もあり、nikkinには自信がない。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ1-5b.jpg
3. 手前の影絵のような葉っぱがいい味を出している。小さかった流れが合流し、やや怖い感じを与えている。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ1-6b.jpg
4. 背景にも流れがほしかったが、無い物をねだっても致し方ない。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ1-8b.jpg
5. 葉っぱが多すぎるのだろうか? 初夏真っ盛りの竜頭の滝に文句を言っても始まらない。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ1-9b.jpg
6. 何か前衛的な雰囲気があるが、木漏れ日の瞬間画像である。
流れの存在が大きい。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ2-3b.jpg
7. 一瞬後の撮影であるが、木漏れ日に動きのあることが分かる。もちろん流れも大きく異なっている。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ2-6b.jpg
8. これも木漏れ日であるが、花が多すぎか…、引き寄せすぎか?
なにしろ灌木群の隙間を縫うショットなので、思うに任せない。

29,6,11 竜頭の滝のヤマツツジ2-9b.jpg
9. これだけの素材を生かしきれなかった1枚である。

29,6,11竜頭の滝のヤマツツジbb.jpg
10. 水の明るすぎを抑えたら、花が暗くなった。未熟さを思い知らされた1枚である。いろいろあるから、カメラは面白い。





竜頭の滝のミツバツツジ [花風景]

今年の竜頭の滝のツツジ撮影は、ややタイミングを失して現地入りした。
滝壺周辺の花は終わっていたが、幸い、竜の胴体から尾の辺りは撮りごろであった。

滝と花とを撮るならば、当然スローシャッターによるなだらかな波を考えた。
しかし、午後の陽が燦々と照る時間帯で、花も波の背も日向と日陰の落差が大きく、前途多難を思わせるスタートであった。


29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ1-6b.jpg
1. 滝壺のすぐわきでは、ミツバツツジが終わってヤマツツジが咲き始めていた。
ヤマツツジの葉が明るすぎて、反動で波の背が暗くなっている。
露出補正の値を変えても、明るさ暗さの落差修正はままならなかった。
画像編集機能でも、未熟なnikkinの腕では、どうにもならなかった。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ1-7'b.jpg
2. ここでは、花と直下の波の背に陽が当たり、向こう側の波の背は日陰である。

日陰の青色が心を和ませる。
花に当たる陽がそれほど強くなかったので、この画像は容認できるものとなった。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ1-9b.jpg
3. ここでは、画面の99%が日陰なので、スローシャッター効果が良く出た。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ2-3b.jpg
4. この画像は複雑である。花にはかなり強い陽が差し、波の背は日陰あり、日向あり。さらに風が吹いていたため、一見手ぶれ画像のようになってしまった。しかし三脚を使用していたので手ぶれは無い。
風の中でスローシャッターを選んだのだから、この画像は想定内である。
そして動きのある画像が幻想的印象を与え、思いのほかの収穫を得た感じがした。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ2-4b.jpg
5. 風がない時の画像は、花弁を透過する日光が強すぎて、メタリックな印象を与えてしまう。波の背に青色が無いのは単なる瞬間的自然現象と思われるが、画像4と比べると、画像4の判定勝ちか…。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ3-2b.jpg
6. 花も波も日陰なのだが、左手前の葉だけの灌木が明るすぎて、画像全体を壊している。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ3-8b.jpg
7. ツツジの花はまだ蕾に近い。しかし、日陰の暗さの中で格調高い美しさを醸し出している。ところが、波の背が直射日光で照らされて出るメタリックな光に、画像全体が邪魔されている。この波の背が日陰だったらどんなに良かったことだろうと思うと、無念極まりない。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ3-9b.jpg
8. 構図から波の背を外すと、日陰で情熱的に輝く花が立体的に飛び出してくる。
風で揺れる葉のぼやけ具合も立派な助演賞ものである。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ4-4b.jpg
9. 灌木越しに見下ろす竜の背中。花だけが陽に照らされ、他は日陰にある。
花の数がすくないので、花の輝きも節度あるものとなっている。いい雰囲気であるが、左上の白い波が玉に傷となっている。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ4-8b.jpg
10. 日向の花と日陰の波と。陽のあたり具合が控えめなので、雰囲気を壊していない。


29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ4-9b.jpg
11. 右側に数個の花を撮りこむと、一層雰囲気が良くなる。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ5-2b.jpg
12. 花に当たる光が他の木の陰で和らげられて、いい感じである。
手前にある白い波も、それほど邪魔をしていない。

29,6,3 竜頭の滝のミツバツツ5-5b.jpg
13. この花は、これでもか、と言いたげに光を浴びているが、花の数が少ないと気にならないものである。背景の青い波とのコラボが美しい。

日陰と日向の落差が大きい中で、条件によっては容認できる画像が得られたりもする。カメラ道は奥が深く、行く手も遠い。








千手堂の復元 [伝統文化]

日光山開山の祖勝道上人が彫られた千手観音像を祀る”千手堂”が、中禅寺湖西岸に建てられていたことから、この浜辺一帯は”千手ヶ浜”と呼ばれている。

ところがこのお堂は、多年にわたる風雪被害のため朽ち果て、ご本尊は安全な場所に確保されていた。
長年の課題であった"千手堂復元”がこのほど輪王寺の手によってようやく叶った。

29,5,14千手ヶ浜の千手堂1-1b.jpg
1. 新築なって、まだビニールのシートが被されている千手堂。堂々たるたたずまいで、思わず手を合わせたくなる。

29,5,14千手ヶ浜の千手堂1-4b.jpg
2. 堂の後ろには見事なオオヤマザクラが満開だった。

場所はかなり歩くことになる。
バス終点で降りて、浜に向かって歩く。浜では今、大きな観光船が組み立て作業中である。右に向かって歩くと、橋を二つ渡ったところに、ご存じクリンソウの楽園伊藤邸、別名「仙人庵」がある。これを横目に見てさらに奥へ進む。
途中右手に、犬小屋サイズの小さなお堂があるが、これを通り過ぎる。
西岸と南岸の接点に大きな橋がある。これを渡ってすぐに、小高い台地に上ったところがお堂である。これは旧千手堂のあった場所だという。

29,5,14千手ヶ浜の千手堂1-7b.jpg
3. カヤの木と思われる大木が門番のように立っている。
勝道上人の時代は西暦800年ころなので、苗で植えたとしても、樹齢1,200歳以上となる。

29,5,14千手ヶ浜の千手堂1-8b.jpg
4.  カヤの木の根 の向こうにお堂がある。
カヤの木が神聖荘厳な姿で見下ろしているので、すごいパワースポットのように感じられる。

29,5,14千手ヶ浜の千手堂2-1b.jpg
5. 帰り道、お堂を振り返って撮った。お堂はどこだ?
中央、黒い数本の松の向こうに光る屋根が見える。これが千手堂である。

29,5,4 戦場ヶ原の芽ぶき2-3b.jpg
6. クリンソウの庭に立ち寄ってみた。クリンソウの開花には1か月ほど早いが、何やら美しい花が満開だった。

29,5,4 戦場ヶ原の芽ぶき2-4b.jpg
7. 丸い団子のように咲く花だ。サクラソウに似ている。

29,5,4 戦場ヶ原の芽ぶき3-4b.jpg
8. そう、タマザキサクラソウである。クリンソウもこの花も、同じサクラソウ科であるから、いとこ同士みたいなものである。

29,5,4 戦場ヶ原の芽ぶき2-5b.jpg
9. 石庭に咲くサクラソウ。背景は中禅寺湖である。

29,5,4 戦場ヶ原の芽ぶき3-1b.jpg
10.大きな石を配した庭。庭の片隅にはブルドーザーが鎮座していた。胃がん手術後の仙人が、造園に奮闘した結果である。

29,5,4 戦場ヶ原の芽ぶき3-3b.jpg
11. 庭園入口の休憩小屋には、年間を通してセルフサービスのインスタントコーヒーが用意されている。ポットの湯、紙コップ、砂糖、クリームも備わっている。
昼下がりの中禅寺湖畔は、木々に葉も花も出ていないが、気温はすっかり春だった。





カラマツの芽吹きとオバナ、メバナ [花]

芽吹きとともに、美しいカラマツの花が咲いている。
「なに! カラマツの花? そんなの知らないぞ」 とおっしゃる人も多いことだろう。
カラマツの花は知る人ぞ知る。知らない人は、カラマツを毎日見る人でも知らない。
こんな美しい花を知らないのは人生の損失!かもしれない。

29,5,4 カラマツの芽ぶき1-1b.jpg
1. 5月4日 カラマツの芽吹きは生後3日、といったところか。
かわいいかわいい赤子で、オバナもメバナも、ここでは出てはいない。


29,5,4 カラマツの芽ぶき2-2b.jpg
2. 太い幹から直接出る細い小枝が愛らしさを引き立てている。

29,5,4 カラマツの芽ぶき1-4b.jpg
3. ちょっと目にはパイナップル子供のように見えるが、これがカラマツの花である。さて、オバナだろうか、メバナだろうか。これは下向きに出たのでオバナ
だ。

29,5,4 カラマツの芽ぶき1-5b.jpg
4. カラマツの芽吹きには、葉だけの芽、オバナそしてメバナと、3種類の芽が出る。
この3種を見分けるコツがある。葉だけの芽は上向き、横向き、下向きなどいろいろあるが、小さくて一番多い。画像1と2の芽吹きには、葉だけの芽吹きしかない。


29,5,4 カラマツの芽ぶき1-7b.jpg
5. メバナの
芽は一番大きく、必ず上向きに出る。そして赤みがかっているのが一番の特徴である。これも一見パイナップルに似るが、オバナよりも凹凸が激しい。

29,5,4 カラマツの芽ぶき1-8b.jpg
6. 中央の3個が上向きに出たメバナ。下向きのオバナが3個以上はある。
葉だけの芽吹きは、上、下、横などばらばらに向いている。

29,5,13カラマツのメバナ1-2b.jpg
7. 5月13日、小雨降る戦場ヶ原である。9日間のメバナの成長に目を見張るものがある。オバナも焦点が合ってはいないが3個見える。

29,5,13カラマツのメバナ1-3b.jpg
8.  雨滴をまとったメバナ。品格さえも備えている。
賢明なる読者諸氏にはとうにお分かりのことと思われるが、メバナは将来のマツボックリの幼児期の姿である。
カラマツのマツボックリは、成長しても小ぶりで、一見かわいいのだが、幼児姿がこんなにもかわいいとは、nikkinも奥日光に通う前は知らなかった。

余談であるが、パイナップルはpine appleで、pineは松。appleはリンゴという意味のほかに、果物一般をさすことがある。すなわちパイナップルは外観がマツボックリに似ていることから名づけられたのである。
もひとつ余談を許してもらえるならば、エデンの園でアダムがイブから頂いたものは、リンゴと説明されているが、なぜリンゴなのか理解に苦しむ。この場合のappleは、単なる果物の意味で、どの果物かはあえて、も・も、申し上げにくい。



















千手ヶ浜の芽吹きとヤマザクラ [風景]

奥日光にも遅い芽吹きが訪れている。
メインの木々はまだ枯れ枝のままだが、遠慮がちに新芽が顔を出し、薄い緑色を広めようとしている木々もある。どこかで春が生まれてる。
かと思うと、芽吹きどころかピンクの花を満開させているヤマザクラが、遠慮がちならぬ誇らしげな顔で、そこここで目立っている。
空は快晴、少々雲が多かったが、男体山も湖の向こう岸から嬉しそうに眺めていた。

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき1-1b.jpg
1. サクラの花は目立つが、芽吹きの色はほんのお印だけ。
中禅寺湖に流れ込む川は、この程度の川が4本だけ。湖底からの湧水が多いようである。

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき1-5b.jpg
2. 芽吹いた木と枯れた木との対比が面白い。
たちまち緑が圧倒することになるのだが…。

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき1-7b.jpg
3. 枯れ木ばかりの中のヤマザクラは、まるで細腕奮闘記のようだ。
がんばれ姉ちゃん!

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき1-8b.jpg
4. 背景に小さなサクラが2~3本見えるが、ここでは烏帽子岩に注目。
鳥の糞で頂上が白くなり、まるでミニチュア富士山のようだ。

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき2-1b.jpg
5. 手前のカラマツの芽吹きと、雑木林の中のヤマザクラ。
先陣を争う戦友たちである。

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき2-3b.jpg
6. 雨上がりの水滴が輝くカラマツの芽吹きは、本当に美しい。

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7. 一見ネコヤナギ風の花たちは、多分ヤナギの仲間だ。

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき2-8b.jpg
8. 枯れ木たちを逆光で撮るときは、華がマイナス気味になるが、ヤマザクラが必死でカバーしている。

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき2-9b.jpg
9. 流木が腐って土に帰る寸前であるが、わが世の春を謳歌するサクラとの対比が面白い。

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき3-4b.jpg
10. この大木はヤナギだろうか。印象に残る1本だ。

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき4-1b.jpg
11. 左側の緑の大木は、山桜を意識しているのだろうか。
負けるものか、と聞こえてくる…。

29,5,14千手ヶ浜が浜の芽ぶき4-8b.jpg
12. 形の良い大木とサクラの花のコラボだが、大木はまだ枯れ木状態である。

29,5,14千手ヶ浜の男体山と桜1-4b.jpg
13. 向こう岸の男体山がくっきりと、美しい形態を見せている。ヤマザクラが助演している。

29,5,14千手ヶ浜の男体山と桜1-8b.jpg
14. 置きっぱなしのモーターボートが1艘。
サクラの真下に上陸したところがなぜか俗っぽい。

29,5,14千手ヶ浜の男体山と桜2-1b.jpg
15. サクラの簾を少しだけ持ち上げてみる。
(千手ヶ浜の男体山は、サクラ簾をかかげてみる…枕草子)

今市月山のアカヤシオ [花風景]

5年ほど今市月山のアカヤシオを訪れていなかった。
なぜだろう。自分でもよくわからない。
明智平と花見台のアカヤシオに魅せられて、今市月山を忘れかけていたような気がする。

今年は、曜日と満開時期との関係で、明智平と花見台のアカヤシオを撮ることは不可能に近いと分かったので、急きょ月山へ行ってみたのである。
今年はアカヤシオの開花が遅れており、GW中には間に合わないだろうと、悲観的予想を持って出かけたのだが…。

29,5,5 月山のアカヤシオ1-1b.jpg
1. 今市月山のアカヤシオは見上げる位置の木が多い。20m以上の崖の上の、さらに10mを超える高さのツツジの木が肩で風を切って並んでいる。

29,5,5 月山のアカヤシオ1-5b.jpg
2. 見上げる位置のツツジは、青空を背景にしたピンク色が美しい。
しかし、このツツジの老木は、10年前に比べると、半分くらいに数が減っている。

29,5,5 月山のアカヤシオ1-9b.jpg
3. ヤシオツツジは土にうるさいツツジである。栃木県と群馬県以外ではほとんど花をつけない。デリケートといえば当たっているのだろうか。
福島原発事故の影響で、土の性質が変わってしまったのだろうか。花をつけない木が増えているのかもしれない。

29,5,5 月山のアカヤシオ2-2b.jpg
4. ツツジの老木特有の、枝の変形が面白い。崖からはみ出す方向に伸びたがるのも趣深い。

29,5,5 月山のアカヤシオ2-7b.jpg
5. 昨年のアカヤシオは数十年ぶりの当たり年。
今年はその反動もあって、
体に寂しい。

29,5,5 月山のアカヤシオ3-1b.jpg

6. この近辺はまだなかなかの賑わいを見せていた。


29,5,5 月山のアカヤシオ3-2b.jpg

7. アングルを少し上に向けた。一律にアカヤシオといっても、個々の赤さには沢山の種類がある。


29,5,5 月山のアカヤシオ3-3b.jpg

8. 幹の傾きがまちまちなのは、積雪によると思われる。細い枝が密生する木ほど、雪が重たく積もる。


29,5,5 月山のアカヤシオ3-8b.jpg

9. 画像9と10は、ほぼ同じアングルで、引き寄せたのと、遠ざけたものの差である。


29,5,5 月山のアカヤシオ4-2b.jpg

10. 

29,5,5 月山のアカヤシオ4-6b.jpg

11. 画像2の場所へ戻った。空を少し暗くしてツツジを引き立てようとしたのだが…。


29,5,5 月山のアカヤシオ4-9b.jpg

12. 一部をトリミングし、さらに背景を暗くした。少しは幻想的に見えるだろうか…。


29,5,5 月山のアカヤシオ5-4b.jpg

13. 約1km離れた地点から花木の密集具合を撮った。


29,5,5 月山のアカヤシオ5-5b.jpg

14. 同じ地点からアングルを変えて。
常緑樹を除けば緑がほとんどない地域に、ある朝ピンクのじゅうたんが敷き詰められる。なんともショッキングな景観である。

この時期にはサクラも開花しているが、なぜかアカヤシオの密生地にはサクラが咲かない。たまたま咲いていても色の見劣りが著しい。サクラが、比較されたくなくて逃げたわけでもないだろうが、サクラの開花がやや遅くなるのも、納得!?


ハナノキがんばる [花風景]

10年以上前、長野県上田市上田駅前街路樹の、不思議な花に出会った
かの地はソメイヨシノの開花直後で、人々の関心は100%そちらに偏っていた。
この不思議な花で埋まった駅前広場で、場違いな「桜まつり」が開かれていた。

過分に華やかといってもいいほどに、原色の赤一色の花が、緑色の葉のかけらも見えない枝からこぼれ落ちそうに咲いていた。
誰もこの花に関心を示していなかった。多分見あきてしまったのだろうと思った。
しかし、尋ねる人尋ねる人、誰も花の名前を知らなかった。たまに「ハナミズキ」と答える人が居た。違う! ハナミズキなら良く知っているが、これは違う!!
 
有名な老舗菓子店があったので、意図的にそこで買い物をして店員さんに質問した。誰も答えられず事務室に振られた。事務長からもゼロ解答が繰り返された。
こんなにも珍しく、こんなにも華やかな花を、店の、いや上田駅のまん前にある看板街路樹の名前を、誰も知らないし、関心さえも持っていなかった。

事務長は恐縮して、「必ず調べておきますから、1週間後に電話をください」といって電話番号と自分の名前を教えてくれた。
こうしてやっとたどり着いた珍しい木の名前が「ハナノキ」だった。

そのハナノキが日光大谷川公園にあることを見つけたのは6~7年前だった。雑木林の中にさりげなく生えていた。しかも2本の大樹だった。
ハナノキについては沢山下調べしていたので、長野、岐阜愛知県の一部の湿地のみに自生することも知っていた。大谷川公園に自生はしない。かの地から移植したのだろう。土を選ぶ木だから、土も取り寄せたに違いない。それでも真に根付くか否かは不確実だと思った。

案の定というべきか、悲しいことにというべきか、昨年再会した時は1本しか存在しなかった。どこかへもらわれていったのでなければ枯死したに違いない。
昨年は撮影のタイミングを逸したので、今年こそはと狙っていた。
体に合わない土の上で、必死に戦って生き延びているハナノキをぜひご紹介したい。来年も会えるのかは、神のみぞ知る…。

29,4,13 ハナノキ1-2b.jpg
1. 杉木立の 向こうに見える、満開の赤い花の高木。何の木か、この距離では想像もつかない。

29,4,13 ハナノキ1-5b.jpg
2. オートキャンプ場のはずれに生える、背の高い木である。

29,4,13 ハナノキ1-6b.jpg
3. 杉の木には及ばないまでも、樹高20mほどの高い木だ。樹肌が白いので赤い花との対比が美しい。

29,4,13 ハナノキ1-7b.jpg
4. 花、花、花…。
青空と競っている。さすがに空には勝てず、空に吸い込まれてしまいそうだった。

29,4,13 ハナノキ1-8b.jpg
5. 300mmのレンズを最大に利かしても、これが精いっぱい。高い位置にしか花開いていないのである。

29,4,13 ハナノキ1-9b.jpg
6. まったく同じアングルで、絞りを浅くした。白い枝が美しい。

29,4,13 ハナノキ2-1b.jpg
7. もう一度青空を背景にしてみたが、この構図はやめにした方がよさそうだ。

29,4,13 ハナノキ2-3b.jpg
8. 暗い背景が花を引き立てるようだ。

29,4,13 ハナノキ2-6b.jpg
9. このアングルで空を背景にすると、花と空が競っている感じが消える。
とにかく背の高い木である。樹肌の白さが気持ち良い。

29,4,13 ハナノキ2-9b.jpg
10. 小さな枝の先端に花序をつけているさまが愛らしい。
花茎がほとんどないようだ。遠くにある花なので、詳細がつかめない。
もっと心を許して近づいてきてほしいのだが…。

29,4,13 ハナノキ3-2b.jpg
11. 小枝の先以外には、花序がつかないように見える。
この変わった習性も私は気にいっている。

たった2人で長旅をして日光へ来て、親友に先立たれたハナノキ君。
この世は誰にとっても生きやすい世界ではない。辛さ、苦しさを乗り越えて、一緒にがんばろう。nikkinはいつまでも君の味方だよ。

29,4,13 ハナノキ3-3b.jpg
12. カエデ科というのが意外だった。今度紅葉の頃写真を撮りに来よう。
読者の皆さんにも、紅葉の雄姿をぜひご紹介したいものだ。









雪の連山とサクラ [花風景]

今年の連山の雪はまずまずの量が残っている。
サクラの時期の残雪としては多い方であろう。
花も4月14日、4月20日、そして23日と、ちょうど満開の時を選べた。
天候の条件もよく、4月23日の日曜日が快晴だった。
悠々と、好きなだけ時間をかけて撮影できたし、言うことなしである。

29,,4,14 桜と連山3-2スペーシアb.jpg
1. 4月14日、日光市のサクラとしては1番乗りである。特急電車スペーシアが、ちょうど通りかかったところである。
ここは大谷川の河川敷内。鬼怒川温泉に行く電車の鉄橋である。今年8月からはSLが走る予定である。
サクラよりも新緑が目立ち過ぎるきらいがあり、毎年悩んでいる。

29,4,14 朝日と桜4-6b.jpg
2. 画像1と同じサクラの木である。けっこう立派な木なのだが、右隣の新緑の木がバカでかくて目立ちたがりの点が玉にきずである。

29,4,20 連山サクラ1-4b.jpg
3. 4月20日、縛り地蔵堂の桜と遠景の連山。
10年前には無かったサクラの木なので、7~8歳だろう。

29,4,20 連山サクラ1-8b.jpg
4. 大谷川公園内のサクラと雪を頂く男体山。朝の7時ころである。
朝の太陽の位置が低いので、日陰ができることも多い。

29,4,20 連山サクラ2-8b.jpg
5. 前画像、中央の木と男体山。やや蕾が目立つ。

29,4,20 連山サクラ3-3b.jpg
6. 同じ木であるが、下から見上げるアングルにすると、満開に見える。
小さなあずま屋が良いアクセントになっている。

29,4,20 連山サクラ3-4b.jpg
7. もう一度画像4のアングルに近づける。しだれ桜は、垂れ下がった枝の先に蕾が多くなるようだ。

29,4,20 連山サクラ4-3b.jpg
8. 連山の雪と満開の桜。しかし、何か足りない。
空がさびしい。
一片の雲もない、少しは雲がほしい…。
人間の欲望は身勝手なものだ。

29,4,20 連山サクラ4-5b.jpg
9. 連山を引き寄せると、また味わいが変わってくる。
まだ花の咲かない枝が、空の寂しさをカバーしてくれている。

29,4,20 連山サクラ4-7b.jpg
10. ソメイヨシノではなく赤色の強いしだれ桜。
サクラの赤色が濃くなり、画面中央にちかづいたことにより、
寂しさが大いに緩和されている。

29,4,23 連山と桜2-1スペーシアb.jpg
11. 4月23日、画像1,2より10日ほども経過している。間に寒い日々があったため、まだサクラが続いている。
大谷川公園の西のはずれ、サクラの木々に東武電車のスペーシアが通りかかった。

29,4,23 連山と桜2-4b.jpg
12. この場所では、ソメイヨシノが終わりきらないうちにオオヤマザクラが咲き始め、にぎやかさがいやましている。こんな光景は珍しい。

29,4,23 連山と桜2-9b.jpg
13. 画像11と同じ場所である。今はレールだけが見えている。

29,4,23 連山と桜3-5b.jpg
14. 画像4と同じ場所である。こちらは正午近い。時間帯が変わるだけで趣がこんなに変わる。

29,4,23 連山と桜3-7b.jpg
15. この2本のサクラは八重桜。
通常八重桜はソメイヨシノより遅れて
咲くのだが、ここでも重なっていた。

29,4,23 連山と桜4-3b.jpg
16. 白い桜。「シデザクラ、サイフリボク」などとも呼ばれる。

29,4,23 連山と桜4-5b.jpg
17. 白い桜と男体山の残雪とは、意外につり合いが良い。

29,4,23 連山と桜5-5b.jpg
18. 画像3と同じサクラであるが、田に水を引いて鏡像にすると、楽しさが倍増する。このくらいの量の雲が適度と思われる。

たかが桜、されどサクラ。
日本人ならばサクラの花を見ると心の安らぎと母親の胸のにおいを思い出す。
そこに冠雪の日光連山が加わると、ファインダーをのぞく眼から、景色がこぼれ落ちそうになってしまう。



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